モングラー
もんぐらー
別名 | モグラ(もぐら)怪獣、地底怪獣 |
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身長 | 50m |
体重 | 2万t |
出身地 | 東京近郊・伊佐山 |
第8話「甘い蜜の恐怖」に登場。
伊佐山農業農地試験場の研究員、木村重夫(演:黒部進)が開発したロイヤルゼリーの数百倍の効力を持つ特殊栄養剤・ハニーゼリオンの影響で大きくなった地蜂を食べて巨大化してしまったモグラ。
超高速で地底を掘り進み、1日36km掘り進むことができるが、火山灰地だと20kmしか進めない。(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)
武器は風速50mの鼻息で重さ30tの戦車を踏み潰すほどの腕力を持つ。
太陽光線が苦手で、普段は地底に潜んでおり夜間か曇天の日にしか現れない。
尚、ハニーゼリオンの地蜂がいた温室にモグラが侵入した原因は自分の管理ミスと木村は傷ついていたが実は温室にモグラを入れた真犯人は木村の学会進出と場長の娘長谷川愛子(演:沢井桂子)との婚約を妬んだ同僚の伊丹一郎(演:岩下浩)の差し金であった。
農業試験場近辺の農村を荒らし回った後、巣に侵入した伊丹の爆破によって地上に出てきたところを自衛隊の攻撃で地底に逃走したが、最後は地底のマグマ層に突っ込み焼死した。
劇中では大モグラと呼ばれており、劇中での自衛隊の看板でも「大モグラ対策司令本部」と書かれている。
あまりにもモグラそのまんまな生態だが、柳田理科雄は『空想科学読本2』にて地底怪獣の地底生活適正を検証した際、参考資料でモングラーは変身怪獣に分類されていたため見落としていた。後に山本弘から指摘本内で「一番地底生活に向いている怪獣はモングラーだろがい」と突っ込まれたが、柳田は「それじゃ何の面白味もないだろ」ということで、新装版の際にもモングラーについては参考覧にその経緯を載せた程度でほとんど言及していない(実際には地底怪獣以外の分類からも地底潜行できる怪獣をピックアップしており意図的に除外したというのが正しいところだろう)。
劇中の自衛隊の映像は『空の大怪獣ラドン』、『地球防衛軍』の映像を流用している。桜井浩子によると梶田興治監督が「東宝に頼み込んでオネスト・ジョンのフィルムを借りて来たのになんであんなモグラみたいなのをやっつけないといけないんだ」とボヤいていたという。
尚、ハニーゼリオンは制作時には「ラゼリーB1」、シナリオ準備稿では「キムラ・スーパー・ゼリー」と呼称されていた。
出演者の口の動きから撮影までは「ラゼリーB1」だったようだが、スポンサーが製薬会社である武田薬品に決まったことで「薬の影響で怪獣が誕生する展開は好ましくない」としてアフレコ段階で薬品のイメージの薄い名前に変更されたとされる。