此処は遍く全て我ら千界樹(ユグドミレニア)の大地。踏み入った無礼は不問に処します。
この警告を看過するようであれば、死という等価を以て、愚行の代償を支払っていただきます。
プロフィール
概要
黒のアーチャーのマスター。
降霊術と人体工学に特化した魔術師、ダーニックの後継者と目されるほどの実力を持つ。
そして実はルーラーに次ぐ巨乳。
人物
性格は穏やかで奥ゆかしく、たとえ敵であっても身分に関係なく礼を忘れない、凛とした貴人。
元々時計塔で学生として在籍しており、ダーニックが魔術協会に宣戦をした時も時計塔での生活も気に入っていた為聖杯大戦にあまり乗り気ではなかったが、ダーニックに大聖杯を見せてもらい、魔術と引き換えに不自由になった足を治すために参戦を決意した。
弟のカウレスとの仲は良好。魔術師的な価値観を持たず不真面目な態度を見せる彼にお説教することも多いが、助力を受ければ素直に応じ、バーサーカーを死なせて嘆いていた時は後を追いかけてまで慰めようとするなど、弟想いの姉。
魔術師としての才能に溢れているが、人としての倫理観を強く持っており、魔術師らしく冷静に振る舞うも非情になり切れず、心が張り裂けそうになっている。逆に弟カウレスの方が精神的には魔術師向きである。
幼い頃に父親に捨て犬を与えられた事があり、カウレスは「実験体」だと理解していたが、フィオレは「ペット」として扱い足が不自由ながらも懸命に世話をしていた。しかしその一週間後に父親に降霊術の失敗した場合を再現するための実験台として使われ、フィオレの前でむごい死を遂げた。魔術師としてその時は表情ひとつ動かさなかったが、カウレスと共に犬の墓を作っていた時に耐え切れずに泣いていた。以後犬の死が現在でもトラウマになっており、降霊術を一度も失敗した事がなかったのも、犬の事を思い出すのが怖かった為。
その脆さをアーチャーやカウレスからは危惧されており、最終的には魔術師に向いていないと自らも自覚し、魔術刻印をカウレスに引き継がせる事を決めた。
終戦後は魔術師の道から離れ、世話役として数人のホムンクルスを連れ一般人として新たな生活を始める。アニメ版最終回ではリハビリに励む様子が描写された。
遠坂の末裔とはまた違ったタイプの「人間らしい魔術の天才」。
世界線の異なるロード・エルメロイⅡ世の事件簿でも家を継ぐことなく出奔しており、アニメでのカウレスによるとこの出来事は本当に突然のことだったらしく、一族が総揉めになるほどだった。
また、彼の回想にてワンカットだけではあるが笑顔で歩くフィオレの姿がある。
能力
前述の通りフォルウェッジ、ひいてはユグドミレニア一族内でも才能に恵まれた優秀な魔術師。
ただし両足にある魔術回路が変質した影響で車椅子での生活を余儀なくされている。
両足の機能を取り戻すには魔術回路を除去しなければいけない状態のため、魔術回路を維持したまま両足を治すことを聖杯に願う。専門外の魔術においてはおおむね不得手であるが、降霊術と人体工学において類稀な才能を見せ、独自のアレンジを加えて作り出した数々の接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)は三流の魔術師でも一流を仕留めると言われる程の代物。
なお魔術以外のことに関してはかなり疎いようであり、「インターネット」と聞いて何かの網の一種かと思ってしまうほどのかなりの世間知らず。アニメでもカウレスが与えたと思われる携帯電話も恐る恐る通話ボタンを押すくらい。しかし原作3巻では携帯電話くらい扱えるとも描写されており、媒体によって微妙にブレがある。
関連人物
召喚したサーヴァント。戦闘時以外でも行動を共にするなど信頼関係は厚く、主従関係でありながらもフィオレは彼を教師として仰いでいる。
実弟。彼女と違い才能にも恵まれず科学文明に明るいなど正反対だが、姉弟仲はとても良好。
赤のセイバーのマスターでフィオレにとっての初陣の相手となる。敵同士だが互いの実力を認め合っており、事態が急変した中盤以降は利害の一致から同盟を結ぶ。
余談
実はFate/Apocryphaの二次創作では地味に強化されている事が多い。
二次創作では自身やカウレスのサーヴァントが本来のサーヴァント以上に強力だが燃費が悪い者が多いためそのバランスの為強化されているのだが「天才的な才能」という設定の為か気付かれない事が多い。
演じた赤﨑女史は過去に「Fate/Zero」のアニメ10話で遠坂凛によって雨生龍之介とキャスターの隠れ家から救出される女の子の役で出演している。
関連イラスト
関連タグ
ドクター・オクトパス・・・アニメ版のブロンズリンク・マニピュレーターの描写が完全にコイツのアームであり、連想した人も多数