概要
身長55m、体重25000t。
通称の「釈ゴジ」は、ゴジラ×メカゴジラの主人公である家城茜を演じていた女優の釈由美子氏に由来するもの。ゴジラの通称は主にタイトルや監督の名前から付けられることが多く、主演女優の名が通称になっているゴジラは現時点で釈ゴジのみ。
また、「釈ゴジ」の他に「機龍ゴジ」や『東京SOS』のゴジラを指す「SOSゴジ」や「GMMGゴジ」などの別名も存在する。
見た目は若狭新一さんがPhotoshopで加工したミレゴジが元となっており、全体的にミレゴジによく似ているが、より小顔で体色はグレー、背びれは銀色となっているほか、首の端の隆起がより大きくギザギザしている。
放射熱線は青色で、その威力は直撃すれば遠く離れた東京タワーすら破壊し、4トン近くある高機動型機龍をスピンさせながら吹き飛ばすほど。また、巨大な高層ビルの陰に隠れた機龍をビルを貫通してダウンさせる等、貫通力も中々である。
背鰭が発光する際に「カッカッ」或いは「ボン…ボンボン」という感じの音が鳴る。また発射直前に口内に熱線が迸る描写が見られる。
耐久力もかなりのもので、機龍からの集中砲火を浴びてもほとんど効いている様子はない。
他方で、メーサーブレードやスパイラルクロウ等点制圧攻撃には大ダメージを受けていた。
※歴代のゴジラほぼ全てに言えることであるが、ゴジラは核攻撃を含めた熱や爆発といった面制圧攻撃には非常に強い耐性があるが、点制圧攻撃は普通に通ることが多い。例としては平成VSシリーズのゴジラはメカゴジラのショックアンカーで深刻なダメージを受け、ミレニアムでは貫通力に特化したフルメタルミサイルで体表を削り取られ、シンゴジラではゴジラが特殊貫通型爆弾MOPⅡを頸に受けて大出血するシーンがある。
流石に眼や傷口などを狙われると怯むが、機龍が開発されるまでは別格の巨大生物と扱われていた。
初代ゴジラとは親子関係であるという裏設定があり、改造された親と戦うという意味ではゴジラ・ザ・シリーズのゴジラと近い境遇とも言える。
劇中では機龍相手に反撃せず棒立ちで攻撃を受け続けたり、ゆっくりと眼前に着地した機龍を攻撃しなかったりと、不可解な描写も目立つ。実際、そのシーンを見たファンからはわざわざ待ってくれているかのよう、と皮肉られてしまっている。(メタ的に言えば、ヒーローの変身シーンでわざわざ待ってくれている悪役というお約束シーンではあるのだが……)
しかし、実は機龍と親子、という裏設定を鑑みれば、非常に切ないシーンともとれる。
死んだ親、あるいは同族と似ていながら明らかに違うとわかる存在が自分をひたすら攻撃してくるという不気味な状況で、どう反応すればいいか恐怖し、戸惑っているとも考えられるのである。
実際、アホウドリ等一部の動物は想定外の状況になると無抵抗でじっとしている種類もおり、お約束ととるか、悲劇的ととるかは観るものの想像力に委ねられる。
劇中での活躍
ゴジラ×メカゴジラ
1999年11月3日、初代ゴジラの骨の引き上げに反応したかのように房総半島に初上陸、館山市周辺を破壊し姿を消す。
2003年に八景島シーパラダイス付近に上陸。その引き上げられた先代の骨格から作られた3式機龍と初めて対峙するが、この時は向こうの攻撃には反応せず一度咆哮を上げただけで海に戻る。
その後、再び東京に上陸し、品川で本格的な機龍と戦闘に入る。一進一退の攻防の末、最終的に機龍に掴まれた状態で海に突っ込み、機龍の絶対零度砲アブソリュート・ゼロを至近距離で受け胸部が大きく抉れる傷を負うが、倒されるまでには至らず太平洋へと去っていった。
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS
2004年、1年ぶりに品川に上陸。昨年アブソリュート・ゼロによって受けた傷が見られたことから先に出現したものと同個体と判明する。
機龍を求めて東京を進軍していた所にモスラが立ちはだかりこれと交戦(この時に戦闘の余波で東京タワーを破壊している)、そこに機龍も参戦し三つ巴の戦いを演ずる中、一度は機龍を行動不能に追いやり、さらに駆け付けた双子の幼虫を庇った親モスラを熱線で焼き殺す。
しかし、復帰して反撃に転じた機龍の猛攻で大ダメージを受け、そして幼虫モスラの糸によって拘束されて動けなくなった所で人間のコントロールから離れた機龍に抱えられて日本海溝に沈み、そのまま機龍と共に姿を消した。