ジグラ
じぐら
- 電撃戦隊チェンジマンに登場する怪人→ジグラ(チェンジマン)
別称 |
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銀色の甲殻的な体表で覆われた、ミツクリザメとカジキマグロを足して割ってナガスクジラ科の畝を付与したかのような姿の怪獣で、嘴型の口と頭部の間にある発光器官が特徴。
正確には、天体ナンバー105(いちまるご)系宇宙第4惑星の「ジグラ星」から来た「ジグラ星人」という魚型の知的生命体であり、普段は自身と一体化したような宇宙船に乗っている。
普段は暗い深海にすんでいるため強い光が苦手で、潜水艇のライトに怒っていた。
武器は頭部の単眼から撃つ細胞組織を停止させる3色の光線であり、破壊光線や熱線としての効果だけでなく、特殊なものもある。分類すると、「レッド光線(地震誘発破壊光線)」、「グリーン光線(物質空間転移四次元光線)」、「オレンヂ光線(細胞活動停止光線)」がある。
- これらの光線は、ジグラだけでなくジグラ星人の UFO からも発射が可能で、実際に劇中で月面と地球に対して使用し、地球人類に大きな被害を与えている。そのため、詳しい描写こそないものの、ガメラシリーズでもトップクラスの被害を起こしている。
- ダークホースコミックスのアメコミでは、これらの3色光線が一つの極彩色の光線に統合されており、効果も純粋な破壊光線と化しており、直接人間を殺傷したりするのに使われた。『CR GAMERA THE BATTLE PACHINKO』でも、黄色の破壊光線に変更されている。
- 映画の劇中でも、ジグラ人のUFOが通常の破壊光線やレーザーをガメラや月面基地に対して使用している。
劇中では「オレンヂ光線」でガメラを戦闘不能の仮死状態に追い込んだが、ガメラは後に落雷で復活した。
また、人間を洗脳して操る催眠術と洗脳術を有している。それを使って月面基地から攫ってきた作業員の菅原ちか子と言う女性を、人間を自身の工作員X-10号に仕立て上げている。
この催眠術はイルカやクジラが障害物や獲物を捕らえる際に発する超音波に近いものらしく、催眠術にかかった対象もその性質を受け継いで壁にぶつかることなく移動できるようになる。
そのため、短波無線機等による別の音波による妨害で催眠術から解放される。
水中戦では自身の水中での高機動性と鋭利な背びれと頭の刃を利用してガメラを圧倒する。実際、水中戦が得意なガメラも水中ではその機動性の前に翻弄され、一方的に攻撃されるのみだった。なお、ミツクリザメとカジキマグロをモチーフにしているが、噛み付きも角での刺突も行っていない。
また、地上では尻びれや尾ひれで身体を支えて直立が可能だが、この形態では水中のような機敏な動きは出来ない。
資料によっては、背びれに毒を、体内にコンピュータやアンテナを持ち、口から「分身ロケット」と呼ばれる生体核弾頭を発射するとされる。
環境汚染が進んだジグラ星を捨て地球に移り住む事を目的に地球に接近、月面に建設された地球人の基地を壊滅させた後、密かに地球に進入した。
その後は世界各地に関東大震災以上の大型地震を引き起こして次々に壊滅に追い込み、その途中で人類に降伏を迫るための人質として近くにやってきた子供達を誘拐するなど、着々と地球侵略の準備を進めていた。しかし子供たちを助けに来たガメラによって宇宙船が破壊され、さらには催眠術の仕組みも解明されちか子が解放されてしまう。そして破壊された宇宙船から地球の海中に出た途端、水圧の影響で怪獣のような巨大な姿に変貌した。
初戦ではガメラに有利だった水中戦から陸上戦に持ち込まれたものの、オレンヂ光線を浴びせてガメラを仮死状態にして勝利。その後も諦めることなく、地球侵略を強引に推し進めていた。
しかし、落雷を受けて復活したガメラとの再戦では、空高く持ち上げられて圧力の急変のためか頭部の単眼を破損。しかも鼻先に岩を刺されて、身動きが取れなくされたりと劣勢を強いられる。最後は背びれをあたかも楽器のように岩で叩かれて『ガメラマーチ』を演奏された挙句、火炎噴射で灰になるまで焼かれて死亡した。
- 昭和シリーズでは、火炎噴射が怪獣に対して決めてとなった最初で最後の場面であった。
- 平成シリーズにおける外伝漫画『大怪獣激闘 ガメラ対バルゴン』では古代文明の生物兵器としてジャイガーやイリスと共に一コマだけ登場している。
- ダークホースコミックスのアメコミでは、「Broomark」という惑星の生物兵器とされている。コントロールが効かず、元の主を裏切って地球に潜伏していたが、フランスによる核実験によって眠りを妨げられて暴れた。
- 『小さき勇者たち~GAMERA~』の小説版では、オリジナルギャオスの肉片を摂取して怪獣化した昭和敵怪獣連合の一員として「G-ジグラ」が登場し、まだ子供のトトを集団で襲った。初戦では各々がガメラを狙うだけの烏合の衆であり、戦況はカオスの一言であったが、後にジーダスに統率されている。
→リバースジグラを参照。
- 見た目は魚類をモチーフにしているが、名前はクジラをもじったものである。こちらと混同される場合がある。
- 昭和シリーズでは、ガメラの火炎噴射で倒された最初にして唯一の怪獣でもある(ギロンは厳密には火炎噴射そのもので倒されたわけではない)。
- 超有名な某サメ映画よろしく、「海上にて背びれだけを水上に出しつつ高速移動」するシーンがある。
- 『ガメラ対深海怪獣ジグラ』では UFO の機体上部だったが、『宇宙怪獣ガメラ』ではジグラ自身の背びれになっている。
- 公開当時に出た児童向け書籍などでは「陸上生物を食う」という特徴が記されていた。実際、劇中でもジグラ自身が「地球では陸上の人間が水中生物を捕えて食するように、ジグラ星はあべこべで(海中のジグラ星人が)陸上生物を捕えて食べる」と述べており、そのため地球侵略の暁には「人間を含む地上の生物を、自身の食料にする」ことを企んでいた。
- 解剖図では、ジグラの胃は三つある事が記載されており、「人間をゆっくり消化する第一ジグラ胃」「猿やゴリラを消化する第二ジグラ胃」「ゾウや牛を消化する第三ジグラ胃」があるとされている。
- なお、ジグラ星自体は海洋汚染で壊滅しているが、存在はしている様子。しかし、劇中に登場した個体以外の他のジグラ星人に関しては、生き残りがいるのか、あるいは全滅したのか、詳細は語られていない。
- 宇宙船内部では、司令室の天井近くから顔を覗かせていた。宇宙船を破壊されて地球の海中に出た時は、宇宙船と同じくらいの大きさだったが、ガメラと戦っている最中に二倍程度の大きさに巨大化している(なので、元の大きさは40m程度か?)。
- レギオンのイメージにも、ギララと共にジグラのイメージが反映されている(ギロンがレギオンのモチーフというのは後に否定されている)。
- 島村英靖による『ガメラ外伝Ver2.5』には、ギャオスの水中適応形態である「海ギャオス」が登場したが、そのフォルムはジグラを思わせるものだった。
- 『パシフィック・リム:アップライジング』では、イースターエッグとして、討伐されてきた Kaiju のリストにガメラ、ヨンガリ、ギャオス、ジャイガー、ギロン、HAKAISHA、バラゴン、バラン、アンギラス(を捩った怪獣)、バトラ、ガイガン、MUTOなどと共に名前付きで含まれている(参照)。
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