概要
本作は小学館と日本アニメーションの共同企画によるメディアミックス作品であり、原作はアニメ脚本家の藤本信行氏と日本アニメーションの共同名義となっている。
漫画『スーパーフィッシング グランダー武蔵』はてしろぎたかし氏が作画を担当し、『月刊コロコロコミック』にて1996年11月号から2000年2月号まで連載(全10巻)。
アニメ第1期『スーパーフィッシング グランダー武蔵』は1997年4月2日から同年9月24日まで放送(全25話)、アニメ第2期は『グランダー武蔵RV』に題が改められて1998年4月4日から同年12月26日までテレビ東京系で放送された(全39話)。
2020年には20周年を記念して『コロコロアニキ』春号、および夏号にて読み切り漫画が掲載。
また、同年の『ルアーマガジン』4月号においても特集が掲載され、てしろぎ氏と本作のフィッシングデモンストレーター兼アドバイザーを担当していた村田基氏との対談等も掲載された。
本作は当時日本のバスフィッシング業界を牽引していた釣り人の1人、村田氏が上記したようにフィッシングデモンストレーター兼アドバイザーを担当している。
なお、作中の登場人物で"釣りの王様"ことミラクル・ジムは彼がモデルのキャラクターである※。
※村田氏が「ジム(アメリカではHajimeの発音が通じ辛かったり「Haji」だと格好悪く感じたりしたため、アメリカでは馴染みのあるJimの部分を抜粋して呼んでもらうように伝えていたとのこと)」または「王様」の愛称で親しまれていたため。
バンダイとのタイアップでルアーやタックルの販売も行われ、当時の全国の小中学生にバス釣りブームを巻き起こした。
また20周年を記念して、釣り具メーカー「ウォーターランド」(村田氏が興した会社)からスケルトンとスケルトンミノーの2種類が復刻・リニューアルして販売されている。
2025年現在、アニメは『スーパーフィッシング』『RV』ともに動画配信サイトU-NEXTで視聴可能。
ちなみに「グランダー」とは、1000ポンド(453.592kg)以上のカジキマグロやこれを釣り上げた釣り人に贈られる称号のようなもの。
ストーリー
都会から山間の田舎に引っ越してきた小学4年生の男の子、風間武蔵。
新しく通うことになった学校の同級生の大森卓と星山澪、そしてミラクル・ジムとバスフィッシングに出会い、ルアーフィッシングの面白さにのめり込んでいく。
しかし武蔵の体に流れるアングラーとしての天賦の才を狙い、釣りの世界で悪事を働く"鬼道グループ"の魔の手が忍び寄っていた。
漫画では上述の序章を含め、明確な名称こそないものの、大きく分けて4つの章に分けられる(以下は便宜上の章タイトル)。
闇のトレーニングセンター編
武蔵は鬼道グループが四天王の一角である九鬼隆義に連れられ、鬼道グループのトレーニングセンターに足を踏み入れる。
そこは自分と同じように各国から才能有りと見初められ、集められた若者であふれていた。
間もなく始まる選抜戦…次々と脱落していくライバルたち…、武蔵は九鬼から渡されたスケルトンの力で生き残っていく…。
時を同じくして、誘拐された武蔵を救出すべくミラクル・ジムや卓、澪を乗せた船がセンターの近海へ迫っていた。
レジェンダー争奪戦編
トレーニングセンターから脱出して1年後、センターで知り合った老人の真田から聞いた伝説のルアー"レジェンダー"を手に入れるべく、武蔵たちは修行に明け暮れていた。
7つあると言われるレジェンダーすべてを手に入れた者は、7つの海を支配できるという。
修行の帰り道、違和を覚えた武蔵はセンターで出会ったライバルの1人である服部正次との勝負に勝ち、封印の楔が変化したタックル"ギガブレード"を手に入れた。
武蔵は正次にくわえカール・アマン、ユン、九鬼Jrたちとともにレジェンダーを封印する魚"導きの神魚"に挑むこととなる。
母と祖父探索編
レジェンダー争奪戦の終結から半年後、鬼道グループとの死闘に終止符が打たれても武蔵の母と祖父は帰ってこなかった。
そんななか、武蔵は祖父である瀧上元治の古い日記を見つけると、2人を探しに1人旅立つ。
探索の果て、ついに2人を見つけるが、鬼道グループの残した負の遺産"デス・クローン"が武蔵に襲いかかる。
登場人物
※人物名は漫画原作を準拠に記載
ブラッディ・ローズマリー(CV:渕崎ゆり子)
ワルター・フォン・カネリ(CV:立木文彦)
主題歌
『スーパーフィッシング グランダー武蔵』
オープニングテーマ
「素敵な時間」
作詞・作曲・編曲・歌 - The Pip Pops
エンディングテーマ
「今日は何色」
作詞・作曲・編曲・歌 - The Pip Pops
『グランダー武蔵RV』
オープニングテーマ
「Chase The Wind」
作詞・作曲・歌 - COA / 編曲 - COA、渡部チェル
エンディングテーマ
「キミに負けないように」
作詞 - 及川眠子 / 作曲 - TA,COOL / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 山野さと子