マミー(怪人開発部の黒井津さん)
まみーちゃん
CV:YURiKA
対剣神特化型怪人
マミー (MUMMY)
体組織を変化させ、体のどこからでも刃物を生成すること
ができる。
更に学習機能により、どんな剣に対しても対抗できる
対剣神ブレイダー特化型怪人。
しかしその実験的な機構のため、発声装置を組み込む
予算とスペースが確保できなかった。
特殊能力:剣刃生成能力
(アニメ第10話より)
黒髪のおさげの少女の姿をした怪人。戦闘時は全身を包帯で覆い、顔を隠す。オッドアイ。
対剣神ブレイダー特化型怪人第2号として生まれ、その戦闘力はバンダースナッチを倒したマスターブレイダーとも互角であり、彼にトラウマを植え付ける程の実力を持っている。
前述の通り、発声器官がないためまともに喋る事ができず、ボードによる筆談でコミュニケーションを取る。
通常形態はおろか、マスターブレイダーの攻撃も通じない戦闘能力でブレイダーを追い詰めたが、街頭テレビでアイドルのニュースを見た事をきっかけに、アイドルになりたいと夢見るようになる。
(戦闘用の怪人でありながら)戦いをつまらないと感じている一方、自分の夢のためなら倒れそうになっても練習を続けようとするほど行動力が高く、努力家である。黒井津燈香達との関係は良好で、ウルフ・ベートのことも『お兄さま』と呼び慕っている。
暫くの間はウルフに頼み込んでダンスの練習をしていたが、歌の練習をしたがり、その結果声帯機能が簡易的な物しか持っていない為、どんなに頑張っても歌を歌えないという事実にショックを受けてしまう。ウルフが励まそうとするが、その手を払う際に誤って体内の刃でウルフの腕を切ってしまい、謝りながら泣き出してしまった(ウルフはただの事故だと気にしていなかった)。落ち込んでいる所に不滅のカミュラが現れ、「アイドルか死か選べ」と言われ襲われる。
それでも諦めずにアイドルになる為のレッスンをし続けた。ウルフからは自分の声を加工して代わりに使う事を提案されるが、「それだとお客さんをダマす事になる」と拒否し歌うことに拘った(激しいダンスで歌えなくなるなどの理由で、録音で代用する方法は現実にもある。ただし、本人の声なら兎も角、別人の声を代用した事で問題視されたアイドルもいる)。
ある時、僅かながら喋れるようになってきている事が分かり、歌を歌える可能性が出てきてみんな泣いて喜ぶ。
喋れるようになった理由を調べるうちに黒井津はカミュラが彼女を襲った際に自身の「究極万能細胞」を埋め込んだのではないかと推測。問い詰めた所、自身の究極万能細胞が他の怪人に適合した前例が皆無である事を承知で声帯に細胞移植を行った事を認め、適合出来ればアイドルへの道が開け、拒絶反応が出れば死という正に”アイドルか死か”の一か八かの賭け同然の支援を密かに行っていた事を打ち明けた。(それでも多少反動があったようで、喉に負荷をかけすぎたせいもあってか原作ではマミーは歌の練習中に血反吐を吐いている(アニメではカット))。
そしてその結果、アイドルになりたいという彼女の強い願いが叶ったのか奇跡的に細胞が適合。練習を続けて一曲を通しで歌えるまでになり、アガスティアのフロント企業の一つを使い「怪人系アイドル」としてアイドルデビューの夢を無事叶えた。発声器官が不完全のため筆談ボードはまだ手放せないが、短時間ならば周囲と大差なく喋る事も歌う事も出来るようになっている。
握手会では「万が一にもお客さんを怪我させるわけにはいかない」と怪人としての能力を抑制する薬を事前に打っている。その際、「ヒーローや他の組織の怪人と戦うことになったらやられてしまう」と苦言を呈された時は「怪人だから仕方ない」と彼女なりの覚悟を語っている。
なお、彼女の初ライブには剣神ブレイダーこと佐田巻健司も足を運んでおり、本能による生命の危機をトキメキと勘違いしていた(そもそも怪人時は包帯で顔を隠している上に、健司は女性に免疫がないためまともに女性の顔を見れないのでマミーの正体に気づいていない)。
アニメ最終回では勘違いしたままマミーのファンになった様子が描かれており、原作でもファンになっていたことが判明した。
コミックのおまけイラストではアダマントにマネージャーになってほしいと頼み込んでおり、アダマントは最初は戸惑っていたが、続く後編のおまけイラストにて承諾した事が判明する。
上記の握手会の際は円滑に営業できるようにするためか人間態を準備してもらっていた。
その後は、様々な音を出すことができるバンシーに歌の特訓をしてもらっている事が確認されている。
声優を担当したYURiKA女史は歌手であり、リトルウィッチアカデミアやはねバド!のOPなどを歌っている。
アニメで彼女が歌った歌の歌詞の一部には、原作漫画版の歌詞が使われている。
劇中にて黒井津のデザインで作成された怪人ではないことが示唆されている。そのため、ウルフやカノンのように与えられた目的以外のことをこなせる設計的な余裕、ゆらぎのようなものを持ち合わせておらず、本来なら与えられた目的しかこなせない怪人であった可能性が高い。
アニメでは佐田巻博士が「怪人が自ら違う道を求めた」と発言をしており、マミーが夢を追うことがイレギュラーな出来事であることが原作より強調されている。