ハルナ「偽物に化けるなら…もっと上手に化けなさい!!」
概要
長らく続いていたレイの暴走も止まり、今回は箸休め回といったところ。
ZAPに潜入したザラブ星人が巻き起こすドタバタエピソードであり、全体的にシリアスな作風の大怪獣バトルの中でも屈指のギャグ回である。
あらすじ
バトルナイザーをコレクションしているザラブ星人(NRB)はハルナを捕まえてこっそりとZAPに潜入していた。
しかし行く先々でいろいろとショッキングな出来事に遭遇してしまい、大混乱。
更にザラブはスペースペンドラゴン内において、怪獣バトルゲームをしていたクマノとオキの口から衝撃的な事実を聞く。
クマノ「流石だなあオキ。ガッツ星人を一撃で仕留めるなんて」
オキ「インコ頭には負けませんよ」
クマノ「ゼットン星人にも、お前には敵わなかったしな」
ザラブはついに確信した。オキこそがレイオニクスだと。
そんな中、ハルナ(ハルナに化けたザラブ、以後『偽ハルナ』)の顔色が悪いと見たオキとクマノから薬を飲まされそうになったザラブは「オキがすでに自分の正体に気付き、毒薬を飲まそうとしている」と勘違いし、ペンドラゴンを脱走。しかし、そこへ捕えていたハルナ本人と鉢合わせしてしまう。
偽ハルナ「偽物はこいつよ! こいつを撃って!」
ハルナ「騙されないで! こいつこそ偽物…!宇宙人が変身した姿よ!」
ハルナが二人もいる事に驚きを隠せないクルー達。痺れを切らした偽ハルナはオキに対し、「レイオニクスのあなたならわかるはずよ!」と訴えるが…。
偽ハルナ(ザラブ)「え!? 何で!?」
突如としてヒュウガ達から銃を向けられる偽ハルナことザラブ。レイオニクスをレイではなく、オキと勘違いしてしまった事が仇になってしまったのだ。
正体を見破られたザラブは苦し紛れに更なる変身をする。その姿は何とウルトラマン…ならぬウルトラマンに酷似した巨人だった。
レイはゴモラを呼び出して対抗。これをザラブことにせウルトラマンが迎え撃つも、スペシウム光線や八つ裂き光輪も撃てないばかりか、ゴモラの攻撃をまともに防御・回避すらもできないというヘタクソぶり。
最後はゴモラの超振動波とハルナが搭乗したドラゴンスピーダーの攻撃を同時に喰らい、敗北。こうしてザラブの壮大(?)な計画は終わりを遂げた。
ザラブ星人が逃走し、静けさが戻る中、レイはペンドラゴン内でハルナが忘れていったという「あるモノ」を彼女に渡す。
レイ「なあ…それは一体どんな武器なんだ?」
ハルナ「そうねえ…女の武器、かな」
レイ「わからん」
ハルナの意外な返答に困惑(?)するレイであった。…●●●もそう思います。
登場怪獣
- ザラブ星人(NRB)
「何がレイオニクスだ!宇宙最強はこのザラブ星人よ!」
バトルナイザーをコレクションしているザラブ星のレイオニクス…ではない普通のザラブ星人。
自分がレイオニクスになれなかった事を恨み(というより逆怨み)、レイオニクスハンターとはまた異なる立場でレイオニクス狩りを行っていた。
ハルナを捕獲して成り代わり、ZAPに潜入するがオキが作っていたザラブ星人のフィギュアの首がもげるのを目撃するわザラブ星人の解剖図を見つけてしまうわといろいろショッキングな出来事に遭遇してしまう。
クマノ「行ってください!ガルベロス!」
ザラブ星人の妄想の中に登場。クマノがレイオニクスだったら所持している怪獣として挙げていた。
因みにこれは第3話の時と同様、クマノを演じた俊藤光利氏が『ネクサス』においてダークメフィストこと溝呂木眞也役を演じていた際の楽屋オチである。
…てかクマさん、あなたどんだけガルベロスが好きなんすか。
オキ「じゃーん!行っちゃえ!モットクレオン!」
同じく、ザラブ星人の妄想の中に登場。オキがレイオニクスだったら所持している怪獣として挙げていた。なんでや。
本物のハルナが現れて正体ばれしたザラブ星人が変身。しかしやっぱりスペシウム光線は撃てなかったりゴモラと怒ったハルナに手も足も出なかったりといいとこなしだった。
余談
- 偽ウルトラマンと怪獣の対決シーンは『ウルトラマンダイナ』第31話のグレゴール人(ニセウルトラマンダイナ)とモンスアーガーⅡ戦以来、実に11年ぶりとなる。
- 後に劇場版において、ザラブ星人がレイオニクスの遺伝子を持つ悪のウルトラマンを脱獄させているが、この個体が本編と同個体なのかは不明(そもそもあれほどレイオニクスを嫌悪していた彼が、今更になってレイオニクスと手を組もうと考えるだろうか…?)
関連タグ
なんてヘタクソな戦い方だ!:今回登場したウルトラマンはあくまで偽物であり、二次被害を出したわけではないが、それでも劇中の戦い方を見れば、ハルナやコイツらでなくても言いたくなった人もいるだろう(因みにこの案件を生み出したウルトラ戦士が主役の映画においてもザラブ星人が登場していたが、こちらは本編の個体よりも上手く化けていた。今回のザラブもこちらの先輩を見習ってほしいものである。
ジャガー(けものフレンズ):本作から8年後に放送されたアニメにおいて、前述のレイの最後の台詞をネタ化したキャラクター。まさか数年越しでこの台詞が有名になろうとは…。←「●●●もそう思います」。