B・B(グランダー武蔵)
びーびー
漫画『グランダー武蔵』およびそれを原作とするTVアニメ『スーパーフィッシング グランダー武蔵』、『グランダー武蔵RV』の登場人物。
中国人の女の子で風間武蔵のライバル、後の仲間。
男勝りで不正や手加減されることを嫌う、気高い性格をしている。
一人称は「アタシ」。
東洋龍を模したワーム"ドラゴンワーム"を相棒とし、巧みなロッドワークはもちろん正確無比なキャスティングの腕前は武蔵に勝るとも劣らない。
中国語で「魚神礼賛、釣魚探索、法力遠来、釣気享受」と唱え、魚が潜むおおよそのスポットを見破ることもできる、ある種の超能力をもつ。
漫画・アニメともに『闇のトレーニングジム（アニメではトレーニングセンター）編』で登場し、鬼道グループ四天王の一人として武蔵の前に立ちふさがった。
キャスティング時は「飛龍！自在！昇天！飛翔！」の掛け声を発し、飛び上がって行うことが多い。
あまりに飛び上がる機会が多かったためか、『RV』ではユンから揶揄されたこともある。
得意技は水流波を起こしてルアーを再加速させる「飛龍波（ひりゅうは）」。
フッキング時の掛け声は「征魚（せいぎょ）！！」。
漫画での使用ルアーは「ドラゴンワーム」。
アニメ『スーパーフィッシング』では「ドラゴンワーム」、『RV』では「ドラゴトップ（トップウォーター）」「レジェンダードラゴン」。
闇のトレーニングセンターでチャンピオンの座に君臨しており、勝つためならライバルの邪魔をすることも厭わない卑劣な考えに染まっていた。
しかし九鬼義隆に連れられてやってきた武蔵の驚異的な才能に焦りを覚え、さらに卑劣な手段に打って出るが逆に窮地を助けられたことで彼のセンター脱出を手助けする。
後に武蔵の前に現れ「武蔵に負けたことで立場を失ったため、センターから逃げ出してきた」と語るが、実際にはグランダータックルを奪うための演技だった。
グランダータックルを奪うことには成功するが逃走時にまたしても危機に陥り、武蔵と大森卓、星山澪に救われる。
その後はどこまでも自身の身を案じてくれる卓の言葉に心を動かされ、仲間がいることの良さに気づいて皆と和解。
白瀬サヤカに野営場所を伝え、人知れず去っていった。
"レジェンダードラゴン"争奪戦から登場。
ドラゴンワームにまつわる自身の一族の悲願達成のため故郷中国での大会に参加しており、気を張り詰めていた。
大会では各関門でライバル達にペースをことごとく乱され苦戦しながらも突破していくが、武蔵とともに九鬼Jrの策略に巻き込まれて利き腕の右腕を負傷してしまう。
敗退だけは避けなければならない焦燥感から痛みを堪え、心配する卓と澪相手に押し問答をしたのちに落ち着きを取り戻すと、なぜ中国に封印されているレジェンダーの獲得に熱を上げているのかを伝えた。
その後は再会した武蔵からも心配されたり手助けを受けたりしつつ関門突破を果たし、武蔵とともに最終関門へと駒を進める。
最終関門では魚でありながら水流波（クジラ類が放つとされる超音波攻撃に近いもの）を操るサメの変種"羅刹魚（らせつぎょ）"を相手に苦戦しつつも見事突破し、レジェンダードラゴンを獲得した。
その後もレジェンダー争奪戦に参戦し続け、最後は卓と良い雰囲気になっていた。
- ドラゴンワーム
東洋龍を模したリザードワーム。
漫画・アニメでデザインは異なるもののともにB・Bの主力ルアーで、基本的にはこれ以外のルアーを使うことはない。
劇中で水流波を撃てるルアーはこれ以外に存在せず、「飛龍！自在！昇天！飛翔！」の掛け声に合わせて本当に生きているかの如きアクションをさせることもできる。
『RV』では「実はレジェンダードラゴンからかつて分かたれた」「B・Bの一族によって代々守り継がれてきた」という設定が加えられ、200年に及ぶ離別から寿命が近づいていた。
- ドラゴトップ
ドラゴンワームがボロボロになってしまい気落ちするB・Bのために、卓が突貫でハンドメイドしてプレゼントしたトップウォータープラグ。
急造品故に強度や完成度は若干心もとないとは卓の談だが、急造品とは思えない完成度をしている。
- レジェンダードラゴン
古代アトランティスで作られた伝説のルアー"レジェンダー"の一つ。
双頭の龍を模した大きなブレードがついたスピナーベイトで、「自然界のあらゆる水の力を召喚して操る」能力を持つ。
その能力は絶大で、雲一つない空を瞬く間に雨雲で包んで豪雨をもたらし、数年に及ぶ干ばつで干上がって久しい湖を極短時間で完全復活させてしまえるほど（呼び出した雨雲は瞬時に散らすこともできる）。
『RV』ではかつて悪しき心の持ち主に使用されて中国に多大な被害をもたらしたため、ドラゴンワームと分かたれて中国は釣神山（ちょうしんざん）の奥地で封印されていた。
B・Bがドラゴンワームと築き上げてきた信頼関係や揺るぎない正義の心故かしっかりと制御されており、数回能力を使ったものの暴走することはなかった。
- 飛龍波
キャスティング後にロッドを撓らせてルアーに再加速を与えるテクニックで、空中はもちろん水中でも再加速を与えることができる。
『RV』では水流波を放つ技でもあると設定された。
- 飛龍煉獄波
アニメ『スーパーフィッシング』で使用。
竿先で∞状に振り回したドラゴンワームを次々とキャストし、衝撃波を叩き込む技。
風間武蔵
ライバルであり友人。
『闇のトレーニングジム（センター）編』で敗北して以降、正々堂々戦って勝ちたい相手と認識している。
情に篤く手加減や助力をしようとしてくる性分は受け入れがたいものの、人間性そのものは嫌っていない。
大森卓
友人。
アニメ『スーパーフィッシング』で出会って以降、好意を寄せられている。
彼の気持ちに気づいているのかいないのか定かではないが、打算なしに助力してくれる彼を好ましく思っている様子。
また、ルアービルダーとしての腕前には全幅の信頼を寄せている。
最終話ではプロポーズとも捉えられる言葉を送っていた。
