演：蒲生麻由
概要
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第5話「ベラルゴシティの罠」から登場する謎の女性。
当初はエネルギーだけで活動する精神体のような形態であり、惑星ボリスに降り立った際にZAP SPACYのアズサ・マキという女性の身分と顔を利用して、スペースペンドラゴンのクルーたちとレイに近づいてきた（本物のアズサ・マキの生死については不明だが状況から見て怪獣襲撃の際に死亡したと思われる）。
レイと同じくバトルナイザーを持ち怪獣を使役することから、彼と同じくレイオニクスだと推測されるが、その実力はレイの数段上である。手持ちの怪獣も強化された奴だったり複数回登場した奴だったりラスボスだったり、はっきり言ってえげつないほどのガチパ。恐らくレイ単独ではまず勝ち目はなかっただろうと思われるし、惑星ハマーで闘ったとしてもかなりいいところまでいっただろう。
残酷かつ狡猾な性格の持ち主で、使えないと判断した怪獣は容赦なく切り捨てる冷徹さを持ち、必要とあらば人質その他、自身の行動によって発生するだろう第三者への被害は一切厭わない。
レイと何らかの因縁があるらしく、次々と怪獣や困難を差し向けて執拗なまでに彼を付け狙う。
正体
その正体はレイブラッド星人の遺伝子を色濃く受け継いだレイオニクスであるレイの実の姉であり、彼が持つレイブラッド星人の力を完全に覚醒させる試練を与える為に生みだされた、いわば触媒としての役割を持った存在である。
レイや彼が加入したスペースペンドラゴンに執拗なまでに攻撃を仕掛けてきたのも、全てはその目的を達成するため。また出現当初は「レイがゴモラで破壊活動をして多くの人々を殺した」と主張してレイをペンドラゴンから離れるように仕向けたがそれは地球人との交流でレイの成長に悪影響が出る可能性があったからである。だがそのペンドラゴンとレイの共闘で敗北してからはそれを認めるようになる。つまりあのガチパは、初期の強敵、中ボス、ラスボスをバランス良く選別した結果ということであろう。それにしたってマジすぎるが。
最終回においてレイの力を完全に引き出すために、最初で最後の『真のレイオニクスバトル』を仕掛け、最後は完全に力を引き出し、レイモンとして覚醒したレイが使役するEXゴモラに最後の刺客であるゼットンが敗れ去った影響でその肉体は消滅した……。
その後、続編である『NEO』では精神態として登場。
レイがキール星人・グランデに敗れた時は「レイをレイブラッド星人の後継者、宇宙の支配者にするため」という理由で彼を復活させる方法をペンドラゴンクルーに伝え、精神世界でレイ本人にも呼びかけて復活に大きく貢献。そしてついに、ネオバトルナイザーを覚醒させるに至る。
また、最終盤にて彼がレイブラッド星人を倒す事を決意した時は、彼に直接接触してその決意と覚悟を確かめた上で「決して死ぬな」と言い残す等、様々な場面でレイを肉親として支え続け、レイも彼女との最後の対話の後に初めて彼女を「姉さん」と呼んでいた。というかもはや完全にただのツンデレなブラコン。衣装チェンジも相まって、前作からの印象のギャップが甚だしい。
なお、消滅の間際に肉親からの激励とも取れる言葉をレイに投げかけていることや『NEO』での態度、そしてアーケードゲームのレイブラッド星人編の最後で見せた表情などから、本来は弟思いの優しい性格の人物で、上記の冷酷な性格も弟を覚醒させるために厳しく当たっていた為だと思われるが、詳細は不明である。
そもそも彼女はレイ以上に出自や身の上が不明であり、何故に彼の姉なのかも謎。精神体が現れたことから、元から死んでいたという可能性も否定できない。バトルナイザーが魂を回収できること、さらにグランデにも教育係の姉がいたことを合わせて考えれば、レイオニクス近親者の死した魂にレイブラッド星人の意志が働きかけているという推測もできるが･･････。
使役怪獣
いずれも本家にてウルトラマン達を苦しめ抜いた強豪揃い。さらにケイト本人の技量が高いのか、どの怪獣も明らかに能力が高まっているためとてつもなく手強い。
特に顕著なのがゼットンであり、恐らく歴代ゼットン中もっともアクロバティックなゼットン。ケンカキックやかかと落とし、はてはフライングボディアタックまでくり出すなど、これまでの無機質にバリアを張って火球を撃ちまくるご先祖様とは一線を画す新日本ばりのプロレスゼットンになっており、もはや「誰だお前!?」レベル。
当時のレイの手持ち三体をたった一体で薙ぎ倒した強さから、歴代最強のゼットンと呼ぶファンも少なくない。
余談
ちなみにグランデさんは彼女に初めて出会った時に一目惚れしたらしく、彼女の挑発じみた台詞に耳も貸さず「すげぇべっぴん･･････」と呟いている。その後もレイに「姉ちゃん紹介しろ」と言い寄ったり、「お前の姉ちゃんまだ紹介してもらってないしぃ～」と嘯くなどすっかりぞっこんの様子（しかも後の時はレイブラッド星人との最終決戦に助太刀した時の参戦理由に付け加える形で言っている）。実態を知ったらどんな顔をするのだろう･･････。
Pixivでは「ケイト」または「ケイト(ウルトラギャラクシー)」でタグが付けられていることが多い。
演者はスーパー戦隊シリーズや平成ライダーシリーズにも出演したことがあり、懐かしんだ人もいるだろう。
関連イラスト
