―――――では、貴方は私の敵か
プロフィール
スペル | Bazett Fraga Mcremitz |
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誕生日 | 不明 |
身長 | 172cm |
体重 | 58kg |
スリーサイズ | B87/W55/H83 |
イメージカラー | 小豆色 |
特技 | トレーニング |
好きなもの | ボードゲーム |
苦手なもの | 突然の休暇 |
天敵 | カレン・オルテンシア、言峰綺礼 |
CV | 生天目仁美 |
概要
『Fate/hollow ataraxia』における裏の主人公、且つヒロイン。男物のスーツに身を包んだ男装の麗人。
第五次聖杯戦争のために魔術協会から派遣された「封印指定の執行者」であり、ランサーのマスター。……のはずだが、契約しているのはアヴェンジャー。
『Fate/stay night』の時点でも用語辞典でその存在が言及されていた。
人物
生真面目だが、融通の利かない堅物。
「凛としたオトナの女」のように振る舞うが、実際は「自分に自信を持てない臆病者」である。
執行者としての能力は、誰かに認められる自分になりたいが故に鍛え上げたものだが、実際は疎まれ避けられる原因になってしまっている。
クールぶっているが、実は短気でちょっとした我慢ができない。その短気さは公式でネタにされているほど。
人生経験があまりに偏っていることから少しほれっぽい一面も。
マクレミッツ家は神代には神々に仕えていたルーン魔術の大家であり、バゼットはその家柄から魔術協会に招聘された。
しかし権威主義の時計塔では役割も地位も与えられず、評価を得るために魔術を使った殺しの仕事を繰り返す内、封印指定を受けた。
その後、とある仕事で共闘した言峰綺礼による推薦を受け、ガリアスタと同じ魔術協会枠のマスターとして第五次聖杯戦争に参加する。
これまでの「仕事」で稼いだ金額はかなりのものになっているが、彼女自身は生活できれば(生命活動が送れるのならば)どんな状況でも構わないと、半ばホームレスだったり。士郎の料理を味わうことなく平らげたりもする。
魔術師としては優秀だが、人間として、女としては「ダメ」の一言につきる。
通称「ダメットさん」。後日談のじゃんけんはもはやネタを通り越して伝説となった。
「取った――!じゃんけん、死ねぇ・・・・・・!」
能力
戦闘特化の武闘派魔術師。歴代最強クラスとされる「封印指定の執行者」で、純粋な戦闘能力なら魔術師屈指の実力を誇る。
切り札を切れば一部の英霊相手に白星を挙げることも可能であり、アヴェンジャーとの契約中はマスターの身でありながら自ら敵サーヴァント達と戦った。
素手での戦闘を好み、硬化のルーンを刻んだ手袋をはめ、時速80kmの拳を繰り出す(プロボクサーが時速40km)。ミニゲーム『トラぶる花札道中記EX』では、アームレスリングで600万を稼ぎ出した豪腕。
この人実はケルトの血引いてるんじゃないかな?
「伝承保菌者(ゴッズボルダー)」という異名を持ち、現存する宝具を切り札とする。
斬り抉る戦神の剣(フラガラック)
迎撃礼装と呼ばれる類の宝具。相手が切り札として認識する攻撃(宝具の真名解放による一撃など)の発動に反応してこちらも発動する。
詳しくは該当記事を参照。
「斬り抉る戦神の剣」vs「刺し穿つ死棘の槍」
ともに因果をいじって攻撃を行う両者の宝具。かたや迎撃することで相手の攻撃を打ち消し、もう一方は結果を為してから放つが故に外れることなく相手を仕留める。この両者が打ち合いとなった場合、結果はどうなるのか。『hollow』で示されたとおりの相打ちである。
仕組みとしては
- 「刺し穿つ死棘の槍」でバゼットが貫かれるという結果が確定する。
- ランサーが「刺し穿つ死棘の槍」を放つ。
- バゼットが迎撃で「斬り抉る戦神の剣」を発動させる。
- 「斬り抉る戦神の剣」の効果でランサーの刺突技がキャンセルされる。
- ランサーは「斬り抉る戦神の剣」の攻撃で倒れるが、「刺し穿つ死棘の槍」の作った結果は残っている。
- 槍がバゼットの心臓を貫く。
外部作品での活躍
Fate/unlimitedcodes
隠しキャラとして登場。ストーリーは繰り返される四日間のループの一つを思わせるようなストーリーとなっており、先述の「刺し穿つ死棘の槍」と「斬り抉る戦神の剣」の流れも演出で再現されている。
プリズマ☆イリヤ
「手加減してあげているのが、まだ理解できませんか」
「……意地を張るなら、このまま骨を踏み砕きましょうか」
第2部である『ツヴァイ!』の中盤から登場(アニメでは区切りの関係で第2期のラスボスとなっている)。この世界線では第五次聖杯戦争が起こっていないため、原作と違って左手を失っていない。
遠坂凛たちが受けているクラスカード回収任務の前任者で、本編開始以前にはアーチャーとランサーの黒化英霊を撃破している。
ゼルレッチの介入で一度は任務を外されたが協会上層部の意向で再度カード回収を命じられ来日し、エーデルフェルト邸を襲撃。
エーデルフェルト邸を崩壊させてルヴィアと凛を地下へと追い込み、イリクロミユを容赦なく(……ったって普段のバゼットさんに比べれば、この上なく優しいのだが)ブチのめす八面六臂の大無双を披露。
切り札である「斬り抉る戦神の剣」も健在で、本作で初めて映像化。アニメでは人外描写がさらに増強。
結果、イリクロミユの魔法少女組からはバサカ女、読者視聴者からはターミねーちゃんなどという本人的には不本意すぎる尊名を奉られる羽目に。
その後はイリヤの機転と凛のハッタリによって一時停戦という形に落ち着いたものの、ルヴィアの奸計によって預金口座を凍結させられてしまい、野宿生活をしたり海の家でボッタクリ価格のアイスを販売するバイトをしていたりと、並行世界でも変わらない日常生活のダメっぷりを披露する。
「金など日雇いの仕事(バイト)で稼げばいい」
「その気になれば道端の草も食べられる!」
2体目のアーチャー戦で共闘して以降は、成り行きも手伝って本格的にイリヤ達に協力するようになった。
ちなみに『プリズマ☆ファンタズム』では河川敷でテントを張り家庭菜園を育てて自給自足生活をエンジョイしている様が描かれている。あと桜の兄にホームレス生活をレクチャーしている(河川敷は国および市町村や河川事務所などが管理している公共の場であり、河川氾濫時に安全を補填するための予備地として確保されている土地でもあるので、基本的に個人的な用事で立ち入ってはならず、私的な使用もしてはいけません。公園やグラウンドとして使用されているのは安全を確認した上で管理者の許可をきちんと得ているものです)。
カプセルさーばんと
シナリオによって立ち位置が違う。ただしどれも共通して残念。
シロウパートでは、貴重な新卒枠を逃がした派遣英霊「フラガ」として登場。彼女の叫びとシロウの容赦ないツッコミは、一部のプレイヤーの心を遠慮なく抉りとったとかなんとか。
リンパートでは、投影魔術により偽造カプさばを売りさばいていたリンを取り締まる執行者と、いくらガチャってもアヴェンジャーしか引けないカプさばマスターの2パターン。
月姫2
元々バゼットとカレンは『月姫2』でのキャラクターらしい。創造神いわく「次回作では完璧になる」とのこと。
ちなみにカレンは『Character material』にて思わしき人物が登場している。
衛宮さんちの今日のごはん
特別編の9回目「番外編:喫茶店のナポリタン」にて登場。ただし作中に名前は登場せず、カタギじゃない、タダモノじゃない雰囲気の人として登場。原作同様、味わうことなく早食いし、去っていく。
いつものスーツにコートの装いだが、携行物があの筒状のやつから普通のボストンバッグになっている。『プリズマ☆イリヤ』同様、原作と違って左手を失っていないが、連載版のアオリ文から、聖杯戦争開始前の出来事のようである。
Fate/Grandorder
2022年のバレンタインイベントにて疑似サーヴァントとして実装。
詳細はマナナン・マク・リール(Fate)を参照。
ちなみに、概念礼装の『封印指定 執行者』『華の楽土』『パラドクス・エースキラー』のイラストにも描かれている他、『フラガラック』☆3で登場している。
人間関係
幼い頃から憧れ続けたケルトの英雄であり、召喚していたサーヴァント。
召喚してからはどんどん幻滅していった…と本人は言うが、なんだかんだどちらとも好意的で、息のあったコンビだった。
繰り返される四日間で契約しているサーヴァント。
初めて対等な立場で自分を馬鹿だと言ってくれた者。
息をするように人を殺し、軽口ばかり叩く彼に反発はするものの、あまり嫌いにはなれずにいる。
かつて森の中で共闘した代行者であり、自らをマスターとして推薦した聖杯戦争の監督役。
彼の腹の中の危険な本性も知っていたが、それゆえ孤独に生き抜く彼に尊敬の念を抱いていた。
『staynight』でのランサーのマスター。
「前回の生き残りのマスターの養子」という認識。
後日談では彼の家に居候することに。
「彼」の後釜。
後日談ではとある理由から、互いのサーヴァントを奪い合う関係。
余談
彼女の担当声優である生天目仁美女史は、アニメ版『真月譚月姫』でアルクェイドを演じている。
彼女のあだ名「ダメットさん」だが、関西ローカルの夕方枠のバラエティー番組『土曜はダメよ!』の残念な美人を紹介するコーナー「ギョーテン美人、ダメッとさん!」と偶然にもダブっている。
先攻して世に出たのは『土曜はダメよ!』なので、もしかしたらカブらせた可能性もある。
しかしながら―――誰が上手いこと言えと。
関連イラスト
関連タグ
Fateシリーズ Fate/hollowataraxia プリズマ☆イリヤ 主人公 ヒロイン
以下、ネタバレ注意
冬木に現地入りした彼女は、聖杯戦争の始まりよりも前に、綺礼に左腕ごと令呪を奪われていた。
綺礼は彼女が自身に心を許していることを察しており、初めから油断を突いてマスター権を奪うためだけに彼女を推薦していた。
瀕死であった彼女は器を失ったアンリマユに拾われる形で契約。これらの経緯を忘れたまま、繰り返される四日間・夜の聖杯戦争に参加している。
現実世界に戻った時点で死亡すると思われていたが、実際はその状態をカレンに発見され、一命を取り留めていた。