「イッヒッヒッヒッヒッヒ!ご機嫌だな!たまらないなぁ!たらふく喰おうぜ、グレイ!」
概要
CV:小野大輔
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に登場する魔術礼装。
顔のような模様が入った奇妙なキューブ状の物体であり、鳥籠のような入れ物に保管されている。
普段はグレイのマントの内側の右袖のあたりに固定されている。
世にも珍しい自我を持った喋る礼装であり、時折グレイたちの会話に口を挟む。
人格
口やかましい毒舌な皮肉屋。普段はグレイやⅡ世の言い付けから黙っているが、たまに会話に割り込んでは皮肉を喚く。
その度にグレイは籠をめちゃくちゃに振り回し折檻するのがお約束。
誰に対しても敬語を使ったり謙ったりする事が無く、グレイの師であるエルメロイⅡ世やライネスに対しても態度は変わらない。
口喧嘩は耐えないが、グレイにとってアッドは初めての友達であり、遠慮なく何でも言い合える仲。
幼い頃からグレイと共に過ごし、その皮肉屋な態度で塞ぎがちな彼女を励ましてきた。
グレイからも本心では大切な友達と認識され、アッドが全く喋らなくなった際には取り乱し不安定になったりもした。
この人格は『槍』の神秘性を失わないための封印として与えられた擬似人格であり、『槍』の起動と同時に無機質で機械的な口調に戻る。
性能
『槍』の正体はアーサー王の聖槍にして世界の楔、ロンゴミニアド。
アッド自体は戦闘時になると鎌や盾、大槌などの武器に変化し、周囲の霊魂を捕食。
捕食魔力が一定値を超えると聖槍としての姿を表す。
封印も何段階か存在している。
なお大鎌などの武器に変化するのは、元々が決まった形状を持っていないため。
更に礼装としての正体は、アトラス院の七大兵器の一つのコピー『ロゴスリアクト・レプリカ』である。ロゴスリアクト自体は大雑把に言うと魔術版スパコンと言ったもの。
スパコンの性能がすさまじすぎるために人格なども再現することが可能となっている。
そして普段アッドに備わっている人格は、円卓の騎士のひとりサー・ケイを模したモノ。
モデルにケイが選ばれた理由は、他の騎士たちだと王への忠義のあまり王の復活を願ったり「槍」の封印を解く可能性があり、それでは封印礼装の意味がなくなってしまうとされた為。ケイ本人も「自分ならアルトリアの眠りを妨げる事はしないし、「槍」の封印解除なんて面倒な事は思わないだろう」と渋々認めている。
『槍』の性能を失わせないものとは言え、『槍』自体が超神秘であり、
第三段階封印解除までいくとアッド自体に過負荷が非常にかかってしまう。
また痛覚を持っているためあまり無茶をすると悲鳴を上げるなどの一面も。