概要
スパイラル(Spiral)はマーベルコミックスのキャラクター。
容姿
鉄の兜に灰色の髪、瞳のない目に六本腕(うち二本は機械式)という、かなりインパクトの強い容姿を持つ。
武器として刀あるいはサーベルを使用し、東洋的なイメージが強い。
原作
元々は地球人の女性で本名はリタ・ウェイワード(Rita Wayword)、リコシェット・リタの異名を持つスタントウーマンだった(ricochetは跳ね飛ぶの意)。
ただしリタは1989年の時点でスパイラルとは別の人間として登場しており、リタが改造されてスパイラルとなり、時間移動能力で過去に現れた存在だったという設定は1992年に加えられた後付け設定である。
このため、1990年代に日本語訳された資料では『人造生命体』などとされていることも。
モジョー(異次元世界モジョーバースの支配者)が配下の科学者に改造させた結果、身体・運動能力が強化され、テレポート能力と変身能力を獲得、更に魔術・サイバネティックス・遺伝学に精通している。
一方で心理的には正気を失っており、モジョーの命令により人間を虐殺することにも躊躇いがない。
地球上ではフリーダムフォースやシスターフッドといったチームに参加、X-MENやアベンジャーズなど多くのヒーローの脅威となっている。
サイボーグの肉体を扱う『ボディショップ(Body Shoppe)』も開業。
またサイロックとカンノンの融合・分離にスパイラルが関わっていたことも判明している。
その他、ウルヴァリンの元恋人の日本人女性、ユリコ・オーヤマの身体をサイボーグ化。ヴィラン「レディデスストライク」に改造したのも、このボディショップである。
ローガンを殺害した後に、サイボーグ体から人間に戻りたいと言う彼女に対し、心の中で、
「人間に戻りたい? 人間の心なんか持ってないくせに」
「人を殺して幸せになろうなんて、虫が良すぎるのよ!」
などと考えていた。
後にモジョーにより、次元間テレポート能力を排除され、地球に追放される。
これに怒りを覚えるが、ロスアンゼルスに店を構え、ホームレスのミュータント少女と知り合いに。そして、ストームが率いる「Xフォース」に加わる。
並行世界の「アルティメットユニバース」では、ジェノーシャ国の、六本腕のミュータント女性として登場。魔術などそれ以外の能力は持たないが、六本腕で六刀流で戦う能力は健在。
ゲーム
『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』(1994年)
六本腕の容姿を活かした幻惑的な動作が魅力。多彩なXパワーが用意されている。
- 必殺技
ダンシングソード / ソードダンシング
シックスハンドグラップル
- Xパワー
リバーサルダンス / テレポートダンス / 急降下
パワーダンス / スピードダンス / ディメンショナルダンス
ソードダンシング(5WAY / つむじ / 誘導) / 受け身
- ハイパーX
メタモルフォーゼ
『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』(2000年)
Xパワーというシステム自体がなくなっているため、上記のダンス系能力が通常の必殺技とハイパーコンボに変更されている。ダンシングソードによるシューティングモードが強力でこれやっているだけでも10強入りした実力者。