CV:鳥海勝美
概要
聖杯戦争に参加した弟の雁夜を愚か者と蔑み、屋敷に閉じこもっている。
夜の恐怖をアルコールで昏倒することによりやり過ごしている。
老齢の父に代わり間桐当主を務めている――といっても無論表向きの話。実権は間桐臓硯が握り続けている。
魔道の資質は雁夜より劣っていたが、雁夜が魔道の道を拒み家を出奔したことにより当主の座に据えられた。
養子として引き取った桜を、間桐の魔術になじませるよう臓硯に言われるままに、日々蟲による鬼畜ともいえる調教・責めを続けている。
臓硯としても雁夜にさえ劣る彼の魔術的素養に期待するところは無く、せいぜいが助手程度、本格的な魔導の教導もされていない。せめて生まれてくるだろう鶴野の子(慎二)はもうちょっとマシであれば、と賭けてみたものの、結果はあの体たらくであった。よって、後継者としての重責は全て養子の桜に向けられることになる。
名目だけの当主となったことに屈辱もあったが、間桐の資産家としての何不自由のない暮らしが与えられており、魔術の才能がないことが幸いして外道でしかない間桐の魔術にどっぷりと浸からされる事もなかったため、正式な当主になるよりはマシという考えであった。
それでも魔術で人外と化した父親、臓硯を前にする重圧、桜を蟲倉に放り込み日々鬼畜な調教をさせられる事などに、ストレスと恐怖や罪悪感と無力感を覚えていた。
また聖杯戦争中は、冬木をサーヴァントなどのバケモノが闊歩・暗躍しているという事実から、魔術師家系の当主である自分が襲われる可能性もゼロではなく、それらの恐怖からアルコールに逃避していくようになった。
以上の環境要因によって精神を極限まで摩耗していたが、最終的に聖杯戦争中に間桐雁夜の居場所を訊き出そうとした衛宮切嗣によって襲撃され、手足を撃たれ耳を削ぎ落とす拷問をされ、右手を失う。
その後、廃人同然となってしまったらしく、第五次聖杯戦争までの3年のどこかで死亡した。
関連タグ
間桐臓硯:父親(無論表面上のみ)。恐怖対象。
間桐雁夜:弟。間桐の魔術師としての宿命を押し付けて一人出奔し、一般の人間として生活している彼を恨んでいる。
間桐慎二:息子。
かつて妻がいたが、魔術師としての素質がない慎二を生んだことで臓硯に用済みとして蟲蔵に放り込まれ苗床にされ、死亡したとされる。
余談
良くも悪くも一般的な感性を持つ普通の人間。臓硯に刃向かえるほど反骨精神があるわけでもなく、かと言って自身の行いを正当化して開き直れるほど自己憐憫や自己欺瞞に浸りきれるわけでもなく、酒に逃げる。そういう意味では弟・雁夜とは対照的。