変身ヒロインは!!みんな!!神!!
概要
※1巻おまけより。
漫画『魔法少女にあこがれて』に登場するキャラクターにして、本作の主人公。
悪の組織「エノルミータ」の一員で、「マジアベーゼ」に変身する。
ツヤのある黒髪と若干垂れ目の金目、八重歯が特徴で、髪型はショートヘア。ハート形にも見えるアホ毛が1本立っている。
性格は内気ながらも優しい性格。アニメ版では自称「普通」で勉強や運動もヴェナリータ曰く「普通」らしい。魔法少女のグッズを様々買い込んでいるオタク気質(厳密には変身ヒロイン全般が好きな様子)。人前で食べることを恥ずかしがるほどの引っ込み思案で、連絡先が家族しかいないなど友達もいなかった(アニメ版では魔法少女関連の情報収集もあって気にもしていなかった)。小さい頃に母親に裁縫を教えられており、杜乃こりす(ネロアリス)のボロボロになったぬいぐるみを修復したこともある。
欲望を自覚しないまま過ごしてきたものの、悪の幹部としてトレスマジアたちと戦って行くうちに次第にその気持ちを自覚するようになっていき、その気持ちは他者に自ら吐露するまでに大きく膨れ上がっている。
うてな自身は自制したいと考えていたがヴェナリータの誘導もあって心の枷が外れつつあり、作中のできごとを重ねた結果完全に受け入れることになった。
うてなの時は引っ込み思案、ベーゼになるとS心を出すが二重人格に近いものではなく変身によるオンオフ程度で明確な境界はない。
「可愛いから…めちゃくちゃにしたいだけなんです」と述べるほど強くて可愛い女の子を痛めつけることに喜ぶサディスト。「変身ヒロインは!!みんな!!神!!」といううてな自身の拘りもあってかその対象は魔法少女に留まらず、レオパルトのような悪の幹部も含まれている。ゆえに一般人は「楽しくない」ので対象外。
道に落ちていた(ヴェナリータが用意した)エロ本を拾って読んで、調教行為がSMと理解することになるほど、調教には天性の才があったと言える(ちなみにエロ本は持ち帰っている)。
概ねこちらは変身しないと行う機会がないのでベーゼ側で見せるが、チャンスがあればうてなの状態でもやったことがある。
エノルミータ加入後も、魔法少女には強いあこがれを抱き、魔法少女には矜持を貫いて欲しいと考えている。そのため、エノルミータの当初の目的である「魔法少女狩り」の計画を聞いた際には、狂笑を上げて、「(計画に関わる全ての幹部と構成員を)この手で潰す」と悪の女幹部としてはおかしな宣言までしている。逆に自分の行動の結果彼女らにイレギュラーなことが起きると罪悪感を抱く。
「悪」としての自分の立ち位置を築いた結果、悪の幹部・総帥としての立場から魔法少女の輝く先を見たいという欲求になり、「自ら魔法少女の成長を誘導する」という喜びにまで目覚めている。なおあくまで「あこがれ」で魔法少女とイチャイチャしたいという欲求はない。というより悪と魔法少女がいちゃつくのも解釈違い。
この2つが組み合わさったことで魔法少女への調教の際には「性癖と好きという感情を拗らせまくった厄介オタク(ヤンデレ)」と化す。負けを認めるように促すこともあるが実際は立ち上がって挑んでくることに悦びを見出しているため、「悪に屈して闇堕ちする」というヒロインとしての矜持を持っていない行為は全くもって解釈違い。逆に光堕ちは好物。
その目的は徹頭徹尾「大好きな彼女たちが苦しむ姿を堪能したい」だけであり、そこから立ち向かってくることに尊さを感じている。
そのため、世界征服にはかけらも興味がなく、魔法少女を倒したいわけではないため別に自分の負けに特に拘りはなく、勝負に勝てそうな場合に敢えて撤退することもある。
阿良河キウィが述べた「クソヤバ女」というのが彼女を端的に表す…というよりもキウィが述べた時点から悪化し続けている。
ここまで述べたことに反して基本的には善人で友人想い。
友人へのお礼やお詫びのために行動したこともあり、キウィを助けるために買ったばかりのアズールのフィギュアを利用したり真珠のTVデビューの際にはトレスマジア同様に応援するなど魔法少女を必ずしも優先はしていない。仲間を庇っての大怪我やお化けへの恐怖があっても他人を庇う行動を見せている。
魔法少女が取る行動ではないという理由だがイミタシオの仲間や一般人が巻き込まれるような行為はライン越えとして強い怒りも見せた。
人間関係は前述のように友達はいなかったのだが、彼女の優しさになついたキウィやこりすを始めとしたエノルミータや、自身の正体を知らない花菱はるか(マジアマゼンタ)たちと仲を深めた結果、友達が増えている。
本人も他人と遊ぶのは嫌がっておらず、かつて「わたしの魔法少女」とまで述べていたものがキウィがSM趣味へ興味を持つと喜んでもいる。アニメでは前述のように一人ぼっちでいたが仲間ができたことが現在の楽しみの一つにもなっている独白がある。
特に好意をぶつけてくるキウィは彼女にとって初めての友達でありそのため気持ちに応えることはできていないが、好意への答えはいつか出す約束をしたことで恋人未満な関係へと発展した(→うてキウ)。
魔法少女に関しては近場で活躍していたトレスマジアがお気に入りで元々様々なグッズを集めていた。11巻現在もクラスメイトである互いの正体には気付いていない。
優しい性格ながら魔法少女の矜持を持つマジアマゼンタには折れない魔法少女として調教ごとに感動し、マジアアズール(水神小夜)は一度折れた彼女に解釈違いを叩きつけたものの「折れないドM」となったことで自分の嗜好を満たしてくれる相手だからか好敵手のような関係を築き、マジアサルファ(天川薫子)の苛烈な一面も高く評価しているなど、ベーゼとなったことで推し方も深まっている。
自分を狙うシオちゃんズとは戦いを経て逆に互いに正体を知り合う関係。イミタシオ(忌田シオン)とベルゼルガ(多田蘭朶)の関係を知り魔法少女の誕生へと誘導し、イミタシオともライバル的な関係を築いた。「魔法少女(のエロ)を見たい」という点では似ているパンタノペスカ(桃森百花)に関しては自分とアズールがいちゃつく映像を作成されたことが不快だったり、推しを貫くよりも快楽に流される姿を見ているからか「あなたのエロにはストーリーが無い」と否定的(作者の2023/8/21のスペースでは「魔法少女として認めていない」とも言われている)。