- 月姫およびFateシリーズに登場する役職。本項で記載。
- 遊戯王OCGに登場するカテゴリの1つ。→代行者(遊戯王)
概要
教会の異端審問員であり、教義に存在しない「異端」を力ずくで排除するモノたち。
法王を支える百二十の枢機卿たちによって立案された、武装した戦闘信徒。
一般的に連想される「エクソシスト(悪魔祓い師)」ではなく、「エクスキューター(悪魔殺し)」であり、目的は悪魔を消し去ること。悪魔を追い払う(同時に犠牲者の魂を救う)わけではない。
最高純度の信徒であり、基本的にいかな窮地であろうと法王や司教の許しなく魔術協会と手を組むことはない。言峰綺礼がバゼットと共同戦線を張っていた事があるというのはサイドマテリアルの用語辞典にて既に明かされていたが、実際にはそのような例は特殊であるようだ。
その実力は文字通り「悪魔を殺す」ほど強力であり、そのほとんどが達人または人外クラスの実力者である。
使用する概念武装などは各自様々であるが、代行者のシンボル的な概念武装として「黒鍵」という聖書のページを精製して作られた刃渡り80~90センチ程の投擲剣が存在する。生物としての法則をねじ曲げる吸血鬼に元の法則を呼び起こし、肉体を洗礼し直し塵に返す“摂理の鍵”としての効力がある。
しかし、投擲に特化した形状故に剣戟などの接近戦には向かず、扱いにも熟練を要するため、現在の代行者には敬遠される傾向がある。が、作中に登場した代行者たちは、黒鍵を得物としていることが多い。
刀身に刻印を刻むことで魔術的な効果を発揮することも可能で、シエルは様々な効果を付与できる。対象に突き刺さったあと燃える「火葬式典」や、刺さった個所を石化させる「土葬式典」。乾燥させる「風葬式典」にバッサバッサとカラスが寄ってくる「鳥葬式典」などが存在する。
他に代行者たちが使う標準装備に「灰錠」と呼ばれる概念武装がある。扱いに熟練を要する黒鍵と違い、比較的短時間の訓練で十分な能力を保証し、多くの代行者たちに選ばれてきたとされる。
普段は手袋やブーツなどに偽装しているが、設定された紙片を滑らせることで本来の姿である手と足につけられる鎧甲に戻る。その形状と能力には複数のパターンがあり、小型の刃やボウガンを仕込んだタイプなどがあるという。
格闘タイプを選んだシスター・イルミアが用いた際には、鎧甲の表面から幾条もの紫電を発しているが、これは仕込まれた呪体である紙片の効果らしい。
基本的には二人一組で行動をとる。単純な任務達成率の向上…というよりも片割れが死んだ時、遺体の回収等を想定しているらしい。
埋葬機関
また、同じ代行者でも更に上のレベルを行く『埋葬機関』所属の代行者が存在する。
教会にとって都合の悪いモノを手段を問わず始末するための「殺し屋」的な存在で、状況次第では教会の意向に背くことも出来るほどの強権が与えられている。それ故に好き勝手行動するため、教会自体も「厄介者」として扱いに難儀するレベルである。
「一般の代行者」と「埋葬機関の代行者」では天と地ほどの実力差があるらしく、一般の代行者の中でもトップクラスであるハンザ・セルバンテスは人の領域である「核ミサイル」などの戦略兵器程度のダメージを死徒に対して与えることができるが、埋葬機関は人間の生み出した兵器など遠く及ばない天変地異レベルの「主の御業そのもの」を代行するほどの存在だという。
メンバーも中々に個性的で、中には討伐の対象である死徒二十七祖すらも存在する。