妖怪メダルとは妖怪ウォッチ作中における重要アイテムと、
それを基にした実在の玩具の事を指す。
作品の中の妖怪メダル
作中の妖怪メダルは、主人公がともだちになった妖怪を召喚するためのアイテムである。
主人公のケータorフミちゃんがひょんな事から手に入れた変わった腕時計「妖怪ウォッチ」に妖怪メダルを1枚セットすると、メダルの絵に描かれている妖怪1匹を召喚できる。
召喚した妖怪に敵妖怪とバトルしてもらうか、人間世界で起こる問題を妖怪の特殊能力で助けてもらうのが主な召喚理由。奴隷では無い、ともだちである。
妖怪ウォッチ3やアニメで登場した「妖怪ウォッチドリーム」で使用する場合、既存の妖怪ウォッチ同様の召喚に加え、妖怪ウォッチを接続・ドリームリンクした機器にセットした妖怪の力を宿らせることが出来る。
さて召喚の仕組みはというと、メダルがセットされた瞬間に妖怪が呼応しワープで遠くの場所から瞬間移動する事で成り立っている。ちなみに妖怪達には最初からワープ能力がある程度備わっている模様。そのうえ妖怪は普段は人間と同じく町で暮らしていて、時には自分の都合があると言って呼び出し拒否をする事も出来る。アニメのジバニャンを見ているとそうとは思えないが。黒い妖怪ウォッチの場合は拒否が出来ない模様。
同一個体の妖怪が複数のウォッチ使いと友達契約して妖怪メダル(もしくは妖怪アーク)を渡していた場合、その妖怪が既にウォッチ使いに召喚されて様々な用途(主に戦闘、手伝い等々)に回っている最中は、別のウォッチ使いによる召喚が一時的に不可能となる。アニメ版では77話からケータとイナホの2人体制となり、実際に『妖怪ウォッチ!』33話で2度起こった。メダルではないが、『シャドウサイド』の剣武魔神(妖聖剣)と幻獣(幻獣ディスク)にも同じ事が言える。
…要は某モンスターのように、妖怪メダルに妖怪の体が封印されているのではない。
妖怪達はそれぞれ自分の絵のメダルを所持しており、妖怪の分だけメダルは存在する(ただしウィスパーの様に所有の手続きを怠り持っていない者も存在する)。
このメダルを手に入れる方法は、妖怪自身から認めてもらって手渡してもらう手段のみ。
戦いで負かして強さを認めさせるか、お手伝いをして、妖怪に尊敬や感謝、友情(時に嫉妬や怒り…?)の関係を感じてもらえたら手渡してもらえる。
メダルを渡す行為を妖怪たちは「ともだち契約」、ほか単にともだちになる、と呼んでいる。
また、メダルは「妖怪労働組合」所属の証明書のようなものらしい。
なお、妖怪ウォッチ3では妖怪クリーナーを使用することで落ちているメダルを集めることが出来る。
黒い妖怪メダルは黒い妖怪ウォッチにより妖怪に変えられた者たちにも発行されるが、妖怪労働組合が存在しているかは不明。
黒い妖怪ウォッチに黒いジバニャンと黒いコマさんが食べられた際にはメダルの中に封印されているが、他の妖怪が黒い妖怪ウォッチに食べられた場合は飲み込まれたためかメダルに封印されていない。
シャドウサイドの妖怪ウォッチエルダはアークと呼ばれる鍵状のアイテムを、妖怪ウォッチオーガは妖聖剣と呼ばれる小型の剣状のアイテムを、妖怪ウォッチアニマスは幻獣ディスクと呼ばれる三角の円盤状のアイテムを使用するため、メダルは登場しない。
妖怪学園YではYメダルが使われるが、今までの妖怪メダルと異なり妖怪自身が持つのではなくYSPウォッチにより怨霊から生成される。怨霊はメダルに封じられるようで、召喚メダルにより呼び出される。生成されるメダルは召喚に用いるメダルだけでなく、妖怪HEROへの変身に用いる変身メダル、装備品を呼び出すアイテムメダル等も生成される事もある。試練を乗り越える等で装着者が成長する事で新たなメダルが生成される事もある。
旧世代のウォッチと新型メダルの組合せで召喚しようとすると、非対応のメッセージが流れて弾かれるようになっている。しかし、アニメ版やコミカライズ版ではこの組合せで召喚する場面が複数回存在する。
代表例:初代(懐中時計型)とZメダル(ちゃお版2巻のうんがい三面鏡)、妖怪ウォッチUとドリームメダル(アニメ版163話のわすれん帽)
妖怪ウォッチ♪ではウォッチは統合されており、初代ウォッチですべてのメダルが使用可能となっている。
種類
対応機種の補足
- 初代は懐中時計型も含む。
- ここではDX玩具及びゲーム作品の召喚アプリのみの記述とする。
ゲーム&アニメで登場
初代メダル(銀フレーム)
『1』から登場している妖怪たちが所有するメダルで、フレームの色は銀。
まだ設定がシンプルだった時からのものであるため、イマドキ・古典などの区別はされていない、ある意味特殊なメダルである。零式では使用出来ない。
また、2021年以降に登場した銀フレームのメダル(妖怪メダル♪、妖怪Sメダル)は、DX妖怪ウォッチ♪ver.及びDX妖怪ウォッチ零式タイプSで使用可能。
レジェンドメダル
レジェンド妖怪たちが所有するメダルで、フレームの色は煌びやかなクリアゴールド。
『3』では偉人・武将・メリケン・ミステリー等の派生版が登場したが、内容は同じである。
対応するウォッチは通常のメダル同様、上部の表示が「零」は零式以降、「U(青字)」はU以降、「U(赤字)」はドリームのみとなる。
初代のウォッチで使用出来るのは5種類の初代出身レジェンド妖怪のうち、上部が無表示のメダルのみ。
Zメダル/Uメダル
『2』以降で入手できるイマドキ妖怪たちが所有するメダルで、フレームの色はクリアグリーン。
メダル上部にZメダルは「零」、Uメダルは「U」と表記されている。
一部のZメダルと、『3』からの妖怪たちが該当するUメダルは妖怪ウォッチ零式では使用出来ない。Uメダルのうち、「U」が赤字のメダルはドリーム専用である。
また、2021年以降に登場したクリアグリーンフレームのメダル(妖怪メダル♪、妖怪Sメダル)はZやUの区分がなく、DX妖怪ウォッチ♪ver.及びDX妖怪ウォッチ零式タイプSで使用可能。
古典メダル
日本古来の古典妖怪たちが所有するメダルで、フレームの色は花札の様な赤茶色。図柄も花札のようになっている。
こちらも「U」表記のメダルは妖怪ウォッチ零式では使用出来ず、古典Uメダルとも呼ばれている。
また、2021年以降に登場した古典メダル(妖怪メダル♪、妖怪Sメダル)は、DX妖怪ウォッチ♪ver.及びDX妖怪ウォッチ零式タイプSで使用可能。
メリケンメダル
USA出身のメリケン妖怪たちが所有するメダルで、フレームの色はクリアレッド。図柄はアメコミ風になっている。
妖怪ウォッチU及びドリームに対応するメダルだが、一部はドリーム専用も存在する。
Eメダル
エンマ大王のみが所有する特別なメダルで、フレームの色はカットの入ったクリアパープル。
メダルだけでも規格外のパワーを持っており、ドリーム以前の妖怪ウォッチは複数を共鳴させなければ、召喚時にバグやオーバーヒートを起こしてしまう(玩具ではメダルの使い分けで再現可能)。
武将メダル
妖怪三国志Ver.の武将妖怪たちが所有するメダルで、フレームの色は水色。図柄は戦真っ只中の水墨画となっている。
妖怪ウォッチドリーム専用の新世代メダル。
フレームの色はそれぞれの種族のメインカラーで、図柄はカジノのチップ風。
玩具にはICチップが内蔵されており、各媒体で使用するとメダル自体にデータが書き込まれ、他の媒体で遊ぶ時に特別な効果を得られるようになる。
また、一部のメダルはクリアカラーとなっている、販売・配布時点で妖気(データ)が入っているものもある。
データの読み書きが出来るというメダルのため、メダルの包装は電波を遮断する袋が使用されているものが多い。
トレジャーメダル
妖怪ポッドに対応したメダル。秘宝妖怪メダルとも呼ばれる。
フレーム色はランクにより違っており、ゴールド、シルバー、ブロンズなどがある。
図柄は遺跡や探検風の絵柄となっている
ドリームメダル同様にICチップが内蔵されており、機能も同様。
対応するウォッチは基本的にドリームのみだが、大型更新4.0適用後の『3』の召喚アプリでは妖怪ウォッチUでも使用可能。
詳細はリンク先を参照。
フレームの色はクリアホワイトで、楽譜風の文様が入っている。
妖怪ウォッチで使うと歌と共に対応ユニットの妖怪たちを一気に召喚できる。
ゲームで登場
Bメダル
妖怪ウォッチバスターズVer.の妖怪メダルで、フレームの色はクリアブラック。
従来の召喚音声の後に各妖怪の「役割」がコールされるのが特徴で、フレームは鬼をイメージしたようなものとなっており、図柄も荒々しいバトルテイストとなっている。
アニメで登場
黒い妖怪メダル
黒い妖怪ウォッチで使用するメダルで、通常とは異なり浮世絵のようなおぞましく気色の悪い絵柄となっている。
フレームの色は通常のメダルは黒、レジェンドはクリアイエロー。
他のメダルと違い種族が違ってもフレームの色や種族マーク等の違いは無く、全て同じ黒い同一模様のフレームを持つメダルとなっており、レジェンドは色が違うのみで模様は通常のメダルと同一。
Yメダル
YSPウォッチ系列で使用するメダル。
種族等ではなく機能や対応する妖怪HERO等に応じた色となっている。
召喚メダルやミステリアルメダル等は単色だが変身メダルやアイテムメダル等は二色で構成されており、二色のメダルは片側はアイテム召喚や必殺技等の機能、もう片方は絵柄と対応する妖怪HERO等の色となっている。(特定の妖怪HERO専用というわけではない)
YSPウォッチにより生成され、怨霊によっては複数のメダルが生成される。また、YSPメダルにより生成されていないメダルにも対応しており、妖怪であるゴロミの妖怪メダルにも対応する。
変わったメダルでは人間の生徒のメダルがある。玩具オリジナルではあるが、アニメ本編で一度使われており、メダルに描かれた生徒をウォッチで強制召喚している。
玩具のメダルには裏面に識別用の突起やQRコードはなく、妖怪アークと同様に非接触型のICチップのみで識別する方式となっている。
また、アーク同様にYSPウォッチで使用する事でデータが書き込まれ、対応するゲームによっては追加の特典が得られるものもある。
Aウォッチでは対応したメダルには識別用の突起が追加されており、それによりメダルの種類を認識するようになっている。識別用の突起を持たないメダルでは同じ音が流れるようになっており、YSPウォッチのようにメダルに応じた音が流れるわけではない。
玩具オリジナル
必殺技メダル
各妖怪の必殺技シーンが描かれた玩具限定のメダルで、フレームの色はクリアブルー。
召喚時の音声や効果は通常のメダルと変わらない。
大吉メダル
召喚とは違った特別な音声が流れる玩具限定のメダルで、フレームの色はクリアオレンジ。
亜種として、限定特典のメデタイメダルや前述のうたメダルと合体したうた吉メダルが存在する。
ゲームメダル
妖怪のボイスでじゃんけんや早口言葉などのミニゲームが遊べる玩具限定のメダルで、フレームの色はクリアブラック。
DX妖怪ウォッチ零式タイプSで使用可能。
玩具展開
バンダイが上の妖怪メダルをプラスチック製で製造し販売中の玩具が実在する。
ファンにとってはこちらの方が重要。
アニメ放送開始の2014年1月より発売されているが、これが大きな社会現象を生み出しているのだ。
メダルの表面には妖怪1匹1匹の絵柄がかなりの数の妖怪分再現されており、中には同妖怪でも絵柄・レア度違いがあるため立派なコレクションアイテムとなっている。単純に手元に集めるのも正しい遊び方だが、それよりも価値を見出されているのは、その裏面に刻まれている付属機能のほう。
裏面には「メダル全てで固有のQRコード」と「妖怪絵柄ごとの規則的な突起」の2つがあるのだが、
その用途が、
- QRコードをスマートフォンや3DSカメラ等で読み込み、登録制公式サイト『妖怪メダランド』にアクセスしてデータを送信する。サイト内の妖怪大辞典が埋まり、景品抽選の応募用ポイントがレア度に応じて手に入る。(1枚で1回限りの使い捨て)
- QRコードを3DSゲーム『妖怪ウォッチ』シリーズ内のカメラ機能で読み込むと、ゲームでともだち妖怪を手に入れる可能性のあるアイテムを1個ずつ貰える。(セーブデータにつき1枚ずつ可能)
- 突起記号を、別売りの玩具『DX妖怪ウォッチ』『妖怪Pad』等で読み込み、メダル絵の妖怪の音声や映像を再生する。(何度でも可能)
- ガシャポン付筐体『くじガシャポン!妖怪おみくじ神社』で現金の代わりに1枚分のQRコードを読み込みゲームスタート(筐体につき1回限り) その筐体のバトルゲームで戦わせる3匹の妖怪を召喚するために強いメダルを3枚セット(こちらは何度でも可能)
と盛りだくさん。
その中でも1の用途が、全国のお父さんお母さんや大人ファン達によって入荷後即買い占められている原因であろう。サイトの期間抽選で当たるここだけの限定メダル「レジェンドメダル」各種、これが通常1枚数十~100円程度のノーマルメダルのなんと100倍以上=数万円で取引される価値を持つ。それに応募するにはノーマルメダル数枚~数十枚分のポイントが要ってくるため、絵がダブった所謂クズメダルでも新品ならお宝なのである。
QRコードは1の用途で読み込むと使い捨て、もう二度と1用では読み込めなくなってしまうので、読み込み済みのメダルは価値が大幅に下がる。ネットオークション取引では未使用か否かが非常に重視されるのだ。
2の用途はセーブ中で読み込んだ事の無いメダルQRコードなら何でもいいので、インターネット上で公開されている他人のQRコード写真を読み込む手もある、しかも1の用途には一切干渉しない。なお、シリーズの新作では古いシリーズのメダルを読ませても「古びたコイン」が入手できるのみで、そのメダルの妖怪を入手できる可能性はほとんどなくなってしまった。古びたコインで入手確率がアップする妖怪もいるので不要なメダルというわけではないが、狙う場合は新しいメダルが必要となってしまう。
……話が1の用途に戻るが、オークションに「未使用」メダルを出品した際、商品写真を載せる時にQRコードの取り扱いには注意。QRコードが完全鮮明に映った写真をうっかり掲載してしまうと、高確率で偶然オークション写真を見た『妖怪メダランド』利用者が即座にQRコードデータを自分のサイトの物にしようと読み込んでしまい、もう未使用メダルで無くなるからだ。使用したかどうかの確認は、データなので見た目には分からず、QRコードを一度読み込んで見る方法も実は公式サイトにアクセスした段階ですぐにデータ登録完了で使用済みになるので公式には出来ない。
写真でなくても、子どもが手に握っていた時にコードが見えていた瞬間や、おもちゃ箱にしまっていた中にある未登録メダルを見つけた周りの人が勝手にサイト登録してしまう事件が多発している。
かくして妖怪メダルは、ビックリマンシール、平成仮面ライダーのメダルやスイッチに指輪のように一時期品薄になり、購入制限が設けられた事も。
現在は量販店のおもちゃ売り場、コンビニ、街中のガシャポン、雑誌やグッズの限定特典等でたまに見かけられる。前述の『妖怪おみくじ神社』ではゲームをクリアするとガシャからレアな大吉メダルやレジェンドメダル等が出る可能性がある。
現在はメダランドでのQRコードでの登録自体は継続しているものの、ポイントでのプレゼント応募は終了。
現行のメダルやアークに対応するゲームもメダル等が持つ非接触式ICチップとの通信を用いており、写真等による複製は不可能となっている。
初代の復刻版である♪ver.のメダルはQRコードそのものがなく、登録はできないようになっている。
また、突起等も変更されており、過去の玩具との互換性はメダル、ウォッチ共になくなっている。一方で初代ウォッチの形状ではあるが専用のメダルには古典メダルやZメダル、Eメダルがあり、過去には非対応であったメダルが使用可能となっている。
妖怪ウォッチバスターズ赤猫団/白犬隊
このスピンオフソフトに合わせてBメダルが登場した。
ソフト同様2015年7月11日発売。
ゲームではBメダルを読ませることでメダル妖怪の出現率が上昇する特殊なコインやボス妖怪と戦える極玉の入手などが出来る。(一部妖怪は出現率上昇メダルは手に入らない)
月兎組ではうたメダルに対応。
メダルを読み込むことでうたレコードを入手でき、出撃前にKJに話しかけてリクエストすることでミッション中にステータスアップを行うことができる。
赤猫団/白犬隊で読ませた場合は一つ星コインのみが手に入る
関連タグ
妖怪ウォッチ 妖怪ウォッチのアイテム 妖怪ウォッチバスターズ
ソウルドール…少し似たアイテム。