概要
1972年9月5日の「ミュンヘンオリンピック事件」では地元警察がG3で「黒い九月」メンバーを狙撃したが、失敗に終わり人質全員が死亡。
警察側にも、被害が出るという結果に終わった。
これをきっかけに対テロ特殊部隊「国境警備隊第9グループ」が創設された。
その装備としてセミオートの狙撃用ライフルの競争試作が行われ、ワルサー社はWA2000で臨んだが、採用には至らなかった。
銃身長を確保しつつ取り回しを容易にする為ブルパップ方式が採用された。
吊り下げ式のバイポッドを標準装備する為、銃身の上をブリッジが通る独特の形状をしている。
部品だけでなく組み上げにまで高い精度を要求した結果、その命中精度はボルトアクションライフル並みとされる。
高価で重い為、1982年から1988年の間に176挺しか生産されていない。
しかしWA2000に勝って採用されたH&K社のPSG-1はWA2000より重く、値段は同じである。
何故採用されたかは不明である(PSG-1がドイツ連邦軍等で採用されているH&K_G3をベースに開発された為、操作性の面で有利であったとする説がある)。
登場する創作は比較的多く、「ヒットマン」(エージェント47が使用)や「007 リビング・デイライツ」(ジェームズ・ボンドが使用)、「Fate/Zero」(衛宮切嗣が使用)等に登場している。
また、ドールズフロントラインで擬人化されている。→WA2000(ドールズフロントライン)。
仕様
全長 | 905mm |
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銃身長 | 650mm |
重量 | 6,950g |
弾薬 | 7.62mmNATO弾(7.62×51mm) |
装弾数 | 6発 |