「そうだよ、僕こそが間桐家の正式な後継者。
名前は間桐…マトウ──
…………………………………………なんだっけ?」
概要
CV:神谷浩史
桜が士郎に聖杯戦争が開始されたことを伝えた直後に現れ二人を襲撃した。この世界の衛宮士郎と慎二は赤の他人でそれが最初で最後の対面となった。
何故か正気(理性)を失っているかの如き言動が目立ち、自分の名前も言えないほど記憶が曖昧。
正体
ネタバレ注意
士郎 「なぁ…教えて…くれよ。妹を…殺した気分は…どんなんだ…!」
桜の兄 「射精の百倍は気持ちよかったぜ!? お前もやってみろよォ!!」
正体は聖杯戦争の参加者。アサシンのクラスカードを夢幻召喚し、士郎と桜を襲撃した。
容姿は、白目と黒目が逆転しており、瞳の色が赤、口には下顎の骸骨マスクを装着し、右腕からは無数の触手が伸びていて、千切れても動かすことが可能。脚に巻かれている包帯には刃物が隠されている。
宝具は触手で触れた相手の心臓を抉り取る『亡奏心音』。
ジュリアン・エインズワースを裏切った桜を惨殺するが、桜が持っていたどの英霊とも繋がっていない屑カードを使って、自らを触媒にしてアーチャーを夢幻召喚した士郎に反撃を許す。
無数に伸びる触手で作った巨大な囮を使った「増えるワカメ」戦法 などで抵抗するが、英霊と完全に同調した士郎の強さに圧倒され、前述の囮も見破られた挙句に敗北する。
敗北後、死への恐怖から自分に起こったことで全ての記憶と人格を思い出し、「疲れた」と言い残して士郎に殺してくれるよう頼み介錯される。
そして直後に「……その感触を覚えておけ お前はこれからも いっぱい…殺すんだろう?
僕はもう…ごめんだ 先に……地獄で待っててやる…」という言葉を送り死亡した。
実はこの世界の慎二は、5年前に冬木市で起こった謎の侵食事故(=第四次聖杯戦争)で、祖父の間桐臓硯、父親の間桐鶴野、叔父の間桐雁夜と共に死亡している。
作中で士郎たちを襲ったのは、エインズワース家によって使役されていた慎二の人格を置換された人形。自分の名前も思い出せないほど記憶が曖昧だったのは、体機能も再現する人の概念置換が必ず自我の欠落や歪みを生じさせるため(例として「記憶障害」「倫理破綻」「損傷無視の暴走」「言語能力の低下」「感情の喪失」などが挙げられた)。
余談
本家世界にて桜が引き起こした事の因果応報によるものなのか、Fateシリーズの長い歴史の中で唯一、慎二が逆に桜を殺害した世界線である。
夢幻召喚時のキャラクターデザイン原案は、プリヤ作画者のひろやまひろし氏がHeaven's_Feelコミカライズの作画者であるタスクオーナ氏に依頼して制作されたもの。両氏はFateシリーズ同人クラスタ時代からの盟友関係にある。
ちなみに、その際、ひろやま氏はタスク氏に「桜兄がアサシンになるからデザインよろしく!(プリヤの)原稿の締め切り、あと数時間だから! (=今回のプリヤが落ちたらデザイン依頼した君にも責任があるが如く巻き込んでくれよう)」と、栗原火雀ばりのムチャ振りを要求したとか。
作者のコンセプトは「ぼくの考えた最弱のアサシン」
上述に「自分の名前も言えない」とあるように、実は本人は作中では名乗っていない。なのでキャラの正式名としては(この世界での士郎の正式名が登場当初は「美遊の兄」であったように)「桜の兄」が正式表記であり、名前自体が「間桐慎二」ではない可能性もあったりする。
ただし、本誌掲載時の煽り文にて(要は担当編集によって)「慎二」と名指しされていたりもした。ある意味で名前が欄外にしか出ない男とも言えない事もない。いったいどこのコハエースだろうか?
『プリズマ☆ファンタズム』ではギャグ時空なのも手伝って桜ともども出番が倍増している。その様から中の人は、この作品をよりにもよって『プリズマ☆慎二』と呼んだ。それに呼応した一部のファンも『プリズマ☆シンジ』だの『プリズマ☆ワカメ』だのと呼んでいるとかいないとか。
そして『プリズマ☆ファンタズム』では作者まひろちゃん以下シナリオライター陣による予想の斜め上をカッ飛んだ暴走によって「射精の百倍~~」が一種の決め台詞のようになってしまい、事ある毎に「射精」を絶叫するキャラと化している。
なんといっても、穂群原学園初等部の校舎内しかも保健室で、女子小学生に対して『射精』『射精』と絶叫したのである。もちろん先生によって当然の制裁を喰らい保健室を追い出されている。
トドメには原典を知らない初見ファンからは下ネタヨゴレキャラ扱いされる始末となった。
関連タグ
『妄想心音』:呪腕のハサンの宝具。アサシンジの『亡奏心音』に似ているが、心臓を「握り潰す」か「抉り取る」かの違いがある。