概要
初出作品はFC「女神転生2」。YHVHに打倒され貶められた古代の神というスタンスであるため、以後もカナンの主神バアルとはまた別の存在として各シリーズ作品に登場している。
なお、西谷史の「新デジタル・デビル・ストーリー」では巨大な亀の姿をした悪神バールとしても登場している。
各作品でのバエル
夢の島の南にバエル城を構えて、「悪魔との共存」を説くディーバ教を傘下とし、パズスと大破壊後の東京の覇権を争う魔王。
自分の居城に遊興施設や回復の泉、防具屋などの自分に敵対する者に有利になりそうな施設を置くなど、どこか人間臭さを感じさせる一面もある。
ダークヒーローとなった主人公の親友を返り討ちにし、「親友の仇を討ってみるか?」と挑発するが、いざ戦うとなると東京の覇権を争う魔王の一柱に恥じない実力で主人公を苦しめる。
苦闘の末バエルを倒すと、その姿は醜く無力な一匹のカエルに変化する。
このカエルを「親友の仇」と無情に踏み潰すか、「無力な存在にとどめを刺す気はない」と持って行くかで物語の重要な分岐点ともなる。
その正体は古き神バアルの引き裂かれた半身であり、ベルゼブブと合体することでかつての神としての姿を取り戻し、主人公を真の敵との決戦に導く。
姿は双頭の骸骨に乗る両目から触手が生えた怪人(後に「幽鬼ピシャーチャ」としてリメイク、シルエットは真・女神転生デビルチルドレンのアゼルにも似る)という異形である。
“魔王”種族の悪魔。今作で当たった相手を「FRY(蠅)」状態にする“バエルの呪い”というスキルが初めて実装され、以後ベルゼブブやバアル・アバターにも引き継がれていく。
シリーズで唯一、人、猫、蛙の頭と蜘蛛の胴体を持った正統派なデザインで登場する。
“魔王”種族の悪魔。物語に絡むことはないが、“バエルの呪い”がバエル・ベルゼブブの両悪魔に実装されている。
蛙に跨る黒猫を肩に乗せた人という、バエル本来の姿をアレンジしたデザインである。なお、ドット絵では分かりにくいが、腕輪に蜘蛛の意匠が施されている。
大破壊後の東京を席巻する数多の悪魔を率いる魔王。
かつて神と交戦し敗れて地獄に落とされたが、自身の身体から分かれた魂を喰らって地上に復活した存在で、妻イシュタルの力を支配し分霊を始末して“聖王”の位階に返り咲こうと画策する。
今作のバエルは、蜘蛛の下半身、猫の舌を持つ蛙の上半身がついた胴体を備えたデザインである。
また、ラスボスとして魔王バールの姿もとる。
直接登場はしないが、ベル・ベリトに吸収されたベル神として登場。
他の吸収されたベル神に比べて、ベル・ベリトの顔の近くに猫と蛙の頭部が配され、胴体を蜘蛛の足が支えているなど、そのデザインに最も影響を与えている。
カネシロ・パレスのボスとしてカネシロ・バエル・ジュンヤが登場。
見た目はシャドウ金城に赤い複眼と蠅の翅が生じたような姿(『真・女神転生if...』の蝿の女王「幽鬼ドゥルジ」のセルフパロディ)である。序盤はエイガ系スキルや恐怖状態付着スキルを用いるカネシロだけだが、体力が減ると強力な物理・銃撃スキルを使用する豚型機動兵器『ブタトロン』を呼び出し、ブタトロンのHPを減らすと超VIPフォームに変形し全体万能攻撃スキル“大怪球マーチ”をするというパターンで戦闘が進行する。
なお、ペルソナシリーズにバエルが登場するのは今作が初である。