概要
2017年2月より展開を開始した妖怪ウォッチの新企画。おなじみのさくらニュータウンとは似て異なる世界で繰り広げられる、パラレルかつブラックな企画である。
メインとなるアイテム「黒い妖怪ウォッチ」(メイン画像左上)は、今までの妖怪ウォッチシリーズとは違い、人間を妖怪に変えることができる。そして意思があり人語を話す。
妖怪大辞典によると、製作者は不明との事。
登場する妖怪は、基本的に本編のブラックバージョンと言え、キャラクターデザインも本編とは打って変わって不気味というかパチモン的なデザインで描かれている。名前も本編と同一(アニメ版では「黒い○○」と表記して区別)だが、例外としてUSAピョンは「UZAピョン」となっている。
アニメ版や玩具版プロモーションビデオを見た人からは「水木しげるの作品を思わせる」という声も出るほど、妖怪本来のおどろおどろしさが強調されている。
また本企画オリジナル妖怪が4体存在する(けむし男、むかで男、ハエ男、カマキリ女)。
登場する妖怪とキャラクターデザイン原案、及びタイトルデザインは、妖怪書家として知られる逢香(おうか)氏によるもの。
玩具版
『DX黒い妖怪ウォッチ』として2017年2月18日発売。(アイテムとしての)妖怪ウォッチシリーズ自体がG-SHOCKを思わせるフォルムをしているが、『DX黒い妖怪ウォッチ』はその名の通りケースが黒く、より本家G-SHOCK(特にGWG/MTG-1000シリーズ)に近くなっている。
物としては『DXウォッチU プロトタイプ』の黒版で、アップデートキット使用後のようにケースを被せたものだが、SDカードスロットは閉じられており、更新には対応していない(バンドとケースを『DXウォッチU プロトタイプ』に使用する事も可能)。
ベゼルのモチーフはカエル。「人間を妖怪に"かえる"」にかけた洒落とのこと。
ダイヤルのデザインは『DX妖怪ウォッチドリーム』に近いが、4色の人魂はよりおどろおどろしく描かれている。
対応する妖怪メダルとして『黒い妖怪メダル~次々と人間を妖怪に変える計画序章~』が、『DX黒い妖怪ウォッチ』と同時に発売された。『DX妖怪ウォッチドリーム』対応を謳っており、『妖怪ウォッチ3』と連動して遊ぶことも出来る。
(『DX妖怪ウォッチドリーム』で『黒い妖怪メダル』を用いるにはVer.3以上へのアップデートが必要。『妖怪ウォッチ3』のうち『スシ』『テンプラ』で連動させるにはトレジャーアップデートが必要)
既存の妖怪メダルを使用した場合、黒い妖怪メダル同様にこのウォッチ独自のレトロな怪奇アニメ風な召喚ソングが流れた後に他の妖怪ウォッチ同様の妖怪名が呼ばれ、最後に種族固有の一言が流れるが、武将メダルやBメダルなど妖怪名の後に固有の音声があるメダルでは最後に流れる一言は流れない。
うたメダルは大吉メダルと同じ扱いで妖怪名もしくはグループ名は呼ばれるが歌はない、ドリームメダルはどのメダルを使用しても同じ音声でメダル固有の妖怪名が流れないなど、しっかり対応しているとはいえないメダルもある。
黒い妖怪メダル専用の妖怪大辞典として『黒い妖怪大辞典~次々と妖怪メダルを集める計画の書~』が発売されている。
アニメ版
クズは…、あなたのすぐそばにいます
今日もあなたの周りで、
いろんな悪事を引き起こしていることでしょう
そんなクズたちを妖怪にしてしまうことができる
腕時計こそが黒い妖怪ウォッチです…
さぁ…、
今日現れるのはどんなクズだ~!?
くーろいよーかいうぉっち~
CV:関智一
玩具発売に先行し、短期シリーズ「黒い妖怪ウォッチ ~導かれしクズたち~」として、156話(初回放送日:2017年2月3日)より開始。
他の妖怪ウォッチと違って自分の意志を持ち、会話することができる。クズな臭いがする人間が大好物で、巨大な黒い影のような姿になってクズ人間を呑み込み、体内で妖怪に変えて吐き出す。
その旺盛な食欲は人間だけでは飽き足らず、クズの臭いさえすれば妖怪でもお構いなしに食ってしまう。妖怪を食った場合は、吐き出さずにそのまま胃の腑に収めてしまうか、黒い妖怪メダルに封印して吐き出す。
捕食モード中の戦闘力は高く、160話ではSランク妖怪二体を瞬殺する程の凄まじい強さを見せた。
黒いジバニャンが所持しており、ケータ(クズ)(本当にそう表記されている)を呑み込んでけむし男に変えた。
黒いジバニャンと相方の黒いコマさんには「次々にクズ人間を妖怪に変える計画〔序章〕」があり、ケータ(クズ)はその尖兵にされてしまった。
余りにも黒い内容故か、Twitterを中心に視聴者の中から「コマさんタクシーはよ」の声が多く上がっていたが、161話で公式が出した回答はまさかの乗車拒否。冒頭でタクシー待ち客として登場したが、本編キャラと顔合わせすることはなかった。コマじろう曰く「ああいう人達は乗せたくないズラね」。
その回の乗客はハナホ人。どうやら本編キャラからはハナクソよりも忌み嫌われている模様。コマタクがダメなら、あのお蔵入り案件の彼に頼んで、お蔵入りさせた方がマシかもしれない…。
ちなみに「黒い妖怪ウォッチ」出演声優のEDでのクレジットは基本的に本編キャラが優先され、本編キャラがその回にいない場合に限り「黒い妖怪ウォッチ」での役名が表記される。なおクマ(クズ)、カンチ(クズ)はそれぞれ「むかで男」「ハエ男」となる(もっともクマ(クズ)の初登場回では「妖怪アチャー」のエピソードで本家クマも一言だけながらセリフがあるのだが)。
紹介映像
関連タグ
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黒いジバニャン 黒いコマさん ケータ(黒い妖怪ウォッチ) フミちゃん(黒い妖怪ウォッチ) クマ(黒い妖怪ウォッチ) カンチ(黒い妖怪ウォッチ) 黒いキュウビ 黒いイケメン犬 黒いじんめん犬 UZAピョン 黒いオロチ(クズオロチ) 黒いブシニャン
ジュゲムペット……一応似ているようで何か違うもの繋がり
黒歴史……黒だけに
シャドウサイド…デザインコンセプトが近い。ちなみにジバニャンはライトサイドが従来作と本シリーズの間を取った外見。
妖怪ウォッチ4…妖怪大相撲本場所の最終ラウンドで黒い妖怪ウォッチの曲が採用された。音楽アプリで聞く際に当該曲に「黒い妖怪ウォッチ」の名称が併記されている。