フューリー(スパロボ)

ふゅーりー

フューリーとは、ゲーム『スーパーロボット大戦J』および『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』に登場する架空の異星人勢力である。

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目次 [非表示]

1 概要

1.1 スーパーロボット大戦J

1.2 スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ

2 人物

2.1 皇家

2.2 フューリア聖騎士団

2.3 禁士団(OGMDより登場)

2.4 諜士団(OGMDより登場)

3 メカニック

4 関連タグ

概要

『スーパーロボット大戦J』に登場する、ゲームオリジナルの異星人勢力。

後に発売された『スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ』にも若干の設定変更を加えた上で登場した。

スーパーロボット大戦J

遠く離れた銀河で40億年以上も昔に繁栄していた帝政国家であったが、やがてフューリー同士の内乱が勃発、多くの犠牲を出した末、その中の一派「フューリア聖騎士団」は敗走する形で皇家や民の一部を連れ母星を離脱。放浪の末に原初の地球に辿り着いた彼等は、そこに生命の種を撒いた後、独自の時間停止技術「ラースエイレム」を用いて自分達自身に時間凍結処置を施し、移住先の環境が整う事を願って途方もない時を眠りで過ごす。しかし彼等が再び目覚めた時、地球には「人類」という自分達同様の人型種族が誕生し、独自の文明を築いてしまっていた。

この想定外の事態をめぐり、彼等は地球人類との協調・共存および種の交配を進めようと考える「融和派」と、フューリーこそが真の地球の支配者と考え交配を拒絶する「純血派」の二派に分裂。フューリーの間のみで種を繋ぐことが困難な状況を踏まえ、皇家を中心とした人々は融和を唱える一方、聖騎士団幹部や上層支配者階級はフューリーの純血を固持することに強いこだわりを持ち、やがて純血派のグ=ランドン率いる聖騎士団が半ば実力行使によって皇家の声を抑圧、地球勢力排除のための策動を開始する。

地球の軍需企業アシュアリー・クロイツェル社に「連合軍に売り込む」と称してフューリーの兵器データを提供し、手駒となる機体を量産させると同時に従士等の若いパイロットの訓練などを行わせ戦力を確保した後、頃合いを見計らって同社を証拠隠滅のため殲滅。おりしもの地球圏の動乱に乗じて本格的な侵攻を開始した。

高度な軍事技術に加え、上述の時間停止技術を応用した兵器をも持ち合わせる聖騎士団に対し地球人は圧倒的に不利であったが、融和派は地球人がこれに対抗できるための機体を秘かに開発、命を懸けて地球へと送り込む。数奇な運命を経て統夜やカルヴィナの駆ることとなったこれらの機体は、やがて純血派の野望を打ち砕く鍵となっていった。

詳しい組織体系については作中あまり詳しく語られていないが、実働部隊「フューリア聖騎士団」は騎士・準騎士・従士の3つの階級に分かれ、それぞれのランクに応じて支給される機体が決まっている様が窺える。

スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ

上記のような「地球開闢時から存在し、惑星に生命の種を撒いた」という設定は本作では無くなり、「数千年前に遠くの銀河で栄えていた帝国の民」という設定に変更された。

母星から逃れて地球へ辿り着いたのは『J』と同様だが、その理由は内戦ではなく、偶然母星に存在したクロスゲートより解き放たれた「破滅の軍勢（フューリーは「ヴァウーラ」と呼称）」の襲来によって星が壊滅の危機に陥り、やむなく故郷を捨てざるを得なくなったというもの。ところが、流れ着いた地球にも運悪く南極にクロスゲートが存在し、再び破滅の軍勢に遭遇。死闘の末にクロスゲートを封印し何とかこれを押し返すも、騎士団はほぼ壊滅、母星への帰還もままならなくなってしまう。

やがて地球を新たな住処とすることとした彼等は、月面の地中深くに巨大宇宙船ごと潜伏、封印したクロスゲートの上には遺跡を築き、交代で人工冬眠を繰り返しながらこれを監視することを決める。一方、先住民族たる地球人へは当初こそ不干渉を貫いていたが、やがて地球人が宇宙進出を可能とするほどの技術力を身に付け始めると、ここでもその扱いをめぐって融和派・純血派が対立。グ=ランドン率いる純血派の暴走が地球圏に新たな戦乱を巻き起こすこととなる。

なお本作では上記『J』の騎士・準騎士・従士の他に、政を司る「宰士」、皇家を守護する近衛兵団の「禁士」、密偵や裏工作などを請け負う「諜士」といった階級が存在することが明らかとなった。