データ
型式名: | DAG-MBT-MB92 |
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全長: | 16メートル |
重量: | 85トン |
走行速度: | 時速70km |
動力: | 空冷・水冷併用2サイクル2気筒ディーゼルエンジン |
所属: | 陸上自衛隊・Gフォース |
「ゴジラVSビオランテ」~「ゴジラVSデストロイア」に登場
概要
ゴジラVSビオランテより登場した対ゴジラ兵器。正式名称は「92式メーサー戦車」。制式年については、VSビオランテの時代は1989年であるため、書籍によっては89式とされている。
元々はハイパワーレーザービーム車の後継となる大陸間弾道ミサイルの迎撃システムとして開発されていたものだが、84年のゴジラ上陸に際し既存の兵器が殆ど通用しなかった為、5年の間に陸上自衛隊に配備された。
牽引式だった昭和のメーサー殺獣光線車と異なり、8輪の装輪戦車として自走できるのが特徴。
形式番号トップの"DAG"は"Defensed Against Godzilla"対ゴジラ用防衛兵器であることを示す。このコードを持つ他の兵器は他にスーパーX2、スーパーXⅢ、96式冷凍レーザータンクの3種のみ。
またMBTとあることから本車を対ゴジラ用の主力戦車とする構想だったことがうかがえる。
武装は大型砲塔上に搭載したパラボラ型砲身から照射するメーサー光線。プラズマを発生・加熱してニュートリノを生成し、収束照射する「プラズマ加熱ミラータイプ改」という照射システムを採用しており、砲塔後部には高出力の超伝導発電システムとヘリウムガスによる冷却システムが搭載されている。劇中ではゴジラにはまるで効果が無いが、モスラ幼虫にはそれなりに打撃を与えている。
1990年のゴジラ襲来時に行われたサンダービーム作戦において計10両が実戦投入され、その後は対怪獣迎撃の中核として陸上自衛隊各方面隊の「特殊武器科(=メーサー)」部隊に配備された。
Gフォース仕様(VSメカゴジラに登場)
Gフォースの結成に伴い陸上自衛隊から一部の車両が供与された。
マーキングがGフォースに変更されたことを除けば特に変更はない。
完成作品では陸上自衛隊仕様と同一のカラーリングだが、上画像のようなGフォース専用塗装も検討された。
劇中では大津市近郊の山中でゴジラを待ち受けるが破壊されてしまった。
92式メーサー戦車<改>(VSデストロイアに登場)
対デストロイア用に装備を超低温レーザーに換装しており、背部に冷凍弾を装填した8連装ミサイルランチャーを増設している。終盤ではバーニングゴジラの冷凍の為に、陸上自衛隊の予算を使いきって出撃できる機体全てが出動し、スーパーXⅢや96式冷凍レーザータンクと共にデストロイアに止めを刺した。
サーチライト搭載型
2019年1月11日に開館した、福島県須賀川市の円谷英二ミュージアムで上映されている特別映像「夢の挑戦 ゴジラ須賀川に現る」において、ゴジラ作品としては実に24年ぶりに登場。「VSデストロイア」時同様の冷凍仕様をベースにしているが、ミサイルランチャーに代わり巨大なサーチライトを搭載している。また、起伏に合わせ転輪が上下するサスペンションの描写が追加された。
須賀川市に出現したゴジラを93式自走高射メーサー砲と95式冷凍レーザータンクと共に迎え撃つが、放射火炎によって全滅した。
余談
川北紘一はスーパーX2やTCシステムなどの派手な戦闘シーンを見せる意図があったこと、そして川北自身がメーサー兵器が好きだったため登場したと述べている。
デザインは横山宏の原案をもとに長沼孝が清書した。外観はカメをモチーフにしている。
また『ゴジラVSビオランテ』では光線の描写が弱いと感じたことから、『ゴジラVSキングギドラ』では砲身を光らせたり光線の色を変えたりするなど力強さを表現している。
『ゴジラVSスペースゴジラ』にも登場する予定だったが登場シーンがカットされてしまった。