曖昧さ回避
別表記でケイルとも。
- アブラナ科の野菜(Kale)。本記事に記述。
- ギリシャ神話に登場する女神(Kēr)。若しくは悪霊の一族。→ケール(ギリシャ神話)
- 『ドラゴンボール超』の登場人物。名前の由来は1.→ケール(ドラゴンボール)
- 『聖闘士星矢ORIGIN』が初出の神。名前の由来は2.→ケール(聖闘士星矢)
- セバスティアン・ケール (Sebastian Kehl)- 西ドイツヘッセン州フルダ出身のサッカー選手。
🥬概要
アブラナ科の二年草"Brassica oleracea"(ヤセイカンラン)のうち、原種の性質を比較的残したもののの総称。和名はリョクヨウカンラン(緑葉甘藍)。なお、甘藍はキャベツの別名でもある。
主に葉野菜として利用される。キャベツは淡色野菜として扱われるのに対し、ケールはカロテンが豊富なため緑黄色野菜として扱われる。スーパーフードと呼ばれるほど栄養豊富だが、キャベツに比べると筋っぽく、独特の苦味と青臭さが強い傾向がある(品種にもよるが)。
葉に縮れがあり比較的苦味が少ないカーリーケールと呼ばれる品種群(日本ではサラダやスムージー、スープなどによく使われる)や、肉厚で葉に縮れのないコラードと呼ばれる種類(日本では青汁によく使われる)の知名度が高いが、高さ2メートル以上になり葉を下から収穫していくツリーケール(下記イラストを参照)など日本ではあまり知られていないものも含め、多様な品種群がある。
さらに欧米ではイタリア料理で使われるカーボロネロ(日本では黒キャベツとも呼ばれる)、日本で観賞用に改良されたハボタンや中国料理で使われるカイランなどもケールに含まれることがあり、どこまでをケールと称するかは定まっていない。
古代ギリシャで栽培化されたケールは暑さにも寒さにも乾燥にも耐え、育てやすいことからユーラシア・アフリカの各地に広がり、特に北ヨーロッパから中近東では最も重要な葉野菜となった。