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概要編集

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿のエピソードのひとつ、『アトラスの契約』編に登場したシスター。グレイの故郷に駐在しており、裏の顔は代行者である。


表向きは孤児院育ちということになっているが、実際はとある枢機卿の隠し子。表沙汰にできない立ち位置のため裏組織である聖堂教会に送られたが、彼女自身はその経歴を全く苦にしておらず、むしろ主の意に沿わぬ異端を躊躇なく懲罰できる今の立場を享受している。


年齢は20歳程度であり、外見は金髪に鳶色の瞳と淡いそばかすが特徴。妙なフェティシズムの持ち主であり、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテのような生意気そうな少女がどストライク。彼女と遭遇したときも「長居しない方がいいわよ」と耳打ちし、状況に巻き込まれないうちに帰ることを促した。


聖堂教会における旧守派の典型的な思想の持ち主であるため、地元の司祭であるフェルナンド・クローズと対立することが多いが、個人としては彼にそこそこの好感を持っている。


代行者としてもずば抜けた素質の持ち主であり、本来であればグレイの故郷のような僻地の村に派遣されることはないはずであるため、自ら志願したことで赴任してきたのだと噂されている。


能力編集

聖堂騎士団での訓練を受け、魔術師や人外も駆逐できるほどの能力を獲得した若き逸材。作中に登場する代行者の中では珍しく、黒鍵ではなく灰錠を使用する。


彼女が選んだのは手足に装着する格闘タイプの灰色の鎧甲であり、ある特定の紙片を滑らせることにより手袋やブーツへの偽装を解き、隙間に仕込ませることによって表面から紫電を発する。

これを活かして暴れまわるのが彼女の戦闘スタイルであり、三田誠曰く『わりと世界を狙える拳だが足も平気で出る』という。


表向きは洗礼詠唱以外の魔術の取得が禁止されている聖堂教会において、代行者は実用的な魔術を「秘蹟」と称して取得させられるが、彼女もその例外ではなく念話や強化などを取得している。

それらの中でも特に身体強化に関しては目を見張るものがあり、洞窟の壁から壁へと飛び移る機動さえ可能とする『人間どころか獣にすらありえぬ超越速度』を叩き出すことが可能。


その速度と立体機動は様々な魔術師や他の代行者を見てきたロード・エルメロイⅡ世をも驚愕させ、アッドが機能を停止したことでまともな『強化』ができなくなったグレイでは目で追うことさえかなわないほど。


また、円卓の騎士のひとりであるサー・ケイにとっても彼女の速度と技術は相性が悪く、サーヴァントとしての召喚ではないため霊基も不安定で、人間以上の身体能力も獲得していないこともあり、終始苦戦を強いられていた。


関連人物編集

フェルナンド・クローズ

赴任先の地元の司祭。意見の対立こそ多いが互いに嫌悪の情は抱いていない。


グレイ

互いに面識こそあったが、イルミアにとって肉体のアーサー王である彼女は精神のアーサー王である骸王と同じく異端であり、歴とした討伐対象だった。


ロード・エルメロイⅡ世

彼のことを「汚らわしい魔術師」と呼び、唾棄すべき存在であるといわんばかりに顔をしかめた。


ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ

イルミアの性癖にどストライクだった相手。そのフェティシズムを暗に非難したフェルナンドには「どうせ異端者なのですから、せめてこちらの心を潤すだけの見た目は重要でしょう?」と返している。

また、ライネスへの「長居しない方がいいわよ」という忠告は、あまり歓迎されていないようだと受け取られ、逆に彼女をワクワクさせる結果に終わった。


サー・ケイ

のらりくらりと立ち回ることで相手を引きずり込む戦い方をする彼にとって、速度と技術で果敢に先手を取るイルミアのそれは戦術が嚙み合わず、苦戦を強いられることとなった。


ハンザ・セルバンテス

腐れ縁であるという人物。それ以上の詳細は不明。


マーリオゥ・ジャッロ・ベスティーノ

枢機卿の隠し子という共通点を持つ人物。イルミアと同じく聖堂教会所属だが、地位は司祭代行。


関連タグ編集

TYPE-MOON Fateシリーズ ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 聖堂教会 代行者

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