レイ「俺には名前も記憶も必要ない。これさえあればな」
「怪獣と戦うのに理由が必要なのか?」
概要
怪獣を操る青年・レイを仲間に加える為、ヒュウガがコンタクトを取ろうとするエピソード。
そんな彼らの仲介役を務める怪獣・リトラの活躍にも注目。またリトラと同じく『ウルトラQ』の怪獣であるマンモスフラワージュランがカラーで登場しただけでなく、それまでの作品で再登場しなかった超古代怪獣ゴルザが数年ぶりに登場した事も見ものである。
あらすじ
怪獣の襲撃からZAPクルーを(結果的に)守ったレイ。ヒュウガはハルナの反対を押し切り、レイから事情を聞きだそうとする。だが、レイは記憶を失っており、ただ単に怪獣を倒すだけが目的で戦っていた。ヒュウガは「記憶探しの手伝いをする代わりに、自分達の用心棒になってほしい」と契約を持ちかけるが、レイは「俺には名前も記憶も必要ない」と告げ、交渉は決裂する。
一方、スペースペンドラゴンの修理にあたっていたクマノだが、冷却装置が故障してしまい、部品を取り換えないと3時間で爆発を起こしてしまう、とハルナに告げる。二人は部品調達の為、止む無く廃基地へと向かうが、そこでまたしても怪獣と遭遇してしまう。ヒュウガとオキが救援に駆けつけるも、ドラゴンスピーダーを堕とされ、絶体絶命の危機に。
そこへ現れたのは、新たにリトラに乗って飛来したレイだった…。
登場怪獣
かつて『ウルトラQ』に登場し、ゴメスと対決したリトラの大型種。
温厚な性格は健在で、ドラゴンスピーダーを母親と思い込んでヒュウガ・オキの後を追いかけ、ジュランの脅威から二人を救った。
その後、「シトロネラアシッド」を使用した事で死にかけたが、偶然近くにいたレイのバトルナイザーが反応し…。
別名・マンモスフラワー。リトラ同様、『ウルトラQ』以来、41年ぶり(同時に初のカラー)の登場となる。
突如として地中から出現し(おまけに原作よりも成長スピードが早い)、毒性の花粉でヒュウガとオキを苦しめるが、リトラが吐いたシトロネラアシッドを浴びたことで枯れてしまい倒された。
平成ウルトラシリーズの怪獣第1号。
『超』と名の付く古代怪獣ではあるが、格下のゴモラに敗北するという皮肉な結果となった。
スーツは『ティガ』当時の物は残っていなかった為、新造(外見は初代と『ダイナ』に登場したゴルザⅡを組み合わせたような形)。
後にこのスーツは、第5話のファイヤーゴルザへと改造された。
恐らく、前話と同個体だと思われる(前話で戦ったレッドキングに倒された描写が無かった為)。
今回はゴルザと組んでゴモラと戦うも、超振動波で今度こそ倒された。
前話のぺギラ同様、こちらも死体での登場。
頭部の傷跡からして、こちらもレイのゴモラに倒された様だ。
今回のリトラについて
劇中において(元から大人しい怪獣ではあるとはいえ)「ジュランの襲撃からヒュウガとオキを守る」「レイを乗せて連れてくる形でZAPクルー達の窮地を救う」など、終始ヒュウガ達にとって良い働きをしてくれたリトラではあるが、「ある意味リトラがレイとヒュウガ達を引き合わせてくれたのではないか?」と解釈した人もいるはず(実際、リトラの初登場時においても、一触即発状態だったレイとヒュウガ達を仲介しているかのような行動を取っている様にも見える)。
本編ではシトロネラアシッドを使用した事で死にかけていた所を、レイのバトルナイザーが偶然にも反応した事で、リトラは一命を取り留めたが、その後も「レイの移動手段として利用される」「ゴモラのサポートに回る」「その小ささと機動力で強敵を翻弄する」など、最後までレイの相棒兼ゴモラのタッグパートナーとして最後まで戦い抜いており(最も、同時に体格差が災いして、強敵相手では叩き落されてしまう事も多かったが)、もし本編でレイの仲間にならなければ、後の展開は大きく違っていたかもしれない。
関連タグ
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS:前話のペギラ、及び本編のムカデンダーと同様、死体でのみ登場する怪獣が登場している。