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キングコング(2005)

ぴーたーじゃくそんのきんぐこんぐ

2005年に放映された『キングコング』のリメイク作品。オリジナル版を見て映画製作を志したピーター・ジャクソン監督の悲願の作品であった。
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概要

ロード・オブ・ザ・リング』三部作で大成功を収めたピーター・ジャクソン監督がメガホンを取った、怪獣映画の名作『キングコング』のリメイク作品。ジャクソンは幼少期に1933年のオリジナル版を見て、映画監督を志したと言う逸話があるほどの大ファンだった。

オリジナル版が公開された1933年当時を舞台とする一方で、髑髏島に生息するクリーチャーは恐竜をベースとしつつも架空の生物に置き換えられたり、登場人物の設定変更や追加、76年版でも見られたコングとヒロインとの交流があるなど新たな要素も取り込んでいる他、監督のキャリア初期に見られたグロテスク描写も健在。ただし上映時間が187分と、怪獣映画としては3時間を超える長尺なのが難点。

ストーリー

1930年代、大都市ニューヨークも世界大恐慌の大きな影響を受けていた。
失敗作続きの映画監督カール・デナムは、スポンサーからも次回作への出資を断られ、もう後がない状態に追い込まれていた。そんな中、友人で脚本家のジャック・ドリスコルや、失職した舞台女優アン・ダロウらを言いくるめ、どこからか入手した地図に描かれた謎の島『髑髏島』をカメラに収めるべく、密輸船ベンチャー号で強引に出航してしまう。

霧の中、座礁しながらも髑髏島に辿り着いた一行。しかし、不気味な島民たちに目を着けられたアンは拉致され、島民たちから神として崇められている巨大ゴリラ「コング」の生贄にされてしまう。アンを救出すべく武装して島へ乗り込んだカールやジャック他15名コングとアンを追って島の奥へと捜索に向かうが、待ち受けていたのは恐竜などの古代動物や、独自の進化を遂げた巨大な昆虫たちだった。数多くの犠牲を払いながら島を探検し、凶暴なコングからアンを奪還したカール達は、コングをクロロホルムで眠らせてニューヨークへ連れ帰ることに成功する。

カールの目論見通りニューヨーク中に一大センセーションを巻き起こしたコングだったが、ショーの最中に興奮して鎖を引きちぎり、アンを求めて市街地を暴れ始めてしまう…。

登場人物

  • アン・ダロウ

演:ナオミ・ワッツ/吹:安藤麻吹
本作のヒロイン。
ニューヨークのヴォードヴィル劇場で喜劇に出演していた舞台女優だが、雇い主が逃亡し失職。オリジナル版と同様にリンゴを万引きしようとしたところをカールに助けられされ、当初は乗り気ではなかったものの脚本家のジャックに憧れて彼のスカウトを承諾する。髑髏島では先住民によってコングへ捧げられ、コングにさらわれる。
オリジナル版と大まかな設定は変わらないが、芯の強い女性として描かれており、当初はコングに強気で接したり、手話を教える描写がある。またストーリーが進むにつれ、コングに対して愛情を抱くようになる。

  • カール・デナム
演:ジャック・ブラック/吹:後藤敦
本作の主人公。
映画監督だが失敗作が続いており、おまけに我の強い性格のためスポンサー達からも煙たがられていた。どこからか手に入れた髑髏島の地図を使い、未開の地を撮影することで一発逆転を狙う。髑髏島で多くの衝撃的な映像を撮影するも、コングに谷底へ落とされカメラが壊されたことで、髑髏島の生き証人としてコングを捕獲しようと目論む。
設定や性格描写が希薄だったオリジナル版と異なり、本作では映画の撮影への野心やコング捕獲に至るまでの心理が描かれる。

  • ジャック・ドリスコル
演:エイドリアン・ブロディ/吹:宮本充
本作のもう一人の主人公。オリジナル版ではキザな二枚目の一等航海士だったが、本作では純粋な常識人の一流脚本家へと変更されている。
友人のデナムから映画の脚本を書くように打診され、当初は適当に切り上げて帰る予定だったが、デナムの計略により撮影にまで付き添うこととなる。航行中にアンとは恋仲となり、アン救出時は率先して救助に向かおうとする。
恋敵となるコングとの直接的な対決シーンや、オリジナルでジャックを演じたブルース・キャボットに毒づくシーンが存在する。

  • プレストン
演:コリン・ハンクス/吹:坪井智浩
カールの助手。未公開シーンやノベライズ版によると、元は弁護士を目指し大学で法学部を目指していたが、大恐慌の影響で断念せざるを得なくなり、就活にも失敗していたところをカールに拾われたらしい。そのため映画業界人としての知識も少なく、気弱なところがある。
髑髏島上陸後、数多くの犠牲に見舞われながらも映画の完成に拘るカールに対し、次第に不信感を抱くようになる。
因みに演じたコリンは、あのトム・ハンクスの実の息子である。

  • イングルホーン船長
演:トーマス・クレッチマン/吹:宮内敦士
密輸船ベンチャー号の船長。裏では野生動物たちを密漁して動物園やサーカスに卸しており、船内にはクロロホルムや銃火器が満載している。経験豊富で、危機的な状況に際して活躍する。

  • ベン・ヘイズ
演:エヴァン・パーク/吹:楠大典
ベンチャー号の一等航海士を務める黒人男性。ノベライズ版によると、第一次世界大戦中は陸軍の黒人兵士だけで編成された第369連隊に所属し数々の武勲をあげた功績を持つ。
良識人であり、息子同然に目をかけているジミーを常に気にかけ、船から降りて真っ当な仕事に就くことを願っている。
アンの救出作戦の途中、襲撃してきたコングに谷底へ投げ落とされ死亡。その後、彼の帽子はジミーが受け継ぐ。

  • ジミー
演:ジェイミー・ベル/吹:伊丸岡篤
ベンチャー号最年少の船員。幼い頃に虐待から逃れ密航していたところをヘイズに助けられ、それ以来彼に育てられてきた。そのためヘイズを父のように慕っており、彼のような一流の航海士を夢見ている。
彼が図書館からの長期借り出しで愛読している『闇の奥』は、『地獄の黙示録』の原作でもあり、オリジナル版キングコングにも影響を与えた名作である。

  • ランピー
演:アンディ・サーキス/吹:後藤哲夫
ベンチャー号のシェフ。荒くれ者で迷信深く、デナムに髑髏島の噂話を語り警告する。
コングに谷底へ落とされた後、同じように墜落して命を落とした親友チョイの遺体を守ろうとして、カルニクティスの餌食となってしまう。
演じたサーキス氏は、当初はコングのモーションキャプチャーのみを担当する予定だった氏が、ランピー役に抜擢されたことで、役作りのために料理から牛の捌き方まで会得した。

  • チョイ
演:ロボ・チャン/吹:佐藤晴男
ベンチャー号の船員でランピーの親友。上陸クルーの一員であり、コングの襲撃で谷底へと墜落し死亡。
オリジナル版に登場した中国人船員チャーリーがモデル。なおオリジナル版と小説版では上陸クルーから外され、最終的に生き残っている。

  • ブルース・バクスター
演:カイル・チャンドラー/吹:木下浩之
カールの映画専属のアクション俳優。
気障な二枚目で、スクリーンではタフガイぶりを披露するが実際は気が弱く、ベナートサウルスの襲撃の後アンを見捨て真っ先に逃げた。だが戻ると直ぐにイングルホーンらを説得してジャック達の救助に向かい、トミーガンを片手に谷底の虫たち相手に大立ち回りした。
オリジナル版でジャック・ドリスコルを演じたブルース・キャボットをモデルにしたキャラクター。オリジナル版のジャックとアンをそのまま再現したシーンが存在する。

  • ハーブ
演:ジョン・サマー/吹:楠見尚己
デナムとは古くから共に働いてきた撮影技師。アラスカでの撮影でアザラシに片足を喰われ、義足となっている。ベナートサウルスの襲撃時、三脚をカールに託したが、直後にベナートサウルスに引き摺り下ろされ食い殺された。

  • マイク
演:クレイグ・ハル/吹:川本克彦
録音技師。二枚目で、当初アンからジャックと勘違いされる。
ジャックからアンは彼が後ろから刺されているのも気づかないと嫌味を言われるが、結果的に島民に後ろからヤリで襲われ、ジャックの皮肉が現実となる。

髑髏島

本作における髑髏島はスマトラ島西方の海域にあり、磁気以上の地域の中心にあたる上に周囲の海も荒れており、1933年にカール達が発見するまで世界にその存在を知られていなかった。
元々は中生代の南半球にあったゴンドワナ大陸の一部で、インド・オーストラリア・プレートとユーラシア・プレートの境界に位置した島であった。2つのプレートのせめぎ合う圧力で火山活動が活発となり、白亜紀末期の隕石衝突による大絶滅の際も島内は温暖な環境となり、外界では絶滅した恐竜たちが生き残ったらしい。だがこの火山活動で溶岩が地表に噴出するとともに、髑髏島の一部は徐々に地盤沈下していった。

島内には少なくとも3000年前まで、四大文明にも匹敵する古代文明が発達しており、当時の人々は巨大な壁を築くことでジャングルとの境界線を作り、島の中心に様々な現像物を建築した。だが前述した火山活動の影響で島が収縮していくとともに、恐竜たちが崩壊した壁から島の中心に進出してきたことで文明は崩壊してしまった。その後髑髏島に住み着いた島民たちはその文明人の子孫ではなく、ポリネシア系の移民の末裔とされており、かつての文明人が墓地としていた地域に住み着いた。島民は恐竜などを恐れて島の中心には入らず、海岸で海鳥や魚介類などを捕らえる最終民族となっており、文明もなく衣類は自分たちの髪の毛でつくっていた。

1933年にカールがコングを連れ帰った後、カールの指揮のもと各国の調査隊が髑髏島を調査したが、大半は過酷な髑髏島の自然の犠牲となった。第二次世界大戦が始まると一時調査は中止され、終戦から3年後の1948年に再び調査が再開された。しかし同年、巨大な地震が発生し、遂に髑髏島は海に沈むことになってしまった。

髑髏島の生物

演:アンディ:サーキス
本作における怪獣サイドの主人公。学名は「巨大な霊長類コング」を意味するメガプリマトゥス・コング。
祖先はユーラシア大陸に棲息した巨大類人猿ギガントピテクスで、髑髏島の文明を築いた古代人たちに信仰対象として持ち込まれた結果、過酷な髑髏島の生存競争に勝ち抜くために大型化した種であり、身長7.5メートルと祖先の2倍もの体格を誇る。
髑髏島の生態系の頂点として君臨するも、過酷すぎる髑髏島の環境や、一度に多くの卵を産める恐竜と違い大型哺乳類としての繁殖力の低さが仇となり、カール一行が髑髏島に辿り着いた時は成体の雄が一頭生き残っているのみであった。そのため本来は大人しい草食動物だが、攻撃的な気難しい性格となっており、島民の捧げる生贄も容赦なく嬲り殺してしまうほどであった。
生贄としてささげられたアンと接していくうちに、次第に本来の穏やかな姿を見せていくが、髑髏島の存在を世界に知らしめようと目論むカールによって捕らえられ、ニューヨークへと連れてこられてしまう。そしてショーの最中、アンがいない事に激昂して脱走し暴れ回り、アンと再会して落ち着きを取り戻すも、軍隊によってエンパイア・ステート・ビルの頂上へと追い詰められ、最後は空軍の戦闘機によって射殺されてしまった。その亡骸はアメリカ自然史博物館へと収容され、現存する唯一の髑髏島の標本となっている。

髑髏島のもう一つの頂点生物で、学名は「破壊竜の王」。詳しくは該当記事参照。

ジュラ紀に栄えたブロントサウルスの子孫だが、髑髏島に棲息するバクステリ種(ブルースに由来)は最大全長37メートルに達し、卵ではなくマムシのように子供を産む卵胎生となっている。
島内の竜脚類は本種の他に、アンペロサウルスに似たアスペルドルサス(「凸凹の背中」の意)や、に似た姿のディアブロサウルス(「悪魔のトカゲ」の意)がいる。
アンの救出作戦の際、カールが付近で食事をする群れを発見したが、ベナートサウルスの襲撃に驚いて暴走し、4名が踏み殺された末、ブルースの撃ったトミーガンの流れ弾によって先頭の一頭が転倒し、そのまま群れ全体が玉突き状態となってしまった。

  • ベナートサウルス
髑髏島に棲息する中型肉食恐竜。学名は「荒れ狂う狩人トカゲ」を意味するベナートサウルス・サエヴィディクス。島内にはより小型で瑠璃色の尾のインパビダス種(「不屈」の意)も存在する。
ドロマエオサウルス科の獣脚類の子孫だが、全長は最大7.3メートルとユタラプトルに匹敵する巨体を誇る。速さに特化した祖先と異なり柔軟性に富んだ骨格をしており、髑髏島のジャングル内を機敏に動き回ることが出来る。知能も高く、かつての古代文明の遺跡を利用し、集団で獲物を追い詰める。
劇中では集団でブロントサウルスの群れを襲い、居合わせたカール達を巻き込んだ末、ハーブを食い殺した。

  • フィートドン
鼻づらの短いワニに似た四足歩行の肉食恐竜。属名は「悪臭を放つ歯」の意。スタッフからは「ウェタサウルス」の愛称で呼ばれる。
祖先は水棲だったようで、若い頃は水棲だが成長すると陸上生活に戻り、腐葉土に隠れて待ち伏せ型の狩りを行う。だがその結果、腐葉土中の微生物による感染症で顔面に酷い皮膚病を患っている。
作中ではコングのもとから逃げたアンを2頭で襲ったがバスタトサウルスに食われてしまった。

  • フェルクタス
髑髏島に生息する角竜の一種。属名は「鉄の肌」を意味する。
パキリノサウルスアケロウサウルスのように角が退化して鼻先に骨質のコブが発達しており、重い頭を支えるため体型はバイソンに似て前足が長めとなっている。
劇場公開時は巣へと帰還するコングを眺めながら水を飲むシーンしか登場していないが、エクステンデッド版では最初に救出体が遭遇する恐竜となる。銃声と発煙筒に驚いて一行を襲撃するも、最後はヘイズにトミーガンで射殺された。このシーンはオリジナル版のステゴサウルスとの遭遇のオマージュであり、死の間際尾を痙攣させるシーンも再現されている。
島にはガゼルに似た姿のトゥリー・トプスという角竜が生息している。

  • ブルトロニス
髑髏島に生息している恐鳥類。属名は「重い鳥」を意味する。
非常に視力がよく、茂みの中から獲物に襲い掛かる。
エクステンデッド版に登場し、茂みに潜んでいたところをランピーに射殺された。

  • テラプスモルダックス
翼開長3メートルになる、髑髏島最大の飛翔生物。属名は「刺激臭を放つコウモリ」を意味する。
げっ歯類から進化した生物で、コウモリの翼を生やしたハダカデバネズミのような姿をしている。雑食性なうえ、げっ歯類特有の繁殖力の高さから、コングの種族と異なり髑髏島での生存競争に勝ち抜くことのできた哺乳類でもある。武器は鋭いかぎ爪と牙、糞から出る刺激臭。
ジャックの後をつけてコングのねぐらを襲撃し、アンとジャックが逃げるきっかけを作った。

  • ピラニアドン
エクステンデッド版に登場する、沼地に住む肉食性の巨大魚。名前の通りピラニアのような顔つきのウナギに似た姿をしている。
オスよりもメスのほうが大きく、メスが最大21メートルほどに成長するのに対してオスは最大でも6メートルほどにしかならない。
ワニのように水辺に近づいてきた動物を浅瀬で待ちかまえていて、やってきた獲物は水中に引きずり込んで食べる。作中ではクルー3人が犠牲になった。
オリジナル版におけるブロントサウルスに相当する生物。

  • スコルピオ・ピード
エクステンデッド版の沼地のシーンで登場する、水中生活に高度に適応したムカデの一種。
ハサミムシのような尾の先端に、数分以内に外敵を死に至らしめる即効性の猛毒を持っている。劇中では筏で沼を渡るクルーに集団で襲い掛かるも、更に凶暴なピラニアドンの接近を察知して逃げ去った。

  • ウェタ・レックス
髑髏島の谷底に生息している巨大なカマドウマ。大群で襲いかかって恐竜すら食い殺す。
ジャックが襲われたが、激昂したカールとジミーの射撃で全滅した。

  • アラクノ・クラウ
クモとサソリとカニを合わせたような不気味な容姿の節足動物。
幼虫は後述するカルニクティスに寄生して育つ。ブルースの攻撃で全滅。

  • デプレクター
陸生の巨大な甲殻類。メスのほうがオスよりもはるかに大きい。
岩場の洞窟に巣を作り、崖を登ろうとする獲物を巨大なハサミで捕らえ捕食する。

  • カルニクティス
全長4メートルにもなる大型の線虫。属名は「肉食のイタチ」を意味する。
元々は大型肉食恐竜の腸内に寄生していたが、宿主が谷底に墜落死した際に体内から抜け出し、地熱で生物の体内のように暖められたヘドロと地下水の水たまりに住むようになった。強力かつ伸縮自在な顎で恐竜すらも食い千切って捕食する。
墜落死したチョイの亡骸を捕食しようとし、激昂したランピーと交戦するが、数に物を言わせて彼を食い殺した。

  • デカルノシメックス
巨大なオケラ。谷底に落ちてきた生物を襲って食料としている。
ウェタ・レックスとともにカールに襲い掛かるも、カメラが壊れ激昂した彼に撲殺された。

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