概要
トッ(日本語で餅という意味)を使った料理。餅(トッ)を炒めた(ポギ)もの。韓国では「トッポッキ」として知られる。
朝鮮王朝時代、トッの原料となる米が高価だったため、主に宮廷で出される料理だった。当時のトッポギは香辛料は使われておらず、醤油をベースとした味付けだった。現在では庶民向けの料理となり、味付けもコチュジャンを基本とした甘辛いものとなり、屋台などの定番メニューとなっている。学校帰りに食べたられたり、学祭の屋台でも定番だと言い、子どもや若者には身近な食べ物である。
食べ方
円柱形にしたトッを5cmほどに切り、乾燥させる。これを「カレトッ」と言う。これをコチュジャンを基本にコチュジャンを基本に、醤油や砂糖、ニンニクなどと炒める。
種類
カンジャントッポギ
宮廷で食されていたトッポギ。唐辛子が伝わる前の料理なので辛くはない。醤油ベースの味付けで、牛肉や野菜が入っている。
海鮮トッポギ
トッポギの具材にトッに加えて、魚介類を用いたもの。おかずやつまみにもなる。
チーズトッポギ
一般的な辛い味つけのトッポギにチーズを加えたもの。
ラポッキ
コチュジャンベースのラーメンとトッポギを組み合わせた料理。調味料や麺によって味も変わる。
トッコチ
茹でたトッを串(コッチ)に刺して、揚げたものを甘辛いタレに絡めたもの。タレはケチャップが入っており、トッポギに比べると食べやすい。そのため、子どものおやつとして食べられる。屋台でも見かける他、手作りする家もある。
ジャジャントッポギ
ジャージャー麺のような黒いソースで炒めたもの。
発音について
韓国語で忠実に発音すると「トッポッキ」が正しい。2009年に韓国の農林水産食品部が発表した公式発音もこちらとなる。
ただ、日本人は韓国語特有の「濃音」を発音しにくい上、各音全てにこれが入るため殊更読みづらい。そのため、濃音を省略して「トッポギ」と発音し、転写する際もこれに従うことが多い。