概要
CV:乃村健次
TVアニメ「ドラゴンボール超」宇宙サバイバル編に登場するキャラクター。
第11宇宙の平和を守るヒーローチーム「プライド・トルーパーズ」のリーダー。
外見は巨漢で特に手が大きく、赤い服を着て白いヒゲを蓄えた第11宇宙の正義の戦士。
通称「自由の戦士」。
彼らプライド・トルーパーズの活躍もあってか、第11宇宙の人間レベルは第8宇宙に次ぐ第5位。
普段着には青色のスーツを着用し、腕にはメンバーの通信を知らせる腕時計をつけている。
戦闘力はチーム内で2番目に高く、超サイヤ人ブルーの悟空と互角に戦えるほどで、第11宇宙の破壊神ベルモッドからは次の破壊神候補としてスカウトを受けている。
名前の由来は電化製品のポットと思われる。
人物
性格は熱血的で礼儀正しく、神に対する忠誠心も厚い。
自己流の正義のポーズを頻繁に取っており技名に「ジャスティス」を入れたり、第2宇宙メンバーの名乗りとポーズに賛同したりするなど、普段の当人はノリが良い性格。
世界の平和とチームの誇り、そして人々の命を大事にしておりそれらを汚されると激怒する。
時にはそれが行き過ぎて、悪に該当するとは言えない存在までも悪と見なしてしまった事もある。
一方で自分の正義を過信しているわけではなく、力の大会に際しては消えていく宇宙を俯瞰し、「正義も悪もない。あるのは生き残るか消滅するかだ」と冷静に述べる一面も。
同じく「プライド・トルーパーズ」のメンバーのジレンとは同僚。
しかし組織に所属こそしているが過去の経験から誰にも心を許していないジレンのことを、トッポは心配し気にかけている。
破壊神の域に準ずる強さを持つが、その“正義感”や“優しさ”といった信念が、宇宙を枝打ち・間引きする役割である破壊神にとっては「甘さ」でもあり、まだ覚醒しきれていない。
だが覚悟を決めてその「甘さ」を捨てれば、破壊神として覚醒が可能。
戦闘力
通常時
大柄な見た目に対してすばやく動くことが可能で、その体型を使った関節技が得意な戦士。
その実力は超サイヤ人ブルーの悟空やベジータに引けを取らないレベルで、防御力も非常に高く超サイヤ人ブルーの悟空のかめはめ波を真正面から食らっても息切れ程度のダメージで済んでいる。
ただし、ベルモッドに「力の大会」本番で悟空と戦って勝てるかどうか問われた際には分からないと答えている。またリーダーでありながらチーム内で最強というわけではなくチーム内の最強はジレン。トッポ曰く「私と互角なお前(悟空)などでは絶対勝てないだろうよ。」とのこと。
ベジータに「二番手」と煽られた際には、冷静に「お前も(悟空に次ぐ)二番手だろう」と返してベジータは激昂した。
破壊神トッポ
気の性質が神の気に近くなり、破壊神達だけが持つ「破壊のエネルギー」の使用が可能になる。
力士の様な体形であった通常時とは異なり、贅肉が引き締まり筋骨隆々な見た目となり、腹部には破壊神達の衣服の紋章と似た赤いマークが浮かび上がっている。
戦闘力は超サイヤ人ブルーの悟空とほぼ互角の実力されているゴールデンフリーザや17号を圧倒するレベル。また「破壊のエネルギー」を攻撃だけではなく相手の攻撃をかき消す防御技として使用しており、この動作をしている限りダメージが通らない様になっている。
フリーザを圧倒した際の本人の発言通り、力の大会のルールでは破壊神としての本気を出せない部分があるため、本当の意味での本気はまだ見せていないことになる。
技
正義の戦士を称しているためか、技名には「ジャスティス」が入ることが多い。
- ジャスティスオン
敵の肩に逆立ちで食らいつく。
- ジャスティストルネード
ジャスティスオンの状態から敵もろとも高速で回転する技。
- ジャスティスクラッシャー
敵の腕を掴み肩を外す関節技。
- ジャスティスフラッシュ
指から放つ小型の連続エネルギー弾。エネルギー弾の大きさは自由に変える事が可能。
破壊神トッポの力を開放した際は、17号のバリアですら防ぎ切れない程に威力が上昇する。
- ジャスティス裸絞
その太い腕で胴体ごと首を絞める絞め技。トッポ最高の技ですさまじい威力を誇る。
破壊神トッポの時のみ使用。攻撃から防御まで幅広い活用方法がある。「正義」を捨て冷酷に敵を「破壊」する覚悟を決めたため「ジャスティス」と言わなくなった。
使用するために一定の溜め時間が必要なのが弱点。
活躍
全覧試合
78話で初登場。「力の大会」の前哨戦「全覧試合」にベルモッドらと共に、彼らの護衛という名目で試合観戦に訪れる。当初は黒いフードを身に纏い、他の席からはフードの下を確認することは出来なかった。
一回戦のブウとバジルの試合中に、第11宇宙の観客席にブウの放ったエネルギー弾が飛んでくるというアクシデントがあったが、界王神の命によりトッポは軽くこれを握り潰し第11宇宙の観客席を守っている。
そして三回戦の悟空とベルガモの試合が終了後大神官により本戦「力の大会」のルールが告げられ、「全覧試合」は終了したと思われたが、そこに突如トッポが乱入する。
神々への無礼は承知の上で舞い降りたと言うトッポ。彼は自らのフードを外し、悟空に自分と戦う様にと命ずる。トッポはベルガモの言葉を鵜飲みし、悟空を宇宙の敵と見なしたのであった。
またその際、正義のポーズを取って自己紹介をし、同じくヒーロー活動をやっている悟飯からは好評だった。
悟空との戦いでは超サイヤ人の悟空相手に優勢に戦い、彼の必殺技「ジャスティス裸絞」でとどめを刺そうとした。しかし超サイヤ人ブルーに悟空が変身したことで「ジャスティス裸絞」は解かれてしまう。
その後も悟空と互角に渡り合うも彼のかめはめ波を受け、チーム特注のユニフォームが破れるとさらに激怒。「プライド・トルーパーズ」のメンバーだけが着るのを許されるそれを傷つけられた事はチームの誇りを汚されたも同然としてフルパワーを解放し、悟空もそれに対抗し超サイヤ人ブルー界王拳となりぶつかり合おうとする。
だがそこに割って入った大神官により試合は中断させられ、その全力でのぶつかり合いは敵わなかった。試合終了後は悟空から実力を認められライバルとしての握手を求められるが、それを拒否し第11宇宙最強の戦士「ジレン」の存在をほのめかし去って行った。
力の大会
第11宇宙に帰還するとカーセラルやディスポと合流し、彼らに力の大会への参加を促す。そして自分達がいない間に事件が発生しないか心配するカーセラルを説得し「プライド・トルーパーズ」の選抜メンバー10人を集め、開催直前までチームの拠点である惑星ネットフィスで修行を行った。
その後マルカリータらに連れられ力の大会の開催場所である無の界へと出向く。力の大会では序盤第6宇宙のマゲッタや第10宇宙のムリチムらと激突。その中でジレンと共に悟空に狙われるが、悟空は第4宇宙のガノスなどに狙われ戦う事はなかった。
一方中盤にはトッポもジレンを狙う悟空を「ジャスティスフラッシュ」を吹き飛ばし、悟空の相手はカーセラルら他のメンバー達に任せ、自身は後半まで体力を温存させる作戦に取り組んだ。その間、カーセラルら四人が第6宇宙のカリフラ達にやらてしまうが動くことはなく、また同じヒーローという事もあってか第2宇宙のリブリアン達の変身に見とれ、彼女達の変身が終わる前に攻撃した17号を叱り、彼女達の変身を見届けた。
しかし、ディスポと行動していたクンシーがヒットにやられてしまい、第11宇宙の残り人数が自身とジレン、ダメージを負ったディスポの3人だけになった事には流石に危機感を覚える。
事態を重く見たトッポはこれまでの自分達の行いをヒーローごっこと非難し、それを辞め「正義も悪もない、あるのは生き残るか消滅するかどちらかだ」と悟り、自らの態度を改めるに至った。
ただヒーローとしての自分を捨てたわけではないようで、第6宇宙のキャベと交戦した際にはこれまで通りポーズを決めている。その後は他の選手達と一緒にジレンと悟空の勝負を観戦。悟空が身勝手の極意に覚醒するとディスポと共に攻撃を仕掛けるが軽くあしらわれ「ジャスティスフラッシュ」を放つもこれも全て避けられ、ジレンに攻撃を止めるよう指示される。
その後ジレンが悟空、ヒットと立て続けに破り瞑想に入ると、トッポはディスポと共に彼を襲おうとした第3宇宙のビアラとカトペスラのコンビと対立。だが深追いはせずこれを見逃し、それに代わりジレンに手を出そうとしていたベジータと対峙しお互いを「二番手」と煽り合り衝突。ジャスティス裸絞で彼を苦しめるが悟空とケフラの戦いの大きさに彼らの戦闘は中断され、その後は目を覚ましたジレンと共に戦況を見守る。
そして悟空達が第3宇宙最後の戦士アニラーザを倒し残ったのが自分達と第7宇宙チームだけになると活動を再開しトッポは17号と悟飯のコンビと戦った。その屈強な肉体で彼らの攻撃を弾き返し圧倒、さらに悟飯がフリーザの救護のため抜けた事により17号とのタイマンとなる。そしてエネルギー波の撃ち合いで優勢に立つが、背後から悟飯を犠牲にディスポから勝利をつかみ取ったフリーザが現れ、彼から背中に大量のデスビームを浴びその隙に17号にエネルギー波を振り切られ、それを真正面から受けてしまう。
何とか耐えきったもののそのダメージの大きさにトッポは倒れこんでしまう。だが何か覚悟を決め再び立ち上がると、トッポは雄たけびを上げ気を高める。すると肉体は筋骨隆々な見た目と変化し、神に近い気を放ち始める。それはマルカリータとの修行で得た破壊神としての力であった。そしてその破壊の力でゴールデンフリーザを一撃で撃破し17号も圧倒し、その後ゴールデンの変身を解除されながらも立ち向かってきたフリーザに更にダメージを与え脱落寸前の所まで追い詰める。
その後も立ち上がってきたフリーザと17号を圧倒するが、近くで悟空とベジータのコンビと戦っていたジレンの攻撃が彼らを巻き添えにしてしまう。その一瞬を狙ってベジータが後ろからジレンを狙うと、トッポはジレンと合図を取り彼らを分断させる。そのまま標的をベジータに変え連続でエネルギー弾で追い込み、更にベジータが放った渾身のファイナルフラッシュを破壊の力で破壊する。
先ほど戦った時とは比べ物にならないほどパワーアップしている事に驚くベジータだったが、トッポはベジータは余計なものを背負っていると非難し、その状態では生き残るために正義の信念すら捨てた自分には敵わないと豪語する。だが、それを聞いたベジータは己のプライド一つ守れない彼に怒りそれとは対照的にそれらを絶対に捨てない事を決意し、超速ラッシュで反撃、さらにトッポの破壊を拳にブルー進化の気を集中させる事で相殺し追い詰めていく。
そのまま「破壊し切れん程の技を食らわせてやる」と宣言するとベジータは気を高め始める。それはかつて善の魔人ブウを消し去ろうとした時の捨て身の技の発動準備であった。トッポは破壊のエネルギーを最大限に高めて、それに対抗。しかしベジータの莫大なエネルギーの爆発によってそれらは打ち消され、トッポはベジータの放った閃光に呑み込まれてしまう。
爆発が止むと武舞台は半分以上が砕け散り、トッポも爆発に耐えきれず落下し脱落、観客席へと転送されていた。攻撃のダメージにより破壊神化は解除されマルカリータからはねぎらいの言葉をかけられディスポに肩を借りて立ち上がるが、その様子を残った武舞台から見ていたジレンには「無様だな。所詮この程度か。」と見下されてしまう。
トッポはそれを神妙な面持ちで見つめ、その後ベルモッドが悟空達にジレンの過去を離すと彼らと共に聞き入る。
最終局面では身勝手の極意に大ダメージを受けた上に17号とフリーザにやられ、力を使い果たして膝をつき勝利を諦めたジレンを見てベルモッドを含め第11宇宙の皆が諦める中、ジレンに呼びかけた。
何をしている!!!!? ジレン!!!! 敵を前にして跪くのか!!!?
この情け無い姿が、お前の最後か!!!!! 立つんだ!!!! ジレン!!!!!
何の為に、今迄誰も信頼せずに己の強さを磨いてきたんだ!!!!
お前自身の誇りの為に最後迄闘え!!!
お前がお前の強さを信じられなくても、俺は信じている!!最後迄…!!
ジレン、お前は強い! 誰よりも、お前は強い!!!!!
その言葉を聞いたジレンは吹っ切れて限界を超えて立ち上がり、悟空・フリーザ・17号相手に奮戦する。
最終的に勝者は第7宇宙となったが、トッポは自分達の為に戦ってくれたジレンに感謝を述べ全王の手によって消滅した。
だが、大会MVPとなった17号の「消えてしまった全ての宇宙を復活させる」という願いで第11宇宙内で蘇る。消滅間際に悟空に持ちかけられた再会話に対して、過去だけに執着してきた自分には他人との繋がりを持つことなど出来ないと拒むジレンに、トッポは大会終盤自身の呼びかけに応じたくれたことでチームメイトとは繋がりが出来ていると諭し、最後は2人で悟空との次なる再会と勝利と誓った。
漫画版
アニメ版程ヒーローや正義に拘ってはおらず、堅物の武人のような佇まいをしている。
現在は破壊神の引退を考えているベルモッドから後任の破壊神候補として扱われ、彼から直接教えを受けている。アニメ版同様高い戦闘力を誇り「神の気」を纏うことも可能。
たまたまベルモッドの元に居合わせていたため全王の館に同伴。余りにも激しすぎる破壊神の全覧試合に代わって人間同士の試合として悟空と手合わせする事となる。
ベルモッドから教えを受けているその実力で超サイヤ人3の悟空を全く寄せ付けず更に超サイヤ人ゴッドなどと同じ神の気を纏う。そして超サイヤ人ゴッドと拮抗する実力と思い込んでいた悟空の油断を突き、完成した超サイヤ人ブルーの一撃を見切り、カウンターで返して勝利した。試合後、ジレンの実力は自分より遥かに勝り、破壊神であるベルモッドすら凌駕すると明言する。
なお、アニメ版とは異なり悟空が神々から顰蹙を買う発言をしていないので、彼に対して怒りに燃える場面はない。むしろ、試合後はお互いに実力を評価し合ったりするなど、こちらでは悟空との関係は比較的に良好。
また、全覧試合後はベルモッドからジレンを勧誘するよう依頼されるが、彼曰く「トッポは口が達者でないため頼りない」との事。
実際に勧誘した際はジレンの承諾を得る事が適わず、それを見越していたベルモッド自らが助け舟を出している。
ゲームでの活躍
『ドラゴンボールZドッカンバトル』
力属性SSRとして実装。
破壊神バージョンはまだ実装されておらず、通常のプライドトルーパーズ衣装。
味方の超属性(悟空たちのような正義系の戦士タイプ)のATKとDEFを強化し、敵の極属性(フリーザなどのような悪の戦士タイプ)戦士のDEFを50%DOWNさせるという正義の戦士らしいパッシブスキル。いわゆるサポート特化型。
また、必殺技が発動した攻撃フェイズ中のみ、味方のATKを更に強化する。
必殺技は『ジャスティスフラッシュ』
2024年4月にはついにフェス限キャラとして実装された。
余談
悪・即・斬
第82話で彼が放った「 悪・即・斬!!」 という単語はるろうに剣心の斎藤一の台詞である。過去にも超ではダチョウ倶楽部のオマージュのような展開があったが、これもまた同じジャンプ作品故のオマージュなのかは不明。
名前の由来について
ドラゴンボールのキャラクターの名前には何かしら由来があり「プライド・トルーパーズ」の由来は電化製品で統一されている。そしてトッポの場合は電化製品のポットである。
しかしその「トッポ」という名はお菓子のトッポとも同じで稀にそちらが由来だと思われていることもあるが同作品では由来に品物名を使うことはあっても具体的な商品名を使うことは滅多になく違うものと考えられる。
さらに少数意見だが、韓国料理のトッポッキ(トッポギ)が由来だと思った視聴者も放送当時はいたようだ。ジレンやディスポが未登場の内は名前の法則がわからなかったからである。
関連動画
ドラゴンボール超 第82話予告 「孫悟空許すまじ!正義の戦士トッポ乱入!!」(2017年3月5日公開)
※東映アニメーション公式YouTubeチャンネルより転載
正義の戦士トッポ 【ドラゴンボール超】(ニコニコ動画より転載)
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