ケイマン(ポルシェ)

ぽるしぇけいまん

ここでのケイマンとは、ドイツの自動車メーカー「ポルシェ」が製造・販売しているハードトップモデルである。なお、メイン画像は982型718 ケイマン GT4 RSである。

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ケイマンとボクスターの違い

ケイマンとボクスターは多くのパーツやユニットをシェアする兄弟車もとい似た者同士である為、混同されやすい。両者を見分ける上で役立つのがルーフ形状である。

ケイマンはルーフがハードトップとなるクローズドボディ(クーペ)、ボクスターはルーフがソフトトップ(幌)を持つオープンボディである、という違いがある。

なお、誕生はボクスターの方が先で、ケイマンはボクスターを追う形で誕生した。

概要

アルファベット表記「Cayman」。

ボクスター(Boxster)のページでも紹介したが、ケイマンはボクスターにおける2代目、987型から派生したもので、各型式における使用部品やら何やらのうちほとんどがケイマンとボクスターで使い回しが出来る。

2024年3月現在、ケイマンは古い順に987型、981型、982型の3モデルが存在する。

車名はアリゲーター属の爬虫類である「ケイマン(Cayman)」が由来。

モデル

987型 (2005~2012)

車体前半部は基本的にボクスターと同一だが、バンパーやヘッドライトなどの外装部品を少しばかり変更する事で差別化を図っている。

987型ケイマンは以下のグレードがある(解説は割愛)。

ケイマン
ケイマン S
ケイマン S ポルシェデザインエディション1
ケイマン S スポーツ
ケイマン R
ケイマン S ブラックエディション

エンジンは全グレード共通して水平対向6気筒エンジン。過給機の類は搭載していない。トランスミッションはグレードやマイナーチェンジ前か後かにより5速ATだったり5速MTだったり6速MTだったり7速DCT(PDK、後で解説)だったりする。

981型 (2012~2016)

2012年11月28日、ロサンゼルスモーターショー2012で発表。最高出力278psのケイマンと、329PSの「ケイマンS」の2モデルが用意され、日本での予約受注は2012年12月18日より開始となった。ヘッドライトやサイドエアインテークの形状などは981型ボクスターを受けついだ。トランスミッションは6段MTまたは7段PDKが装着された。

981型ケイマンは以下のグレードがある。

ケイマン → ベースグレード
ケイマン S → ケイマンのちょっと良いモデル
ケイマン GTS → ケイマン Sのちょっと良いモデル
ケイマン GT4 → 981型では最強

982型 (2016~----)

2015年12月10日、ポルシェは「ボクスター」および「ケイマン」の車名を「718ボクスター」と「718ケイマン」に変更すると発表。昨今のダウンサイジング(エンジンの排気量を少なくする、つまりエンジンのサイズを小さくしながら過給機を用いる事で従来と同じパワーを確保し、巡航時の燃費を向上させるエンジンの設計思想)の流れに乗り、上記のモデルがH6 NAエンジンだった所をH4 ターボエンジンに変更。

981型と982型はビジュアルが非常に似ており、特にそれぞれのGT4はパッと見ではその違いが分からない。

ベースグレード及びSは、981型はフロントバンパーにフォグランプがあるのに対して982型にはフォグランプが無いので、これで見分ける事が可能。

GT4はフロントのビジュアルに違いがほとんどないので、フロントを見ただけではまず判別不可能。ではどこで見分けるのかというとリアビューに決定的な差異がある。下に用意した981型と982型のリアビューを見比べてみて欲しい。