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データカードダス

でーたかーどだす

データカードダスは、バンダイが2005年から販売するトレーディングカード及びそれを使用するアーケードゲーム。略称はDCD。
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概要編集

バンダイナムコの完全子会社バンダイが販売する自動販売機方式のトレーディングカード及びそれを使用するアーケードゲームシリーズ。

略称は『DCD』。同社によって商標登録されている。現在の版権表記はバンダイバンダイナムコ両方が記述されている。


カードに専用バーコード(バーコード、印字されたQRコード、特殊なインクで印字されて目に見えないQRコードのいずれか)が印刷されており、対応する専用のアーケードゲーム筐体にスキャンすることで、ゲーム内にカードのデータが反映される。これにより、トレーディングカードとコンピューターゲームの両方の要素を楽しむことができるというもの。また、筐体はレンタル式であり、新しいデータカードダス筐体を稼働させる時に筐体の購入代を省くことで、売り上げを打ち消しやすいように作られている。

細かい遊び方はそれぞれシリーズが対応するゲームタイトルによって異なっているが、大抵は100円を投入→カード入手→ゲーム本編の流れとなっている。中には「カードを買う」と言うカードだけを入手する項目も設けられている。


名称はバンダイが販売していたトレーディングカードシリーズ『カードダス』に由来する。

現在はサービスが終了したが、データカードダスの派生形として「NET CARDDASS」「AR CARDDASS」「AI CARDDASS」と呼ばれる商標も存在した。2024年現在は3作品のみが現役である。(ガンバレジェンズ、機動戦士ガンダム アーセナルベース、スーパードラゴンボールヒーローズ


筐体一覧編集

初代機(初期タイプ)編集

最初に投入された初代モデルで、2005年稼働の『ドラゴンボールZ』から稼働開始した。

筐体はバンプレスト(現:バンダイナムコエンターテインメント)が開発し、製造はタイトーが担当していた。

採用基板はTaito Type X(Windows XP Embedded+Pentium4+RADEON9000・X700)を採用している。一部のタイトルでは画面上に描写できる3Dモデルの上限を増やすために基板にスペックアップが施されたことがある。PS2のようなグラフィックであるが、基板にWindowsを採用したことを利点にして長期間稼働できた。

操作方法は左右に設置された赤・青・緑(女児向けは桃・黄・青)の3つのボタンがメイン。作品によっては筐体の中心部に特殊なボタンが取り付けられている。また、後年になると玩具やICカードとの連動が可能となるよう改造された作品も存在する。

基本的に、男児を対象にした作品は青、女児を対象とした作品は赤の筐体が使われているが、ソフト交換が行われると一部例外が発生する(この頃はほぼ全てのゲームが同じ筐体だったため、台数調整やサービス終了等でソフト交換がよく行われていた)。

2015年の『プリキュアデータカードダスシリーズ』の終了をもって全ての稼働が終了。初代機は市場より回収された。


フラットパネルタイプ編集

2010年稼働の『ドラゴンボールヒーローズ』から使用が開始された筐体。ゲーム基板は独自のものが使用されている。なぜか画質がかなり悪いが、筐体はかなり頑丈だったので10年以上稼働した。

ICカードへの対応が始まり、ICカード内にゲームの成績をセーブできるようになった。

筐体内に3Gを利用した通信装置が内蔵されており、全国ランキングの集計やサーバ側から自動的にゲーム要素を開放することが可能(大規模なアップデートはSDカードで供給)になっている。背面にLANコネクタを装備しており、同じタイトルの2台を接続して対戦仕様にすることができる。

マジンボーン』ではES2 PLUS基板採用・通信装置はWi-Fiなど、後に紹介するNEO以降と同じ内部構造となっていた。

2021年にとうとうガンダムのデータカードダス新作(後述)開発の影響で『ガンダムトライエイジ』がサービス終了し、全ての稼働が終了。まさに快挙の10年稼働を実現し、市場から回収された。


データカードダスNEO(NEOタイプ)編集

2012年の『百獣大戦グレートアニマルカイザー』より使用が開始された筐体で、21.5インチ大型液晶、ICカードリーダーを2カ所搭載。

1人プレイ用に作られており、シングルタイプと呼ばれている。

基板は新たにES2 PLUS(Windows Embedded Standard 7+Core 2 Duo+GeForce 9600 GTを採用しており、ソフトの供給はUSBメモリでのアップデート、及びSSDの交換で行われる。

スピーカーがサービスドアに取り付けられていて聞き取りにくかったため、音楽ゲームである『アイカツ!』は第4弾より拡張ユニットを用意してコントロールパネル上に移設する措置を行った。また、2015年シリーズでのゲーム内容に対応するため、通信装置を3GからWi-Fiへ変更する措置を行った。

2023年に『ウルトラマンフュージョンファイト!』がサービス終了し、これをもって全ての稼働が終了したので、アイカツ筐体の11年間の歴史に幕を下ろした。


データカードダスM(マルチプレイタイプ)編集

2013年稼働の『大怪獣ラッシュ』から使用が開始された4人プレイ用の筐体。

無線通信装置は内蔵しておらずALL.Netに接続してプレイヤー情報やランキングなどの管理を行っていたが、『妖怪ウォッチバスターズ鉄鬼軍』へ換装された際にWi-Fi仕様に変更となった。

同タイトルのサービス終了に伴い全ての稼働が終了。市場から回収された。


データカードダスF(ミニフラットパネルタイプ)編集

2013年稼働の『仮面ライダーバトル ガンバライジング』にて採用された1人用筐体で、他タイトルでは採用されていないため事実上の同タイトル専用筐体となった。明らかに筐体デザインがオレカバトル準拠である。

データカードダスNEOに32インチの大型モニターを縦型に搭載しており、スピーカーがステレオに戻った。

通信装置はWi-Fiを搭載しており、近傍に設置される「バンダイデータスポット(後述)」の3G通信ユニットを通じてサーバにアクセスする。なおICカードを使用する最後の筐体となった。

同タイトルのサービス終了に伴い稼働終了。市場から回収された。


データカードダスO(プリントタイプ)編集

2014年稼働の『妖怪ウォッチ ともだちウキウキペディア』より採用される1人用筐体。

Fタイプに印刷機能を追加したモデルで、昇華型カラープリンタによるオンデマンド印刷によってカードが排出される。2021年まで稼働できたが、プリンターロール紙の出荷終了で強制的に稼働が終了することになり、レベルファイブはデータカードダス事業から撤退した。

サービス終了に伴い回収または下記のKタイプに換装された。


データカードダスK編集

2020年に上記のOから『最響カミズモード!』へ換装された筐体。

カミズモードで使用する太鼓型コントローラーが搭載され、物理ボタンは存在しない。

オンデマンド印刷での払い出しからカードディスペンサーによる払い出しに変更されている。時期も時期でコロナ禍に稼働してコロナ禍がまだ続いていた時に稼働終了した。

同タイトルのサービス終了と共に市場から回収された。


データカードダスT(プリントタイプ)編集

2016年稼働の『アイカツスターズ!』より採用された2人用筐体。

縦型モニターの下に新たにタッチパネルを搭載し、左右にはステレオスピーカーが付いている。

2人用に使われる3つのボタンは初代機やNEOを概ね引き継ぐ一方、カードのスキャンはNEOタイプやOタイプのような差し込んでスキャンするものではなく、二次元バーコードをかざす仕様になった。上画面のスクリーンが独自サイズになった。

印刷用紙のメーカーサポート終了が原因でプラネット以前のアイカツIPまで間接的に終了させた元凶になった。2020年の『アイカツオンパレード!』サービス終了と共に回収された。


データカードダスD(タッチパネルタイプ)編集

2016年稼働の『スーパードラゴンボールヒーローズ』にて採用された

メインモニターに32インチ高解像度モニターを使用し、カードの操作パネルもタッチパネル方式のモニターに変更されたことでフラットパネルタイプ特有の画質の悪さからようやく脱却した。

データのセーブがこれまでのICカードおよびリーダーがリーダーが置き型や挿入型からタッチ式へとなり、タイトル専用カードからバナパスポートカードやAimeへ変更となっている。


データカードダスR編集

2020年稼働の『アイカツプラネット!』より採用された1人用筐体。

基板は従来のES2 PLUSではない新基板を採用、ディスプレイには2台の高解像度モニターを使用し、操作パネルもデータカードダスDに続きタッチパネル方式のモニターを採用。物理ボタンが廃止され、正面には対応玩具を読み取る専用スキャナ、右手にライセンスなどの二次元コード読み込み用カメラ、周辺にはLEDを搭載する。

サーバとの通信はデータスポット経由ではなく、筐体ごとに4G回線を使用するシステムであったが、「ガンバレジェンズ」の稼働時にスポット経由に戻された。

『アイカツプラネット!』は2023年にサービス終了となったが、筐体は2023年3月稼働の『仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ』へ換装され、排出されるカードは「スイング」から変更され、通常のデータカードダス規格と同じカードを排出するようになった。


データカードダスH編集

2022年稼働の『機動戦士ガンダム アーセナルベース』より採用された1人用筐体。

データカードダスRと同様通信機能にバンダイデータスポットを介しない。

筐体に設置された物理ボタンは1つのみで、カードはベンダー式となる。


データカードダスI編集

2024年稼働の『ドラゴンボールスーパーダイバーズ』より採用された1人用筐体。

データスポットは引き続き必要で、画面の大型化と物理ボタンの増加が行われている。


バンダイデータスポット編集

データカードダスFと同時に設置が開始されたもの。

内部にはWindows Embedded Standard 7で動作するセットトップボックスとWi-Fiルータ、3G(2017年以降は4GLTE回線)ルータが搭載されており、データカードダスFやO以降に登場したタイトルではデータスポットを介してサーバとリアルタイムでの双方向通信が可能になった。さらに、ガンバライジングのナイスドライブ2弾でついにデータスポット経由による完全オンライン対戦も解禁された。

ガンバレジェンズの稼働時に結局データスポットを廃止しない方針に変更されたため、2024年以降にただのルーターの小型筐体に置き換えが始まっている。


タイトル一覧編集

現行作品編集

データカードダスD編集


データカードダスR編集


データカードダスH編集


中国限定の作品編集

データカードダスNEO編集


データカードダスD編集


過去のタイトル編集

オリジナルタイトル編集


ドラゴンボールシリーズ編集


NARUTOシリーズ編集

  • NARUTO ナルティメットカードバトル/NARUTO-ナルト- 疾風伝(2005~2009年、初期タイプ)

デジモンシリーズ編集


たまごっちシリーズ編集

  • たまごっちカップ/たまごっちコンテスト/たまごっちとふしぎな絵本/カードでちゃくしん!たまごっち!/たまハートコレクション/たまごっちリズム(2006~2013年、初期タイプ)

大怪獣バトル/ウルトラシリーズ編集

  • 大怪獣バトル(2007~2011年、初期タイプ)
  • 大怪獣ラッシュ(2013年~2015年、Mタイプ)

プリキュアシリーズ編集


ワンピースシリーズ編集


仮面ライダーシリーズ編集


スーパー戦隊シリーズ編集

  • スーパー戦隊バトル ダイスオー(2010~2014年、初期タイプ)
  • スーパー戦隊データカードダス(2018~2020年、Oタイプ)

トリコシリーズ編集

  • イタダキマスター/爆狩ジャングルメ!!(2011~2014年、初期タイプ)

ガンダムシリーズ編集


レベルファイブ作品編集


アイカツ!シリーズ編集


その他のタイトル編集


日本未稼働タイトル編集

  • 哆啦A夢時空冒險記(ドラえもん・時空冒険記)
    • 中国でのみ稼働している。筐体はNEOタイプを使用している。

  • Power Rangers Card Battle(パワーレンジャー・カードバトル)
    • 東南アジア諸国のみで稼働していた。筐体はNEOタイプにダイスオーDXの筐体についていた特殊ボタンを取り付けたものを使用している。

他社では編集

バンダイのライバルとなるSEGAもほぼ同じ仕組みのゲームをデータカードダスの誕生した2005年よりも先行して出していた。特に2000年代に出たWORLD CLUB Champion Football甲虫王者ムシキングオシャレ魔女ラブandベリーなどがあげられる。その後は新昆虫王者ムシキングヒーローバンクなどが2010年代に登場したが、これらのブランドシリーズはWCCF FOOTISTAの稼働停止により全部終了し、2023年現在はカードダス系の事業に手を出していない(ただし、カードを使う作品としては艦これアーケード英傑対戦FGOのアーケード版などがまだ稼働中)。その他、タカラトミーアーツもバーコードを用いたカードゲーム、特にポケモンバトリオから始まったポケモンのアーケードゲームや、プリティーリズムシリーズなどが挙げられる。



関連タグ編集

トレーディングカード(カードゲーム) DCD アーケードゲーム バンダイデータスポット ICカード バンダイナムコ バンダイ


外部リンク編集

公式サイト

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