1998年に放送された日本アニメーション制作のTVアニメ。
1997年に放送されたTVアニメ『スーパーフィッシング グランダー武蔵』の続編として扱われているが、ストーリーの殆どがアニメオリジナルの展開であったため、純粋な続編とは言い難い。
漫画原作における「闇のトレーニングセンター編」終結後から分岐したパラレルワールドのような内容で、アニメ『スーパーフィッシング』の「闇のトレーニングセンター編」では未登場だったライバルたちが「(アニメ視聴者でも)知っていて当然」の如く現れたり序章からして別の釣り物となっていたりしている(漫画原作の連載に追いついてしまったためのオリジナル展開と考えられる)。
そんなオリジナル要素の強い本作であったがその影響力は凄まじく、当時の全国の小中学生を中心にバス釣りブームを巻き起こした。
かつてレンタルビデオはあったものの、2024年までに円盤化はされていない(内容がご時勢的に厳しいとの判断なのかもしれない)。
以来様々なサイトで配信開始と配信終了が繰り返されていたが、2023年6月20からU-NEXTより配信が再開されている。
ストーリー
とにかくルアーフィッシングが大好きな少年風間武蔵とその友達大森卓と星山澪の3人は、かつてポセイドンによって生き物の姿を模り7つに分かたれた古代アトランティスの力の源”オリハルコン”の欠片を起源とする伝説のルアー"レジェンダー"を手に入れるべく、修行と探索に明け暮れていた。
古い言い伝えによると、ポセイドンの神通力を秘めた7つのレジェンダーすべてを手に入れた者は、世界を治める力を得ることができるという。
レジェンダーへの道となる聖なる湖への封印を解くことに成功したのも束の間、時を同じくしてライバルたちも我こそはとレジェンダーを手に入れるべく活動を開始。
かくして武蔵とライバルたちによる、レジェンダー争奪戦の火蓋が切られるのだった。
メインキャラクター
CV:高乃麗
ルアーフィッシングが大好きな男の子。
お調子者だが情に篤く仲間思い、魚も釣り場も大切にする好小年だが、カッとなりやすい性分もあって焦るあまり「釣りを楽しむ心」を忘れてしまいがち。
しかし「釣りを楽しむ心」を思い出した時は誰よりも優れたアングラーに立ち返る。
CV:水原リン
武蔵の同級生で、年齢のわりに縦横に大きい体型をした男の子。
ルアーフィッシングの腕は武蔵に及ばないものの、小学生ながらルアービルダーとして稀有な才能を持っている。
武蔵の同級生の女の子。
本作ではエンディングのMV中を除き、常に髪を高い位置で一つにまとめている。
転地療養で山村留学していたとは思えないほどにたくましくなり、体を張った行動を起こす場面もある。
ライバルたちや準レギュラーキャラクターたちは下記を参照。
用語
- レジェンダー
手に入れた者に絶大な力を与えるとされる伝説のルアー。
古代アトランティス滅亡に際してポセイドンがアトランティスの力の源であったオリハルコンを生き物の姿に模ったうえで7つに分け、天高く放出して世界に散っていったこれら7つの欠片が変化したもの。
ホーク、ドラゴン、シャーク、ゴッド、シザー、スパイダー、エンジェルが存在し、ゴッドを除くすべてがなにかしら自然の力を召喚できる能力を持っている(ゴッドはすべてのレジェンダーを制御する能力を持つ)。
またその力は陰陽を併せ持ち、正しき心の持ち主が扱えば神の如き恩恵をもたらすが、逆に邪悪な心の持ち主が扱えば世界を破滅させることも可能となる。
悪しき心の持ち主が所有者に選ばれた場合は”デビルレジェンダー”という姿に変わり、所有者は精神をデビルレジェンダーに乗っ取られてしまう。
なおレジェンダーはすべてに防衛機能が備わっており、所有者に選ばれた者以外の者が邪な思いを持った状態で触れると強烈な電撃を発し、最終的には能力を暴発させることもある模様(防衛機能には限界があり、仮に耐え切られてしまうとデビルレジェンダーに変化することもある)。
古来より勇者と呼ばれる者たちによって追い求められ、その伝説は受け継がれてきたという。
武蔵によって封印が解かれたことで獲得が可能となり、ライバルたちも獲得に向けて動き出したことで争奪戦が始まった。
- ギガブレード
日本のどこかにある池に突き立っていた刀で、これを引き抜くことでレジェンダーが獲得可能になる、ある種の封印の楔。
武蔵によって引き抜かれ、彼の”グランダータックル”と”オルカイザー”の両方と融合する。
- 封印の魚
レジェンダーを封印しているとされる魚たち。
ホーク、ドラゴン、シャークを除いて現実に生息している魚の姿をしており、どれも世界記録サイズのビッグワンたちである。
余談
昨今(2024年近辺)ではブラックバスのような外来魚が絶対的悪者であるかのような風潮・時勢であるためか、円盤化はもとより配信に対するハードルが高いのではないかと考えるフアンも多い。
※本来ブラックバスに限らず外来魚そのものに罪も善悪も存在などせず(魚たちは生きようとしているだけ)、自分たちのエゴで彼らを悪者にしてまったのは我々人間(特に密放流をした人たち)である。