概要
CV:千葉一伸
衛宮切嗣の父親。
四代目にして魔術協会から封印指定される域にまで、体内・小因果の時間操作に特化した家伝の魔術を昇華させた天才魔術師である。
封印指定を受けたことにより、妻は切嗣を産んですぐ魔術協会の追手に殺され、息子を連れて世界各地を逃げながら研究を行なっていた。
魔術師らしい冷徹な性格の持ち主だが、息子のことは普通に愛していた。
政治闘争に敗れた魔術協会の「一般的な魔術師」とは違い、純粋に根源を目指し探求を続ける、現代においては稀有な魔術師。
固有結界を造り出し、その内部の時間の流れを無限に加速させることで根源に至ろうと考えていたが、人間の肉体のままではその過程を実現することも耐えることも出来ないと分かったため、不老不死となるべく、死徒化の研究も並行して進めていた。
最期は、彼の研究が原因で起こった悲惨な事故を目の当たりにした息子の切嗣の手により、射殺された。
切嗣の「異端の魔術師を狩る」という人生観を形成した最大の元凶である一方、今でも大切な人として認識されている。
アニメ版においては、原作に比べると冷徹・非人道的な魔術師という一面がやや強調されており、切嗣を待っていたのは単に証拠を隠滅するためという描写になっていたり、原作同様切嗣の安否を気にかけてはいたものの、無事に戻ってきた彼を抱きしめる描写もなくなっている。
なお、よりにもよってこの回が初回放送された日がこどもの日だったりする。
人間関係
実の息子。目的のためには手段を選ばない典型的な魔術師であった矩賢も、彼のことは父親らしく普通に愛情を注いでいた。しかし最期は「小を切り捨て大を救う」という考えに至った彼の手で射殺される。
アリマゴ島の地元住民の少女。旺盛な好奇心と魔術への資質を見い出し、助手として使っていた。実質的には利用しているに過ぎない相手だったが、それまでの経歴柄同年代の友人が居なかった息子切嗣と親しくしてくれたため、それなりの情はあった模様。
フリーランスの魔術師。直接の面識はないが、彼女がアリマゴ島を訪れたのは封印指定である矩賢の身柄を拘束するためであった。
彼の理論を応用し時計塔に封印された彼自身を利用した魔術師。