Camazotz(モンスターバース)
もんすたーばーすのかまそっそ
※本記事には、『GODZILLAvsKONG』のネタバレが含まれます
モンスターバースシリーズに登場する怪獣(タイタン)の一種で、学名はタイタヌス・カマソッソ(Titanus camazotz)。その名はマヤ神話に登場するコウモリの神・カマソッソに由来する。
第4作『GODZILLAvsKONG』の前日談となるアメコミ『Kingdom Kong』にて登場し、髑髏島にてキングコングと死闘を繰り広げた。
外見はその名の通り巨大なコウモリだが、怪獣(タイタン)の一種だけあって、全長164フィート(約49.9m)・翼開長402フィート(約122.5m)もの巨体を誇る。
頭部には一対の角を生やしているが、かつて他の怪獣と戦った時の古傷なのか左側の先端が折れている。
コウモリの怪獣だけあって、強力な超音波を発生させて敵を麻痺させる能力を持つ。また、小型の同族(それでも戦闘機並みの大きさ)を多数率いて、群れで獲物を狩る。
これらに加え、天候を操る能力も持ち合わせているが、最大の弱点は大抵のコウモリと同様に光に弱く、太陽下では活動できないことである。そのため前述した天候操作の能力で嵐を発生させ、自分が活動しやすい日光の届かない環境を作り出す。
第3作『キング・オブ・モンスターズ』の頃に、宇宙由来の外来種・ギドラの呼びかけに応じて、地下空洞世界から地上へと這い上がり、サンディエゴを襲撃した。この際、対処にあたったMONARCHの空軍に壊滅的な被害を与え、パイロットの一人だったヒロインのオードリー・バーンズにトラウマを与えた。
ゴジラがギドラを倒して怪獣達の王に君臨した後は、ゴジラの呼びかけに応じて破壊活動を止め、サンディエゴから撤退した。しかし、地上の環境が自分達が暮らすにはまだ完全に再生しきっていないことから、新たな縄張りを求め同族たちを率いて髑髏島を襲撃、島の主であるコングと、島の管理を行うMONARCHと死闘を繰り広げた。この際に天候操作の能力を使い、ギドラが生前に太平洋に残した嵐を呼び寄せ、髑髏島を自分好みの環境に変えようと目論んだ。
得意の超音波と空中戦でコングを追い詰めるも、死闘の末にトラウマを乗り越えたオードリーの至近距離からの目くらましで怯んだところをコングに逆襲され、最後は髑髏島にある地下空洞世界へ繋がる大穴に投げ捨てられて敗北、同族たちもリーダーの敗北により撤退した。
しかし、カマソッソが呼び寄せたギドラの嵐はその後も髑髏島を支配し、先住民族のイーウィス族も耳に障害を抱えた少女・ジアを残して全滅してしまい、結果的にコングの王国に壊滅的な被害をもたらした。
なお、映画では髑髏島の嵐の発生原因がカマソッソであることに関しては一切言及されていない(おそらくコミックを未読の視聴者への配慮と思われる)。
コウモリの怪獣といった点から、モデルは恐らく『ゴジラ・ザ・シリーズ』に登場したジャイアントバットと、2005年版『キングコング』に登場したテラプスモルダックスと思われる。
また、『GODZILLAvsKONG』の予告編でコウモリに似た怪獣が登場した際は、このカマソッソではないかと推測するファンもいたが、実際はヘルホーク(Hellhawk)という別種の怪獣であった。