概要
近距離戦特化型怪人
ウルフ・ベート(WOLF BETE)
基本設計は大幹部スキュラの簡易モデルであり基礎能力
に比較して運用コストに優れる。
汎用的な戦闘力は高いが、営業方面での実績の方が
優れておりマスコット的な評価をされつつある。
特殊能力:黒色獣化能力
(アニメ第11話より)
悪の秘密結社・アガスティアによって生み出された怪人のひとり。
体細胞と衣服を一時的に攻撃特化仕様に変化させる能力を持ち、ナウマンゾウも即死させる『ベート・クロー』が必殺技(コミック1巻カバー裏より)。
本来は狼男として生み出されるはずであり、本人もすっかりその気でいたのだが、肉体が完成する直前に偶然視察に訪れた、アガスティアのボス・アカシックの気まぐれから来た無茶振りの結果狼娘にされてしまう。
先に作られた人格は男子(具体的には中学生)のため一人称は「おれ」で口調は荒っぽいが、裸体を晒されていることに気づいて羞恥でダウンしたり「かわいい」と言われて赤面したり等、一応女性に近い羞恥や照れもある模様。
なお、人格が男性のままなのは予算の都合という名の大人の事情である。
電子頭脳の時から男性として意識しているため女の体に戸惑いを感じており(誕生当初はトイレや風呂に困っていた)、本人は男として扱われる事を望んでいる。しかし、多くの人物から女性として扱われており、女好きの幹部ロングレンジ・アンクルの射程範囲内である上に、コンセプトに関わったスキュラや、ブラックロアの怪人エルバッキーにやたら気に入られている。
なお、アイドルになりたいマミーからダンスの練習に付き合ってくれと頼まれた際に、最初は嫌々だったがマミーに「ウルフお兄さま」と呼ばれた途端、上機嫌で承諾した。
元々身体能力特化型の怪人である為に戦闘能力は高く、初陣では剣神ブレイダーの必殺技に耐える等の善戦ぶりを見せるが、戦闘の余波で元々少なめだった装甲部分が弾けて全裸になっていたことに気づき、そのまま恥ずかしさでダウンしまった(ただし、女性に免疫がないブレイダーには刺激が強すぎる上に、アニメ版では鼻血を吹いてぶっ飛んでいたので、そっち方面では効果抜群だったりする)。
以後、人材不足気味だった怪人開発部に配属され自分の“生みの親”のひとりである黒井津燈香にくっついて回っている……というより、それ以上の感情を抱いている節がある。しかし、当の黒井津からは妹、もしくは娘扱いされている(ウルフは「せめて弟(息子)にしてくれ」と不評だった)。
原作者曰く「意識は男の子でも体は女の子なので、女性として防御力がガバガバだから、黒井津さんは保護者目線でウルフ君に女として自覚してほしいと思っている」との事。
海水浴の際に「幼い頃に怪人学校に通っていた」らしき事を話していたが、黒井津曰く「(疑似記憶を元に構成された)脳内設定」との事(そもそも、体を得るまでは電子頭脳で脳内訓練を受けているはずである)。
味覚や趣向も中学生くらいだが、アガスティアの怪人はアルコールに酔わない体質なのでお酒が飲める。ただし、子供舌なのでビールが苦手であり、場酔いをする上に、笑い上戸且つ絡み上戸。
後輩の面倒見がよく、カノンにはやたら当たりが強いものの彼が危機に陥るとすぐさま助けようとしたり、ブレイダーに敗れたバンダースナッチの手当てしている。特に、マミーには「お兄さま」と呼ばれた事もあるが、兄として人一倍気にかけている。
反面、ヒュドラ本人とは普通に接しているが、その姉である水蛇達とはいつも口喧嘩している。
自身のコンセプトの関わったスキュラからは妹扱いされているが何かと圧がすごいので非常に苦手としている。また、彼女が男嫌いであるため、人格が男性であることがばれないようひた隠しにしている。
アニメでは「本能的に同じ因子を持つスキュラを上位の存在として認識した結果、イヌ科の習性として逆らうことができなくなった」という設定が追加された。
なお、漫画での誕生時は戦闘服を着ていたが、アニメでは全裸であった(一応、組織のマークと謎の光で恥部が隠されている)。
ちなみに漫画第2巻の番外編によると、バストサイズは黒井津さんより大きい。
余談
モチーフはフランスで目撃されたというジェヴォーダンの獣であり、劇中でカミュラが明言している。
何気に、作中でお色気シーンが多いキャラである(アニメでは黒井津さんら他の女性キャラにもお色気描写が若干増えたが)。
衣服は黒井津が選んだものだと考察できる台詞があり、原作者曰く「水着はウルフ自身が選んだものじゃないだろうなぁと思いながら描いた」との事。
関連タグ
- 怪人開発部の黒井津さん
- TSF
- ミイラモンガー:黒幕の横槍のせいで誕生してしまった者つながり