オボッチャマンでございますっ!
鳥山明の漫画『Dr.スランプ』に登場するキャラクターであり、アンドロイド。
CV 堀江美都子(1981年版、劇場版4作~5作、ドラゴンボール)、川島千代子(劇場版6作~9作)、くまいもとこ(1997年版、劇場版10作)
登場したての頃は名前が決まっておらず、読者公募で名前を決めた珍しいキャラクターである。
概要でございますっ!
Dr.マシリトが則巻アラレらを倒すため、アラレの構造をコピーして制作したアンドロイドであり、名前が決まっていない時の仮名は「キャラメルマン4号」。
マシリトが「則巻一家は極悪人」と教えたため、最初はアラレたちを倒そうとしていたが、アラレに一目惚れしてしまう。その結果、則巻一家打倒を放棄したため、マシリトの怒りを買って勘当される。
やがてマシリトこそが悪であることを知ると、袂を分かつ決意をし、戦いを挑むも一度は機能停止に追い込まれるが、則巻千兵衛に修復され、晴れてペンギン村の一員になった。ちなみにペンギン村で見つけた住居は元はスッパマンのものだったが、空き家と勘違いして持ち去りそのまま住み着いた(リメイク版では後にスッパマンに返却し、千兵衛に新たな家を作ってもらっている)。
パワーはさておきキャラクター的には常識人であるためか、暴走しがちなアラレをなだめすかすトラブルシューターのようなポジションになった。
10年後の未来ではアラレと夫婦になっており、千兵衛に(秘密裏に)子供アンドロイドを作ってもらっている(製造順からしてみれば異母姉弟がお父さんに頼んで弟を作ってもらうようなものだが)。子供の名前はまだ決まっておらず、怪獣好きのアラレが「キングギドラ」という名前を希望するも、オボッチャマンに反対されたという経緯が語られている。
髪型や性格は鉄腕アトムそっくりだが、ポジション的にはアトムのライバルであるアトラスに似ている。特にアラレの「スーパーコピー」(外見・機能・品質あらゆる面においてオリジナルとの違いがほとんど見つからないほどのレプリカ)であるという点は、奇しくも1981年版の裏番組として存在した「アトム」1997年版のアトラスと被る点が大きい。
性格ですっ
まじめで礼儀正しい性格であり、下ネタもやらず「~でございます」が口癖の正義漢。とはいえコピー元のアラレちゃんが極度の天然であるためか、オボッチャマンも天真爛漫なド天然である。
お気楽なアラレちゃんとは違い、オボッチャマンは喜怒哀楽がはっきりとしており、卑劣なやつや悪者には正義の怒りを爆発させる一面も。
まじめな反面、かなり純情なロマンチストであり、アラレの何気ない言葉を深読みしてあたふたしたり、アラレとデートしようと四苦八苦するなどニヤニヤが止まらないヤツである。
演者の堀江美都子氏が歌った1981年版の最終EDテーマ『あなたに真実一路』ではアラレが座っていたベンチをなでなでして幸せを感じるアブナイ奴である。
能力ですっ
アラレちゃんのコピー機体であるためか、オリジナルのアラレちゃんと全く同じ能力の持ち主である。従って、食事はロボビタンAしか消化できない(オボッチャマンの場合は基本的にナプキンを着け、皿からスプーンでスープのようにロボビタンAを飲むが、ペンギン村の一員になったその後は千兵衛からロボビタンAを分けてもらうになり、則巻家では哺乳瓶で出されたので哺乳瓶で飲んでいる)。
アラレと同じ怪力に「んちゃ砲」と同じく「ごあいさつ砲」なる必殺技も持っており、実力は互角である。容姿もよく見ればアラレちゃんの面影があり、カツラをかぶればアラレちゃんと見分けがつかなくなる。同じ構造であるが故にアラレ同様に眼鏡を使用している。
アラレと内部構造が全く同じなため、キャラメルマン7号との対決でアラレが胴体を破壊された際は機能停止したオボッチャマンのボディを一時的に代用し、文字通りの一心同体になったこともある。
ただし、外見的には男子ということで作られているので、ちゃんとついている。
また、マシリトがオボッチャマン製作時に撮影したアラレのX線写真は、後にマシリトの隠し子であるDr.マシリトJr.がアバレちゃんことキャラメルマン23号の製作時に再利用している。
関連イラストでございますっ!
関連タグでございますっ!
人造人間8号・人造人間16号:次回作に登場する「主人公を倒すために作られたが、優しい性格ゆえに失敗作と見限られた」ロボット。