CV:早見沙織
概要
フューリーの皇女。地球人との共存・融和を望む穏健派の人物であり、地球人を滅ぼそうとする純血派の考えに疑問を抱いている。
『スーパーロボット大戦J』、および後年発売された『スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ』に登場。だが、それぞれの作品において設定や描かれ方が大分異なっている。
スーパーロボット大戦J
同作の主人公の一人・紫雲統夜の幼なじみという設定で登場。統夜自身もフューリーの血を引く者なのだが、物語開始当初はその記憶を失っており、彼女のことは「夢の中に出てくる謎の少女」として微かに覚えている程度であった。
その後物語が進むにつれ、彼も自分の生い立ちを自覚し始め、それに伴いシャナ=ミアとの関係も深くなってゆく……と思われたのだが、物語はそのまま彼女の出番を置き去りにしたままずるずると進行され、終盤にようやく統夜の前に登場。彼との絡みもろくに描かれないまま同作はエンディングを迎える。
統夜主人公ルート開始時に(夢の中の少女として)いきなり一枚絵で登場したにもかかわらず、その扱いは他のヒロイン格の少女達(カティア・テニア・メルア)と比べて圧倒的に不遇であり、バランスの悪さを感じさせていた。具体的な人物像や性格を読み取れるような描写もあまり無く、彼女の性格については同作品のプレイヤー自身が個々に想像して補完するしか無いという有様であった
(これは、同作の製作過程でメインライターが途中離脱してしまった事に伴う弊害と思われる)。
このことから、後年『OGMD』が発売されるまで、ファンからはスパロボシリーズにおける「ヒロイン(笑)」の代表格として扱われていた。
なおアル=ヴァン・ランクスとはいとこ同士であり、エンディングによっては彼が皇女の補佐役に就任する。
スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ
こちらでも上記同様、トーヤ(※本作における統夜の名前表記)ルート選択時のOPに一枚絵(今回は台詞ボイス付き)で登場。本作では『J』での反省を踏まえてか、その後の物語中における人物描写が大きく掘り下げられており、グランティード及び後継機であるグランティード・ドラコデウスの大幅な設定付加に伴い、彼女自身も重要なポジションを担っている。
物語後半、とある出来事から(半ば攫われるような形で)自軍に参加。以降、フューリーと地球人の間で板挟みになりながらも、双方の共存の道を探るべく奮闘する。フューリーからは離反者と見なされ、地球側からはスパイ容疑者およびクロスゲート封印のための実験道具として冷遇されながらも皇女として毅然と振る舞う一方、自分を支え護ろうとするトーヤを異性として意識してしまうなど、非常にキャラの立った描写が為されていた。
ドラコデウスの戦闘時にはカティアら三人娘のうちの一人と共にサブパイロットとして搭乗し、機体の封印制御を担当。必殺武装「インフィニティ・キャリバー」の戦闘アニメではトーヤ・三人娘らと並んで専用のカットインまで用意されている。
なお、「トーヤの幼なじみ」「アル=ヴァンのいとこ」という設定は本作では破棄されている?
余談
『OGMD』物語中「まだ物心が付く前の幼子のトーヤに一度だけ会った事がある」という会話があり、物語本編におけるトーヤの年齢が17歳であることを考えると、彼女自身は場合によっては20代後半である可能性があるされたが、後に発売された攻略本で「少女」と記載されていた事から年齢はトーヤとほぼ同じと考えられる。
(※フューリーは幾度の人工冬眠をによって数千年の時を生きてきた種族であるため、トーヤの成長中に彼女が短い人工冬眠を行っていたと思われる。)
『MD』のゲーム中ではわかりづらいが、半透明のドレスに下着をはいてないというかなり際どい格好をしている。
『OGDP』で登場したヨン・ジェバナに続いて声優が早見女史に選ばれたのは、三人娘とのバランスを取って直接指定されたという。