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ホビアニ

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ほびあに

ホビアニとは子供むけ玩具、ゲーム(ホビー)の販売促進向けに作成された子供向けアニメの事である。

概要

正式名称は「ホビーアニメ」。

子供向け玩具ゲーム(ホビー)の販売促進の為に作成された本来は未就学児~小学生向けに作られたアニメの事である。

どこまでがホビアニで、どこまでが玩具も売るただのアニメなのか、定義が現状謎ではあるものの、「コロコロコミック系列や最強ジャンプ等で漫画が連載されているもの」が一応の線引きである。

俗にいう「ニチアサ」「ゴールデンタイムアニメ」「キッズアニメ」とほぼ同義の様に思われるが、ニチアサは特撮を含んでおり、ゴールデンタイムアニメやキッズアニメは玩具展開が主軸とは限らない。ただし、スーパー戦隊仮面ライダーシリーズウルトラシリーズ、女児向けのガールズ×ヒロイン!シリーズあたりの特撮と作品の作り方は似ており、視聴者層も多少被っている。

20世紀のテレビアニメは基本的に名目上子供向けとされていたものが多いため、ホビーアニメの要素を持つ作品は多いが、1980年代リアルロボットアニメで典型的なように子供向けの領域を越えた話を含むことがしばしばあるため内容によって除外される場合が多い。具体例を挙げるとマクロスシリーズやガンダムシリーズは「視聴層は大人の方が多い」という理由でホビアニではないという解釈が一般的だが、『ガンダムビルドファイターズ』は「コロコロで連載されていた」もしくは「モビルスーツそのものではなく、ガンプラをメインに据えている」という事で一般にホビアニだという解釈となることが多い。

(掲載誌は違うが、『三国伝』等のSDガンダム、『ガンダムビルドダイバーズ』もホビアニに当てはまるだろう)

近年はYouTubeなどの動画配信サイトの普及に伴ってか、地上波やBSではなくインターネット上で公開されるケースも増えてきた。最初からWebアニメとして製作される作品や、シリーズの途中からWeb配信に切り替えたものでは『ベイブレードバースト ガチ』も存在する。これについては、視聴者が住んでいる地域や(公開されている間なら)時間帯を問わず見られるというメリットもある。

男児向け

原作の媒体で分類されることが多い。

「ゲーム型」

原作がゲームや電子ゲームであるアニメ。ゲームを原作としたテレビアニメも参照。

※1.登場メカのプラモデルが大々的に売り出されていたため、ホビー型の要素も併せ持っている。

※2.パズドラシリーズの場合、『パズドラZ』や『パズドラクロス』は3DSで展開しているが、2018年の最新アニメではスマホ版の本家とeスポーツを題材にしている。

※3.モンスターハンターシリーズの一つである、全年齢向けの外伝「モンスターハンターストーリーズ」がホビアニに当たる。

※4.NHKアニメにしては珍しく、電子ゲーム「エレバイツ」と連動アイテム「プレパラート」のシリーズを展開していた。

※5.元ゲームの世界観とは異なり、アニメの方は作風がホビアニテイストになっているのでこちらに該当。

※6.1期は深夜での放送のためこの部類に入るかは微妙だが、2期は全日帯での放送のため該当すると言える。

※『ミリオンアーサー』『神撃のバハムート』『グランブルーファンタジー』あたりもソーシャルゲームの販促アニメではあるものの、ターゲットの年齢層からするとホビアニ扱いになるのかどうかは微妙なところ。

「ホビー型」

玩具をメインに据えたアニメ。

※1.作中ではプラモデルをバトルさせる描写があるので、こちらに記載。

※2.ホビアニの中でもかなり異質な作品につき、当該記事を参照のこと。

※3.第1期展開中に放送された「超速スピナー」はアニメ、第3期展開中に放送された「ハイパーヨーヨーバーニング」は実写。後者はホビーの映像作品としても稀有な「ホビー特撮」である。

※4.本物の釣りを題材にしている点で珍しい部類に入るが、作中のルアーの商品化が行われており、ある意味ホビアニと言える。

武装神姫フレームアームズ・ガールは「高年齢層をターゲットとしている」のだが、テイスト的にはホビアニとの折衷案に近い。

「カードゲーム型」

カードゲームやコレクション用のトレカが基盤となっているアニメ。しかしアーケードゲームでカードを使うTCAGの場合は、前述の「ゲーム型」に分類される(ムシキングやオレカバトルなど)。

※1.どちらも原作はギャグ漫画だが、メディアミックスの一環で本編とは異なるプレート(カード)独自の世界観が登場し、アニメ内の1エピソードとしてこれを題材としたエピソードが展開された(前者は不定期放送、後者はBパートにて毎回放送)。

※『selector』(『WIXOSS』)や『ファンタジスタドール』もカードゲーム(TCG)型だが、「高年齢層をターゲットとしている」ため、ホビアニには該当しない。

「ロボット型」

いわゆるロボットアニメも、プラモデル超合金などの玩具を展開する作品がほとんどを占める。ジャンルとしては別物だが、商業的な展開においては近い。

※1. それまでは「菓子メーカーの販促の為のタイアップ」(例:『鉄人28号』&グリコ)という関係がほとんどであったテレビアニメを、「商品そのものを格好良く見せる」というコンセプトを確立させ、歴史的転換点となった記念碑的作品。

ガンダムビルドシリーズは「概要」の通り、ロボットそのものよりもガンプラがメインなので「ホビー型」に分類される。

女児向け

男児向けと比べ、「何をテーマにするか」によって分類される傾向が強い。

「魔法少女型」

魔法少女変身ヒロインを題材にしたアニメ。変身アイテムのグッズ化がほとんどで、男児向けの「ホビー型」に相当する。オリジナルアニメのほか、原作がある作品ではアニメ化に伴ってグッズが追加されることも多い。

※スポンサーの意向で原作から大幅に内容が変わり、魔法少女ものとしての性格が強くなったことが知られている。

「アイドル型」

女児向けアーケードゲームの販促用のアイドルアニメ。前述の「魔法少女型」と異なり、アーケードのカードゲームを原作としているため、男児向けの「ゲーム型」に相当する。

※なお『オトカドール』や『オシャレ魔女ラブandベリー』は、アニメによるメディアミックスが行われていないためホビアニではないとする見方が一般的(ただし、後者は劇場版アニメが存在する)。

「マスコット型」

人間よりマスコットの方がメインであるアニメ。人間とマスコットの交流を描いたものも多いが、中には人間が一切出ない作品もある。男児向けにおけるモンスターの類を取り扱った作品に近く、分類上は概ね「ゲーム型」か「ホビー型」のどちらかになる。

共通の特徴

とにかく量が多い

バックの大手玩具メーカーやらゲーム会社やらの資金力の高さもあってかなにせアニメの話数が膨大。52話は当たり前に存在し、うまくホビーが軌道に乗ってヒットするとまた52話単位で作成されるため当たり前のように2、3桁単位でアニメの話数が存在する例が多数。

さらにアニポケジュエルペットのように、舞台や設定を変えながらも長く続くアニメもある。

また、端役に豪華声優が投入されていたり(ex.ポケモンのジミー。CV:下野紘だが登場回数はたった1度の端役)レギュラーキャラに大物声優が何人も入っていたりする。

一方パズドラクロスのように主人公役には新人・若手声優や初主演の声優を起用し、その他のメインキャラやサブキャラには中堅以上の声優やすでに主役・メイン級の経験のある声優で固めるというケースも見られる。

また、ホビー自体の量も増加傾向にある。これはスポンサーが共通する特撮などにも当てはまるのだが、近頃の変身アイテムでは主流の「メインのデバイス+連動するキーアイテム(小物)」のスタイルがホビアニにも浸透しつつあるため。

変身や強化に限らずともモンスターの召喚(例:妖怪メダル)などのシチュエーションにも絡めやすく、付録や特典としても扱いやすいし、何より収集性の高さで沢山集めてもらえる利点がある。ホビー以外にも、ゲーム(アーケードが多め)やWebサイトなどとも連動する場合もしばしば。

これが俺たちの絆の力だああッ!

今のホビーアニメでは、子供向けに割り切って作られていることが多いため、昔のロボットアニメや平成の一時期の特撮のような難しすぎる話になることは基本ほとんどない。

悪の組織を倒して世界を救ったりライバルを打ち負かして大会に勝ったり、アイドルになったりと単純明快。宇宙も世界も救う。

しかしそこには熱いバトルがあり、熱い友情があり、幼少時代の憧れや夢が詰まっているため、大人が見ても十分に面白いものとなっている。

グッズが出ない

当然子供のためのアニメなので、大人のお姉さんが欲しがるようなグッズは一切出ない。

しかし女児向けにおいては、ガチャプレバンなどで過去の名作のアイテムをモチーフにしたコスメグッズやアクセサリーの類が発売されるケースも増えてきている。

関連項目

外部リンク

玩具で世界征服とは - ニコニコ大百科

ホビーを取り扱った作品だと、実物に比べてかなりオーバーな表現がされがち。これはその極端な例である。

アニメで儲けろ!(こち亀) - アニヲタWiki(仮)

こち亀のアニメのエピソード(原作はコミックス97巻)。玩具やその他商品の販促により、作品の内容が大幅に改変されてしまう様子が描かれている。

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