概要
CV間宮康弘
緑色のドワーフのような姿をしており、腕が太く小柄な体格。デザインは原作者である鳥山明。
アニメや漫画に先駆けて鳥山明の設定画がVジャンプ誌上に公開されたため、ビルスとシャンパに次いで3番目に存在が明かされた破壊神である。
粗暴で荒々しい性格の持ち主が多い第9宇宙出身でありながら、比較的に大人しく良識的であるが、同時に優柔不断な性格から必要な破壊が行えず、いざ破壊せざるを得ない状況になると破壊対象を一切省みず無差別破壊を行なってしまう困り者。(下記参照)
その軟弱さが災いしてか、モヒイトからは内心で呆れられており、更に対となる界王神ロウに対しては強く出られない。
全覧試合での第一声ではロウに敬語を用い、ロウからは一方的に叱責されるなど完全に主導権を握られていた。
全覧試合終了後はロウとの関係は多少改善しており、ある程度は対等な物言いをできるようになっているが、ロウの意見を曲げるまでには至っていない。
名前の由来は、リンゴ酒である“シドラー(Sidler)”から。
活躍
第78話で初登場。全王の呼びかけにより力の大会の前哨戦「全覧試合」に参加宇宙としてトリオ・デ・デンジャーズを率いて訪れ、第7宇宙との試合を観戦した。
この際、おずおずと進言するシドラ、激しく叱責するロウというように、界王神と破壊神が対等な関係を築けていない様子が見て取れる。
しかし、ロウ以外に対する態度は破壊神らしく、敗北したバジルを厳しく叱責していた。
全覧試合後は力の大会参加メンバーを探し宇宙を駆け巡るが、開始4時間前にもかかわらずベルガモ、ラベンダ、バジルの3人しか集まっていなかった。訪れた惑星にて暴動が起こった際は、暴徒だけでなく被害住民や都市諸共に“破壊”した。
その後、第7宇宙の力の大会への参加を妨害しようと画策するキテラに話を持ち掛けられ、悟空と蘇ったフリーザを秘密裏に消そうと、自身の“破壊のエネルギー”を分け与えたリーダーと多くの刺客を送るが、最終的に二人の暗殺は失敗に終わる。更に、フリーザに取引を持ち掛けられた際にはシドラは要求を飲もうとしていた(万が一の際には自分がフリーザを“破壊”すれば良いとも考えていた)が、フリーザを危険視したロウからは反対された挙句「(フリーザは)お前より破壊神らしいぞ!」と言われてしまった。
そして、力の大会にて自チームが敗北し第9宇宙消滅が確定。断末魔の叫びを上げるロウとは対照的に、消滅間際のシドラは覚悟を決めたかのごとく一切取り乱していなかった。
後の最終話では、大会のMVPに選ばれた17号の超ドラゴンボールへの願いによって復活している。
漫画版
ロウと共にとある星を破壊するための検証の最中、全王の召集を受けていた。「必要な破壊が行えず、いざとなると無差別破壊に出る」というアニメ版とは違い、相変わらず優柔不断の傾向がある(過去に大神官にお叱りを受けた事もある)ものの、破壊対象となった惑星に助命を求めたロウに対し「これが破壊神の仕事」と割り切り、破壊前に綿密に再計算を行なうなどしている。
『力の大会』の前欄試合にて、破壊神を幾柱かまとめて危機に追い込むほどのビルスの攻撃をバリアで防いでおり、「バリアを張るスピード」では無敵だと言っており、守られた一柱であるジーンも感謝していた。だが、その直後に守ったはずのベルモッドから隙を突かれて蹴落とされた (これには他の破壊神々も苦言を呈した)。