リッガー
りっがー
第32話「散歩する惑星」に登場。
アステロイドベルトから地球に侵入し、自ら時限爆弾となって地球防衛軍極東基地を破壊しようとした惑星ディン(惑星と言っても外見は球体ではなく浮遊する島のようなもの)に棲む怪獣。その見た目や動きからは想像しにくいが、メカニズム怪獣の別名が示すようにロボット怪獣らしく、頭部から惑星を誘導する電波を出している。武器は長い尻尾による打撃や噛み付き攻撃。
惑星の無人基地から発する強力な電磁波により地球防衛軍の電子機器や通信網が悉く機能不全に陥っていた上にモロボシ・ダンもウルトラアイが作動せず変身できないのをいい事に、ウルトラ警備隊の白兵戦をものともせず、電磁波の影響で不時着・飛行不能状態だったウルトラホーク1号を蹴飛ばして破壊(ホーク1号のα号、β号、γ号全機が破壊されたのはこれが唯一)し、ダンが差し向けたアギラも打ち負かす。しかし最後は基地を爆破し、変身したセブンとの激闘の末アイスラッガーで首を切断されて倒された。その後、頭部はセブンによって惑星を誘導するべく持ち去られる。
地球防衛軍は最後の手段として、電波妨害の影響下でも発射できる新型ミサイル「キリー」を使い、脱出不能に陥っていたダン達諸共惑星ディンを爆破しようとしていたが、基地の爆破により脱出が実現した上に惑星ディンもセブンにより航路を逸らされた末に自爆したため未遂に終わった。
惑星ディンやリッガーが誰の手によって送り込まれたものであるかは、劇中では語られることなく終わった。
脚本の準備稿「漂流する惑星」での名前は「リガ」。また、デザイン画では頭は小さく首が長く書かれていた。
惑星ディンはリッガー惑星と呼称されることもあるが、これは誤り。
リッガーを操るのはマンダラ星人となっていたが、決定稿で完全に削除された。
ウルトラセブン ゴードの巻では、宇宙人達によって蘇生された怪獣の1体として登場。TV版とは顔つきがまるで異なる。
他の怪獣達と共に東京を破壊し尽くしたが、ウルトラホークがばら蒔いた興奮促進剤を浴びてガブラと同士討ちを始めてしまい、最期は再びアイスラッガーで首をはねられた。
機械のくせに薬で暴走するとは……。
ウルトラ銀河伝説では、ベリュドラの左腕にリッガーの顔が確認できる。
酩酊!怪獣酒場2ndでは第57話に登場し、「クビが怖い」と言うサラリーマンの愚痴に共感していた(尤も、リッガーからしたら会社のクビではなく、「セブン」での最期を言っているのだろうが)。
あまりロボットらしくない外見のため、ロボット怪獣の中ではあまり目立たないが、カプセル怪獣であるアギラを撃破するだけでなく、セブンも意外と手こずっており、フルハシ隊員に「めっぽう強い」と言わしめるほどかなりの実力者である(にせウルトラセブンに関しては実力で勝ったとは言えない所があり、他のカプセル怪獣はメビウスや大怪獣バトルで別の怪獣を撃破しており、カプセル怪獣の実力に差は見受けられないため)。
この「散歩する惑星」は、アギラが初登場した記念すべき会でもあり、このエピソードが放送された5月12日は一部のファンの間で「アギラの日」と呼ばれている。
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VSメカニズム怪獣リッガー(ウルトラセブン)
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