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注:本記事内における専門用語の解説は省くものとする編集

概要編集

CV:高乃麗

ルアーフィッシングに天性の才能を持つ少年。


都会から引っ越してきた山奥の田舎で初めて触れたルアーフィッシングにのめり込み、その才能を開花させていった。


しかしその才能を「釣りの世界で覇権を狙う」闇の組織鬼道グループに狙われていることが発覚。

四天王の一人である九鬼隆義が主宰した大会で優勝したのを機に、鬼道グループの陰謀や伝説のルアーレジェンダー争奪戦に巻き込まれていく。



なお、漫画原作とアニメでは若干の差異があり、アニメ2期にあたる『RV』では漫画原作の連載に追いついてしまうのを避けるため、オリジナルの設定や展開が多くなされた。


人物編集

常にキャップを前後反対向きで被っており、回を重ねるごとに主張が激しさを増す前髪が特徴的な容姿をしている。

フッキング時の掛け声は「フィーッシュ!」。


性格はわんぱくで負けず嫌いだが、曲がったことが大嫌いで仲間思い。

自然や生き物を大事にし、グランダーの理念に基づき必要以上に魚を傷つけることは嫌う(生き餌を使った釣りや採取目的の釣りを否定しているわけではない)。

ただ年相応にお調子者でのぼせやすく、そそっかしい面も。

蛇が大の苦手。


もとは東京在住、都会育ち、ミニ四駆やゲーセン、サッカーが好きなごくごく普通な小学生。

当初はとある事情からルアーフィッシングどころか釣り自体触れたこともなく、釣りそのものにもあまり良い印象を持っていないド素人だった。


判明している親族は岳弘(父)、鮎子(母)、風間小太郎(父方の祖父)、瀧上元治(母方の祖父)の4人。

諸事情から、普段は父親と二人暮らしをしている。


闇のトレーニングジムに連れていかれるまで武蔵当人や周囲には伏せられていたが、「キング・オブ・グランダー」の異名をとる瀧上元治の孫で、釣りに関しては天賦の才能がある。

基礎を教えられて初めてのキャスティングでは、ミラクル・ジムの予想を超える飛距離のキャスティングを繰り出し、教えられてもいないサミングも半ば無意識に行った。


本格的にルアーフィッシングの面白さにはまって以降、急速にその才能を開花させ、驚異的ともいえるアングラーに成長していった。

発想力も豊かで既存のルアーを即席で現地改造したり、他人の技を模倣しながらも自分の技へと昇華させたりするなど、その才能は同世代のアングラーよりも上を行っている。


得意技は「グランダーウェーブ」「スパイラルキャスト」。

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グランダーウェーブ編集

キャスティング後にロッドをムチのように何度も撓らせてラインを操作し、ルアーを瞬間的に加速させる技。

B・Bの飛龍波に着想を得て習得(というか見よう見まねで自分のものにした)。

スパイラルキャスト編集

ロッドの先で円を描くようにロッドを回転させながらしばらく振り、十分にパワーを溜めてから振り抜くキャスティング方法。

岸から50mくらい離れた先で水に浸かった成人男性を吹き飛ばして陸揚げするほどの衝撃波を放つパワーをルアーに纏わせ、通常なら殆ど潜らないトップウォーターを深い湖底まで送り届けるほどの勢いをつけることができる。

なお、スパイラルキャストというテクニックは実在するが、当然ながら武蔵のスパイラルキャストとは別物。


使用タックル編集

ロッド,リール編集

スピニングタックル,ベイトタックル編集

漫画原作ではいつの間にか所持。アニメでは前者が岳弘から譲られ、後者は大会で優勝した際の賞品として入手した。

後述するグランダータックルが手に入るまでや番外編、「武蔵の祖父探索」編では主にこちらを使用。

グランダータックル編集

「闇のトレーニングジム」編中盤に手に入れた「アングラーの憧れ」「宝竿」とされる伝説のタックル(スピンキャストリール+テレスコピックロッド)。

もともとは祖父の瀧上元治が友人で科学者の真田へ依頼して作成されたもの。

後述するグランダーパワーに反応してロッドやラインの強度を高めるオカルト的な能力を持っている。


アニメでは岳弘から授けられるがなかなか使いこなせず、文字通り血の滲む努力を経て使いこなせるようになった。

漫画原作では一品ものだが、『RV』では卓と澪も所持している。

ギガブレード編集

「伝説のルアー」編序盤に入手。リールとロッドが一体化したテレスコピックロッド。

山中の霧立ち込める池の中心に、岩に突き立つ剣の姿で封印されていた。

当初はグランダータックルへの愛着から卓へ譲られるも、1年の修行を経た武蔵の能力にグランダータックルが耐えられなくなってしまったため、見かねた卓より返却される。

以降は武蔵のメインタックルとして活躍。


漫画原作では剣が独りでに変身して武蔵のもとへ飛んできた。

アニメ『RV』ではオルカイザーで引っ掛けて引き抜いた剣が、グランダータックルとオルカイザーを取り込むかの如く変身している。

貴重な品であるため、旅の最中に狙われることもあった。

ルアー編集

スケルトン→スケルトンG(グランダー)編集

クランクベイト。白骨化した魚を思わせる、黒と白のデザイン(アニメでは若干クリーム色)。

武蔵を手中に収めるべく、九鬼隆義から贈られた。

特殊なラトル音が闘争心を刺激し、強制的に武蔵のグランダーパワーを引き出していたが、中途半端なものだったため、真田によって調整が施される。

名を改められ、キングオルカイザーの登場まで武蔵の主力を務めた。

オルカイザー→キングオルカイザー編集

トップウォーター(ペンシルベイト)。オルカがモチーフで、キングオルカイザーは炎を纏ったかのようなペイントが施されている。

漫画原作ではギガブレードからキングオルカイザーが放出されたため、オルカイザーは未登場。

オルカイザーは元は既存のペンシルベイトだったが、グランダータックルを使いこなす練習の過程で変身した。後に卓と澪も所持。

武蔵のものは青と白のツートンカラー、卓のものは緑と白、澪のものはピンクと白。

アニメ無印では他のルアーを一時的に取り込み、そのルアーの特性(メリットとデメリット両方)をインストールしたりもできた。


キングオルカイザーは漫画原作では状況に合わせて胸鰭や腹鰭が飛び出すが、『RV』では胸鰭が常時生えている。

漫画原作での入手経緯は上述の通りだが、『RV』では釣り上げたギガブレード(剣)とともに変身した。

レジェンダー編集

レジェンダーホーク編集

トップウォーター(ノイジー)。翼を広げた鳥がモチーフ。

導きの新魚を釣り上げたことで選ばれ、入手した。

釣り上げた状況が状況だったため、武蔵は九鬼Jrに譲ろうとしたがその場では固辞される。

後にレジェンダーシャークを賭けたアメリカの大会を経て、正式に所有者となった。


『RV』では水の勇者を釣り上げたことで姿を現すが、九鬼Jrに強奪されてしまう。

この際に正規の所有者ではないJrが強引に自分のモノにしようとしたため、悪の力に染まってしまった(見た目も変化した)。

そのため武蔵の手元に戻ってからもたびたび意思に反して暴走したため、あまり使用されなかった。

レジェンダーシャーク編集

ミノー(シャローランナー)。サメがモチーフだが、サメっぽさはそこまででもない。

鬼道グループが裏で手を引いていたアメリカの大会で優勝し、獲得。


『RV』ではカールが所有者に選ばれたため、未入手。

ゴッドレジェンダー編集

バイブレーション。モチーフはオルカとのことだが、ゼイゴがあったり尾鰭が縦向きだったりと矛盾がある。

漫画原作・『RV』ともに武蔵が手に入れた。

武蔵の願いに応えて他のレジェンダーとともにボディから芽を出し、破壊し尽くされたアマゾンの自然を復活させ、失われた。


『RV』では終盤まで全体がゴツゴツとした赤い結晶に包まれていたため、使用することができなかったものの、最後にはレジェンダーと各所有者の争いを止めるために使われた。

グランダーパワー編集

「キング・オブ・グランダー」瀧上元治の血を引く者が持つとされる不思議な力。

ある種の超能力ともいえる。


魚の居場所を探知するのはもちろん、特定した魚の気持ちや精神状態を読み取ったり、ルアーに意識を乗せて水中の状況を透視したりすることができる。


他にも怒りや闘争心でアドレナリン値が急上昇し、キャストしたルアーは岩をも砕き、水面に当たれば衝撃波を発生させるほどのパワーを発揮することが可能。


アニメ無印の最終回では、鬼道総帥に破壊された自然を元に戻した。

勝利後にはオルカイザーが巨大化して湖を泳ぎ、この現象は仲間から「奇跡」「真のグランダーパワー」と称賛されている。

交友関係編集

大森卓編集

引っ越した田舎の学校で始めて出会った友達。歳の割に縦横に大柄な少年。

ルアーフィッシングの腕前はそれなりだが手先が器用で、即席でルアーを作るのも得意。

魚に対する知識も武蔵に比べると豊富。

本質的には優しく仲間思いの性格だが女性にデレデレしがちで、当初は澪を巡って武蔵と意地の張り合いをしていた。

星山澪編集

引っ越した田舎の学校で2番目に出会った友達。髪の長いお淑やかな少女。

転地療養による山村留学ということもあり、釣りは当初ド素人。

武蔵と卓の釣りについていくうちに興味を持ち、2人の協力もあって人並みにできるようになった。

卓ほどではないが手先が器用。

武蔵に対して慕情とも母性ともとれる感情を抱いており、思い悩みがちな彼を献身的にサポートする。

ミラクル・ジム編集

武蔵のルアーフィッシングの師匠とも言えるプロアングラー。

彼の釣りを間近で見たことで、武蔵はルアーフィッシングの世界へとのめり込んでいくことになる。

初対面の時は生意気な子供と見做して侮っていたが、予想外の潜在能力に驚かされたことで以後気に掛けるようになり、様々な形で彼らをサポートするようになった。

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