センチネル(X-MEN)
せんちねる
当初ボリヴァーはミュータント全てを人類を滅ぼす悪と見做していた。ビーストを捕獲して頭脳を覗き込む事でミュータント能力を人類の平和に役立てるX-MENの存在を知り、理解を示したのだが、もっと早くX-MENと会っていれば・・・。
X-MENに遭遇するまでに多くのミュータントを実験で死に追いやっているのだが、実は反ミュータント主義者の中では(標的をミュータントに絞っている分だけ)まだマシ。ウィリアム・ストライカー、ドナルド・ピアースといった他の反ミュータント主義者はミュータントを絶滅出来るのであれば人類滅亡も厭わない危険な思想の持ち主ばかりである。
その後自らの命と引き換えにマスターモールドの暴走を止めた。しかし、センチネルの設計図は軍関係者及び他の反ミュータント主義者の手に渡り、ボリヴァーが不在の状態でセンチネルが大量生産され続け、マスターモールドも外見が人間と全く同じ”バスチオン”として転生、後述の実写映画版で挙げた通り最終的に文明荒廃した。ボリヴァーの捨て身の行動は犬死に且つ非業の死となってしまった。実に報われない。
実写映画版では重要なキーパーソンとして登場し、彼の生死が人類の存亡に深く関わっている。
適者生存を掲げる悪のミュータント”アポカリプス”に支配された平行世界が舞台の『エイジ・オブ・アポカリプス(A.O.A)』では悪のミュータントから人類を守る兵器として本来の目的通りに稼働している。トラスクも第3部「X-TERMINATED」の主人公の1人として健在。
X-MEN:フューチャー&パスト(X-MENユニバース)
2014年公開の映画。原作となる漫画エピソードは『デイズ・オブ・ヒューチャーパスト』。
作中では1973年時の試作型と未来で猛威を振るう完成型の2種類が登場する。開発者は同じだが完成型はボリヴァーの死後制作・生産された。どちらも長身のスマートな体格。試作型は胴体に巨大なジェットエンジンが備え付けられており、腕部に重火器が装備されている。完成型はミュータントの能力で飛行出来、頭部から巨大なエネルギー砲を放てる。
ミュータントを人類共通の敵に仕立て上げようとするボリヴァーによって立案され、パリ会議での一件の後にアメリカ大統領によって軍への正式採用が決定された。
材質には鉄材は使われていないのでマグニートーの能力は通用しない。ミュータントを索敵・発見・判別し自動的に行動・戦闘を行うようプログラムされている。完成型にはミスティークの細胞などが使用されており、ミスティークの変身能力を応用した「相対するミュータントの能力に合わせて自身の能力を変化させる」という技術が使われている。その能力でミュータントを次々と駆逐していき、未来ではミュータントは絶滅寸前となっていた。
更に、プログラムは「ミュータントを出産する可能性のある人間も敵と見做す」という拡大解釈を行い、何の能力を持たない人間にも攻撃を加え始めた。その結果、未来では「最低の人間」しか繁栄していないという。
皮肉にも、ミュータントの脅威から人類を守るために作り出した兵器で、自らの首を絞める結果となってしまい、更に生き残ったわずかな者も選民主義や支配欲、野心が強い愚か者のみが残り、最早文明が荒廃してしまったのである。
MARVEL VS CAPCOM(MVC)
容姿の出典はマーヴル格ゲー『X-MEN』より。
『1』で隠しパートナーとして初登場した後、『2』でプレイヤーキャラクターとして再登場。当初は当たり判定の大きい鈍重なイメージを持たれていたが、飛行能力の活用法を見出されると一変して最強キャラ「四強」の一角に登りつめた。他3人はストーム、マグニートー、ケーブルで、前2者はセンチネルに一歩劣るが、逆にケーブルは空中射撃を得意とし、アーマー持ちが仇となって多段ヒットしてしまう為センチネルにとって天敵である。
『3』では当初は全キャラ1位の体力を誇ったが、改良版の『ULTIMATE3(UMVC3)』で体力を一気に3割減らされる弱体化が施された。ちなみにUMVCの体力1位はマイティ・ソー。
センチネルのエンディングはギャラクタス撃破後、マスターモールドのアップデートを経て、ミュータントのみならず、様々な職種の人間・他の種類のロボット、そして神族をも絶滅対象とし『デイズ・オブ・フューチャーパスト』の未来世界の再現となった(…どころかX-MENでのエンディングより解釈規模が大きくなってしまった)。
詳細は各種攻略サイトを参照。
ちなみにトロンのエンディングではコブン43号としてスカウトされている。
本記事のメイン画像はMVCシリーズ用に用意されたゲームオリジナルデザインである。