『無敵のヒーローを倒す、かんたんなお仕事ですッ!』
『この世に正義がある限り、悪もまた存在する。
その正義と悪が対峙する限り、人知れず戦うものがいた…』
概要
フレックスコミックスが運営するWebコミック誌『COMICメテオ』にて発表されている。作者は水崎弘明。
元々は2019年4月に読みきりとして発表されたもので、その後2020年10月に連載に移行した。単行本は既刊9巻(2024年12月現在)。
悪の組織『秘密結社アガスティア』で怪人の開発にいそしむひとりの女性の哀愁をコメディタッチで描く。
登場人物
秘密結社アガスティア
怪人開発部
佐田巻始(CV:梅原裕一郎)
首領
参謀
大幹部
怪人
カノン・サンダーバード(CV:土岐隼一)
ヒュドラ(CV:藍川ふみ/【一姉・三姉】松田利冴/【二姉・四姉】松田颯水)
秘密結社ブラックロア
峰円小春 / ドクター峰円(CV:小宮有紗)
エルバッキー(CV:原田ひとみ)
変身ヒーロー/ヒロイン
魔法少女ピリアマギア
式島怜央 / マギアローゼ(CV:田村ゆかり)
日賀谷雄杜 / マギアズワルト(CV:堀江由衣)
アニメオリジナル
水木香恋(CV:小坂井祐莉絵)
松山平気(CV:白城なお)
ローカルヒーローの敵対組織向けの戦闘員派遣アルバイトをしており、渋る水木を松山が説得して何とか一緒に仕事をする、と言うのがパターンとなっている。
名前の由来はカレン水木とペギー松山。両方とも石ノ森戦隊のピンク担当である。
作中の組織
主人公の黒井津燈香が籍を置く。
アガスティアのライバル(?)的存在のひとつに当たる。
ダークゾーン
6年前に闘星戦隊メテオールによって壊滅された悪の組織。
秘匿主義で、そのテクノロジーは現在も不明。
秘密結社フォークローズ
重機動レストランの運営業務を主に行っている組織であり、悪の組織同士の社交場を提供する。
ただし、店内の武力闘争はご法度であり、破った場合は預かっている協定金を没収し、会場ブロックごと客を投棄するという方法を取る(こんなことでやられる組織はそうそういないが)。その後は数ヶ月後に新装開店する。
秘密結社デッドソウル
リストラされた会社員を勝手にボスとし、怪人軍師・ストラテジスト馬謖を中心に暗躍する組織。ブラックロアとは敵対関係である。
こちらもアガスティアと同じく一般人への攻撃はご法度だが、中には昔のお偉いさんを引き合いに出して正当防衛として危害を加えようとする者もいる。
怪人モチーフは物語中で死亡したキャラクター(武蔵坊弁慶やカチカチ山の狸など)。
侵略妖精郷フェアリガン
西洋の伝承に登場する妖精をモチーフとした怪人を扱う組織。恵まれない環境で人生に疲れながらも、それでも善の心を持ち続けている人間を勧誘し、妖精怪人にする。
女性怪人が多いが、怪人を作る場面を見るに元男性の怪人もいると考えられる。
こちらもブラックロアとは敵対関係である。
Zet Arc
アニメオリジナルの悪の組織。
予算も技術もアガスティアより上で、アジア圏進出のためにアガスティアに合併を迫る。
最初は口頭での取り引きを仕掛けたが、検討する期限を設けると仄めかしながら実力行使するなど、かなり強引な手段も辞さない。
傘下の怪人を機械に組み込み個性を消して統一化しており、自分達以外を徹底的に見下しているなど、「悪の組織」としての立ち位置は本物。
しかし、その強引さとリサーチ不足が仇となり、日本全国のヒーローと悪の組織をまとめて敵に回してしまう。
後にゼットアークとカタカナに名称を変更され、本編に逆輸入された。
佐田巻零忌を配下とし、何らかの計画の足掛かりにしているようだが詳細は不明。
正義運営協会
三修満が会長を務めている協会。
魔法少女ピリアマギアが所属している。
温泉旅館葛の葉周辺地域で活動している零細ヒーロー集団。
闘星戦隊メテオール
本作の6年前に活躍した4人組の公認ヒーロー。
悪の組織ダークゾーンを壊滅させ、現在は解散している。
黒井津燈香の前職であり、リーダーのメテオレッドこと赤志真晃星(既婚者)もアガスティアの外注先の工場で働いている。
黄金戦騎ゴルホーク
「金色の空の王者」の肩書を持つ、鳥モチーフの黄金のヒーロー。
「鳥は大体イイ奴」を心情の元、たとえ怪人でも相手が鳥なら守ろうとする。
アニメ第9話のBパートに登場する小料理屋と、その客達。
こちらもアニメオリジナルで、上記の水木や松山もバイトしている。
この話自体が原作にはないアニメオリジナルの話であり、客の正体は引退したヒーローや悪の組織の構成員(本家特撮作品のパロディキャラ)。
デススタッフ
ローカルヒーローの敵対組織向けの戦闘員派遣企業。上記の水木や松山がバイトで働いている。
元々はアニメオリジナルだったのだが、原作に逆輸入される。
アニメ
Quadの手によってアニメ化されている。
2022年冬アニメとしてAT-XおよびBS11、さらには朝日放送や名古屋テレビをはじめとするテレビ朝日系列(25局中24)局にて放送された。
また、dアニメストアやひかりTV(いずれもNTTグループの配信サービス)、Amazonプライムビデオ、ABEMA、TERASA(朝日新聞とKDDIによる動画配信サービス)などで動画配信を実施している。
アニメ独自の展開としてオリジナル怪人が登場し、そのアイデアを募集する企画『秘密結社アガスティア 新怪人アイデアコンペ』が実施された。また劇中本編には実在する全国のローカルヒーローも出演されているほか、各話ナレーションを著名な特撮ヒーロー俳優が担当する。ちなみに登場キャラの担当声優の大半は特撮番組への出演経験がある。該当項目を参照。
主題歌
OP曲『Special force』
ED曲『曖昧あいでんてぃてぃ』(応援Ver.)
ED曲『Destiny』(ヒーローVer.)
アーティスト:メイビーME / 作詞・作曲:Ryoko・菊池諒 / 編曲:Ryoko・豊田健甫
挿入歌『ミラクルステップ』
歌:YURiKA / 作詞:磯谷佳江 / 作曲:fu mou / 編曲:櫻澤ヒカル
スタッフ
原作 | 水崎弘明 |
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監督 | 斎藤久 |
シリーズ構成 | 高山カツヒコ |
キャラクターデザイン | 森前和也 |
サブキャラクターデザイン | 新谷真昼 |
レジェンド&ローカルヒーロープロデュース | 鈴村展弘 |
ヒーローキャプテン | まさひろ山根 |
ローカルヒーローキャプテン | 鷲北恭太 |
ヒーローデザイン | まさひろ山根 / ことぶきつかさ |
怪人デザイン | 森木靖泰 |
衣装デザイン | 監物ケビン雄太 |
美術監督 | 甲斐政俊 |
美術設定 | 赤樹壱磨 |
色彩設計 | ながさか暁 |
撮影監督 | 今泉秀樹 |
3DCG | 渡辺哲也 |
編集 | 木村祥明 |
音響監督 | 飯田里樹 |
音楽 | manzo |
音楽制作 | CREST |
アニメーション制作 | Quad |
余談
地上波にて2022年1月16日に放送される予定だった第2話は、トンガのフンガトンガ・フンガハアパイ火山で発生した海底火山の大規模噴火に伴う津波警報に関する報道特別番組に差し替えられたため、1月23日に改めて放送された。また、結果的には先行する形で第2話の放送を行ったAT-XとBS11では翌週に第2話の再放送を実施した。その結果全体で1週間分繰り下げとなった。なお、この影響で本作の次に放送されるプログラムに関しても、放送開始が当初の予定から1週間遅れで放送が開始された。
関連タグ
天体戦士サンレッド:アニメ第11話にて、サンレッドがスペシャルゲストヒーローとして登場された。彼女の内田かよ子や敵対組織に所属しているヴァンプ将軍もこの回に登場された。
魔法少女にあこがれて:2年後に放送されたアニメでサンレッドと同じくこちらも主人公は悪の組織の構成員。ただしこちらは黒井津のような技術者ではなくヴァンプ将軍と同じく指揮官で敵側に勝つことが多くしかも最後の敵がブラックロアのようなライバル組織ではなくアカシックと同じく自身の組織での首領で最終的に組織が乗っ取られた。
龍青神ブルーヴ:同時期放送されたローカルヒーロー。
てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!:同じく第2話の放送が諸事情により見送られた点で共通された同年のアニメ作品。