概要
複数では「ケーレス」と表記される。
夜を司る女神・ニュクスが単独で生んだ子供(娘)の1人で、死を司る神・タナトス、睡眠を司る神・ヒュプノス、運命を司る女神モイラたちとは兄弟の関係にあたる。
非業の死を司る女神で、暴力的な死を擬人化した存在であり、その姿は黒く有翼で長い歯と爪を持ち、戦場で死ぬべきと見定めた人間を見付けると群がり、死体の血を吸い肉を貪り食うとされる。
尚、戦場において死をもたらす存在という点では、北欧神話のワルキューレたちによく似ているが、あちらが戦死者を来る終末戦争“ラグナロク”で戦う戦士として天界へと導く役目を担っているのに対し、ケールは人々を死に誘うという役目から悪霊とされる場合が多い。
またケールは“運命”という意味にも用いられる事もあるほか、死者の魂の意味合いとしても用いられる事もあるという。
関連タグ
ケーレス:複数形