概要
発表期間 |
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2002~2005年にかけて制作された魂狩のスピンオフ作品(OVA)で、同作のDVD版映像特典として作られた短編連作「こむぎ大作戦」を原型としている。
タツノコプロ創立40周年記念作品であることと制作会社(アニメ1、2話は京都アニメーションとの共同制作)との関連性の為か、ガッチャマンやテッカマンブレード、キャシャーン等の他タツノコアニメパロディネタが大量に登場する。
シリアスなSFの作風となっている本編とは対照的に、此方はコミカル・ギャグタッチの魔法少女もので、いきなり巨大化した八頭身モナーが登場するなど強烈な作風で話題を呼んだ。後に邪道魔法少女シリーズの1作目に位置づけられる。
特にアニメ第1話にてモナー、八頭身モナー、おにぎり(AA)、しぃ等のアスキーアートを初めて映像化した作品として名高い。
中原小麦を主人公に同作の主人公・伊達京介らが脇役を務めているが、世界設定・ストーリー面は元作品とは一切関係ないスターシステムである。コンセプトは「小麦ちゃんと一緒に遊ぼう」。
小麦が自らインターネットラジオMCを務め、プロデューサー・川瀬浩平や伊平崇耶も別名でネットラジオに出演し作品の舞台裏や製作状況などを番組内で公開した。
「作品の批判を正面から受け止める一方、逆にファンに対して叱責する」というリスナーとの本音トークで製作側とファンとの距離を縮めた。
上記のように「ファンと一緒に同じ目線で作品を作っていく」という製作工程が同時期の他作品とは異なり、今作の人気理由の一つである。
その後は続編『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルてZ』やテレビアニメ『ナース ウィッチ小麦ちゃんR』が制作されている。
なお、ヤングアニマルにてコミカライズされた。
登場人物
※印は「魂狩」に登場しない本作オリジナルキャラ。
CV:桃井はるこ
主人公。弱小芸能プロダクション「キリプロ」所属の女子高生コスプレアイドル。
おっちょこちょいなあわてんぼうだけど、持ち前の明るい性格で元気に次々と押し寄せる事件を乗り切ってしまう。
ムギまるを助けたことから悪のウイルスから地球を救う「まじかるナース」となり、ウイルス退治、芸能活動、高校生活の三足草鞋を履くことになる。
貧乳である事が悩みで、第4話では「65cm以下」と判明している。
CV:大谷育江
小麦のクラスメイト&親友。ロリ巨乳な新進アイドル。
ムギまるに追われるあんぐら〜によって自覚なしに「まじかるメイド」へ変貌してしまう。
普段はおっとりしていて小麦にも優しいウルトラ天然ボケだが、まじかるメイド時はあんぐら〜に乗っ取られているため陰険・高飛車・毒舌の三拍子で小麦を攻める。
ちなみに小麦もこよりも変身後の姿は素顔のままだが、互いの正体に全く気付いていない。
『Z』最終話にて、マヤと同じく邪心を一切持たなかったためにあんぐら〜の寄り代にされており、マヤと「声が似ている」のはそのせいであるという裏設定が同話アバンタイトルで明かされた。体が限界を迎え、後継者として小麦の体を狙うが…。
ムギまる※
CV:うえだゆうじ
地球とは別次元に存在する「わくちん界」のエージェント。
地球に降り注いだ悪のウイルス回収とウイルスを散布したあんぐら〜捕獲のため地球にやってきたが、地球ではその能力を発揮できず負傷。
助けてくれた小麦に自身の任務代行を依頼する。真面目な性格だが一言多いのが玉にキズ。愛らしい外見とは裏腹にかなりスケベで、魔女っ子アニメのお約束(?)であるヒロインとの入浴を試みては小麦にボコされている。
あんぐら〜※
悪のウイルスの総元締。
わくちん界に拘禁されていたが脱走し、地球に自身の配下である悪のウイルスを振り撒いた。ムギまる同様地球ではその能力を発揮できないため、行動時はこよりの心身を乗っ取って使役する。
出生の経緯から「邪心の無い人間にしか宿ることができない」という裏設定がある。
ポソ吉※
CV:清水愛
まじかるメイド・こよりに付き添う謎の生き物。設定上メス。
インドでの修行により会話できるようになった。
壬生シロー(みぶシロー)
CV:小野坂昌也
キリプロの辣腕マネージャーで小麦の担当。
ぶっきらぼうで桐原社長との口喧嘩は日常茶飯事。
小麦の能天気ぶりに手を焼いており、悪態を付きつつも見守らずにはおれない兄貴分な存在。
桐原夕映(きりはらゆい)
CV:平松晶子
キリプロの若社長。真面目だが融通が利かない。
かつてはアイドルタレントで、引退後裏方に転向。
芸能界では辣腕と評されるが、自社内では所属タレントとマネージャー約1名のはっちゃけ振りに頭を抱える毎日。それでもシロー共々メンバーを温かく見守っている。
伊達京介(だてきょうすけ)
CV:斎賀みつき
歌手・俳優として人気ナンバーワンのアイドルで、それでいて驕ったところが無い好青年。
小麦の憧れの人であり、彼女がタレントになるきっかけになった人物でもある。
小麦に対して優しく接するが、原作では岬真夜にほのかな思いを寄せていたことに関連してか小麦をほっといて女神マヤといい感じになっていた。
MEGU(メグ)/秋葉恵(あきばめぐみ)
CV:榎本温子
キリプロ所属のグラビアアイドル。
胸の大きさをネタにしばしば小麦にちょっかいをかけるが、ドジなところは彼女と共通。
こよりの台頭に危機感を強めている。小麦曰く「落ち目乳女」。
時逆琉奈(ときさかるな)
CV:根谷美智子
常にお茶を口にしているキリプロ所属の人気子役。
猫かぶりで狡賢いところがあり、人前ではいい子を演じているが小麦に対しては辛辣極まりない。小麦曰く「生意気」。
櫻井 明日香(さくらい あすか)
CV:田村ゆかり
若手アクション女優。
現場では厳しい言動で一見近寄り難い雰囲気を持つが、根は真面目で優しい。
CV:大谷育江
ムギまるにあんぐら〜の捕獲と悪のウイルスの回収を命じたわくちん界を司る神。
寛容な性格だがややナルシスト。第3話では小麦に危ない(!?)薬を打ったり、第5話では京介を連れて逃走を企てたりと油断ならないところもある。
かつて自身の悪の心を分離させあんぐら〜を産み出した張本人であり、本来あんぐら〜とは一つの存在である。
リチャード・ビンセント
CV:江原正士
第2.5話登場。京介が所属する大手芸能プロダクション「JUNES」の社長。
夕映とは犬猿の仲だが、実はアイドル時代だった夕映が片思いしていた人でもある。
マジカルティーチャーコマチ※
CV:かないみか
第5話に登場。地球を「たのしい学校」にすべく侵略してきた宇宙魔法少女。
幼女体と爆乳女教師体の2形態を持つ。
続編
2016年1月に「ナースウィッチ小麦ちゃんR」がOVAとして制作された前作とは異なり、テレビアニメとして日本テレビ系列で放送された。
キャストや設定は一新されるが、制作(タツノコプロ)&キャラクター原案(渡辺明夫)は続投。
また、前作の主人公・中原小麦を演じた桃井女史が吉田小春役で出演。
シーンの各所でタツノコキャラが多数カメオ出演しており、ナレーションはなんと立木文彦。