福岡県福岡市早良区の百道地区(シーサイドももち)にあるタワー(電波塔)。
1989年に福岡市制100周年を記念して開催された「アジア太平洋博覧会」に合わせて建設された。現在は福岡市内及び周辺のほとんどの地域への地上デジタル放送、携帯電話、FM・AMラジオ等の電波送信を行っている。高さは234m(展望室は地上123m)。
福岡ドーム(福岡PayPayドーム)と並び福岡市ベイエリアの象徴的存在となっている。
テレビ送信所福岡タワー
福岡タワーへ各社の送信アンテナを統一するまでは以下の場所から各局がバラバラに送信していた。
- NHK福岡放送局:福岡市中央区天神から総合3ch、教育6ch。ただし送信所以外の機能はタワー移転の少し前に現在の六本松地区に移転している。
- 九州朝日放送:福岡市中央区長浜から1ch。本社鉄塔のアンテナは福岡タワー移転後も予備送信所として残されていたが、福岡県西方沖地震でアンテナが折れ曲がったために撤去。
- RKB毎日放送:福岡市中央区渡辺通から4ch。1996年にタワー横へ本社機能を移転。
- テレビ西日本:福岡市南区高宮から9ch。1996年にタワー横へ本社を移転させ、高宮の送信塔は撤去。
- 福岡放送:福岡市中央区小笹の鴻巣山から37ch。2005年に福岡市中央区渡辺通から福岡市中央区清川へ本社機能を移転。鴻巣山の鉄塔はアナログ放送終了をもって使用を終えた(現在はエフエム福岡専用)。
- TVQ九州放送:福岡放送と同じく鴻巣山から19ch。
しかし移転後は福岡タワー向きのVHFアンテナを1本用意すれば先述の4局をクリアに受信できるようになり、煩わしさは回避された。
また、アナログ放送の段階でUHF局であるFBSとTVQも鴻巣山から福岡タワーへの移転を検討していたが、莫大な費用がかかり開局直後のTVQが倒産しかねないことから断念。しかしFBSとTVQが送信アンテナを設けるはずだったスペースが空いたことでデジタル放送の開始時に役だったという。
地上デジタル放送の送信出力は3kwだが、ERP(特定方向への電波の飛びの強さ)は送信出力3kwの送信所では日本国内で最も小さい。ちなみに最大は福島県の笹森山。