概要
テスラ・ライヒ研究所のビアン・ゾルダークを中心としたメンバーが開発した外宇宙航行用高効率反動推進機関。
重力質量と慣性質量を別々に変動させることができる画期的な装置で高い推力と効率を誇り、従来の推進システムの性能を大きく凌駕する。
作動させると質量作用点の集合体で形成された重力フィールド「T・ドットアレイ」が発生する性質がある。
瞬間的に加速することで急速接近や脱出に用いることができる「ブースト・ドライブ」も使用できるが、使用できる時間は短い。
テスラ・ドライブの完成当初は満足できるほどの性能を発揮できず、コストも莫大でサイズも大型であることから戦艦などの大型艦艇にしか搭載できなかったが、アイドネウス島に落下したメテオ3から異星人の超技術「EOT」がもたらされ、解析で得られたデータを参考に低コスト化と小型化、高性能化に成功し、さらなる研究によって推進剤非依存推進(PIP)機関も可能という推論が打ち立てられた。
EOTI機関(後のディバイン・クルセイダーズ(DC))に移籍したビアンは外宇宙から来る敵の襲撃を予測し、地球連邦軍のパーソナルトルーパーより高性能でテスラ・ドライブを標準装備した飛行可能な人型機動兵器の開発を始め、ロボット工学者のフィリオ・プレスティとイスルギ重工の協力を得てテスラ・ドライブのさらなる低コスト化と小型化、高性能化に力を注ぎ、史上初のテスラ・ドライブを標準搭載した人型機動兵器である量産型アーマードモジュール「リオン」を完成させた。
地球連邦軍ではテスラ・ライヒ研究所からもたらされたテスラ・ドライブがヴァイスリッターに搭載され、初のテスラ・ドライブ搭載型パーソナルトルーパーとなった。
DCで立ち上げられた宇宙航行船開発計画「プロジェクトTD」でテスラ・ドライブのみで推進するシリーズ77のアーマードモジュール「アステリオンAX」が開発され、後にシリーズ77の完成形であるアルテリオンとベガリオンが開発された。
また、プロジェクトTDで開発されたリクセント公国の式典用アーマードモジュール「フェアリオン」には両肩に2基搭載されているほか、機体駆動システム「ベクトロメナ」を構成する機能限定型テスラ・ドライブがリアスカート部に5基搭載されており、テスラ・ドライブでT・ドットアレイを発生させて四肢を操り人形のように駆動させることができるようになっている。
ヴァイスリッターへの搭載を皮切りにマオ・インダストリー社でもテスラ・ドライブ標準搭載型パーソナルトルーパーの開発が行われるようになり、既に開発された機体にも改修時に追加で搭載されるケースも見られる。
テスラ・ドライブの技術は機体や武装にも応用されており、重力制御で関節部の負担を減らす駆動システム「TGCジョイント」やミサイルの推進機関に小型テスラ・ドライブを搭載したマイクロ・テスラ・ドライブ・ミサイル(MTDM)も開発されているが、MTDMは発展途上であるのかコストが高く、価格も通常ミサイルの何十倍もすると言われている。
テスラ・ドライブ搭載機
ヒリュウ
フェアリオン(7基搭載)
アルトアイゼン・リーゼ(バランサーとして搭載)
ゲシュペンスト・タイプR(GBA版OG2)
量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ(平行世界)
ヒュッケバインMk-Ⅲ(αシリーズ)
エクスバイン・アッシュ(破損につき使用不能)
アウセンザイター(爪先に機能限定型を搭載)