初出はスーパーロボット大戦J。スパロボオリジナル勢力のボス機体であり、そのヒロイックなデザインに加え、「スパロボJ」では条件を満たせば使用可能となる隠し主人公機としての立ち位置からも人気が高い。
機体データ
分類 | 騎士機/分類なし(主人公機) |
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動力 | オルゴン・エクストラクター |
補助MMI | サイトロン・コントロール |
所属 | フューリー/第三特務分艦隊(主人公機) |
全長 | 34.3m |
重量 | 84.8t |
主なパイロット |
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サブパイロット(統夜機とカルヴィナ機のみ) | カティア・グリニャール/フェステニア・ミューズ/メルア・メルナ・メイア |
メカニックデザイナー | 柳瀬敬之 |
概要
異星人勢力「フューリー」が保有する人型機動兵器。フューリーの軍事部門である「フューリア聖騎士団」によって運用される事から「騎士機」の別名でも呼ばれ、その称号と合わせて「騎士機ラフトクランズ」とも称される事もある。
機体名称のラフトクランズとは、「Raft=いかだ」と「clans=氏族」を組み合わせた造語。地球側からは「ソーン(いばら)」のコードネームで呼ばれている。
フューリーが母星から脱出する切っ掛けになった大戦の時代(Jでは46億年前、OGシリーズでは数千年前)から運用されている地球の兵器からすれば世代的には型遅れともいえる機体であるが、その性能は地球側の最新兵器をも凌駕する。
ある程度生産されてはいるが新造されておらず、フューリーに於いては部隊を預かる指揮官クラスの騎士に与えられる。それ以外の例外として幹部であり騎士以外の所属のトップである「士長」も搭乗が認められている。
また、ガウ=ラ・フューリアの各装置を起動・停止させる為の鍵としての機能も持ち、それぞれの機体が碇や帆先など船の各部位に対応したシステムを制御する。
最大の特徴として、天上物質「エイテルム」を核とした時間兵器「ラースエイレム」を搭載している事が挙げられ、これによって一定時間、機体周辺の時間を停滞・停止させるステイシス・フィールドを発生させる事が可能。
しかし、ラースエイレムを使用する為にはエネルギーチャージが必要であり、またエイテルムもラースエイレムを使用する毎に劣化していく欠点を持つ。
また、戦闘で使用すれば絶大な戦果を約束されるが、騎士達はこの装備を「相手を一方的に嬲る卑劣な武器」であると位置づけており、皇族の許可無しに使用する事を禁じている(Jに於いてはこれらデメリットは設定されておらず、ラースエイレムの使用制限もほぼ皆無だった)。
武装
オルゴン・ソード・ライフル
銃と剣双方の機能を持った携行武装。
オルゴンを撃ち出すオルゴン・ライフルモードでは任意の出力調整も可能。バスカー・モード時には胸部オルゴン・キャノンに連結して高出力のオルゴン・エネルギーを放出する。
ソードモードは刀身にオルゴンの刃を形成し、切断力を高める事が可能な他、バスカー・モード時には刀身を展開し、斬艦刀に似た大型剣「オルゴナイト・バスカー・ソード」を形成する。
オルゴン・キャノン
胸部・肩部に搭載されている射撃兵装。
直線上に広域発射可能なMAPWであり、胸部の物はオルゴン・ソード・ライフルのコネクターも兼ねている。
クローシールド
先端部を展開する事でオルゴン・クローとして使用可能な手持ち盾。
オルゴン・クローは敵を掴み投げる他、爪で引き裂く等の攻撃が可能。また、クローを展開せずに先端部を敵に突き刺し、その後クローを展開する事でその圧力によって敵を内部から破壊する「シールド・ペネトレイター」と呼ばれる技も使用できる。
バリエーション
ラフトクランズ・アウルン
アル=ヴァン・ランクスに与えられた灰色の機体。
詳細は該当項目を参照。
ラフトクランズ・ファウネア
フー=ルー・ムールーに与えられた黄緑の機体。
詳細は該当項目を参照。
ラフトクランズ・カロクアラ
カロ=ラン・ヴイに与えられた黒の機体。
詳細は該当項目を参照。
ラフトクランズ(ジュア=ム機)
アル=ヴァン失脚後、騎士に昇格したジュア=ム・ダルービに与えられた深紅のラフトクランズ。「J」と「OGMD」とで頭部デザインや登場経緯が異なる。
「J」では他のラフトクランズと同型のデザインで登場。オルゴン・クローを使用する格闘機としてストーリー中盤以降に出現する。
「OGMD」ではラースエイレムこそ使用出来るがバスカー・モードが封印された下記の標準機として登場しており、ジュア=ムもその後すぐに別の機体に乗り換えている。その後、乗り換え後の機体の扱いによって再び乗る場合がある。
ラフトクランズ(標準機)
騎士機に慣熟していない乗り手に合わせ、安定性を高める目的でバスカー・モードをオミットした機体。「OGMD」に登場。同作のジュア=ム機もこの標準機として位置づけられている。
その内の一機が騎士団によって諜士の一人であるソ=デス・ズォーに貸与され、ラースエイレムを使用した作戦で運用された。
ラフトクランズ(グ=ランドン機)
「OGMD」に於いて設定上存在する機体。総代騎士グ=ランドン・ゴーツの駆っていた機体であるが、解体されて最新鋭機『ズィー=ガディン』のパーツとして組み込まれた。何らかの専用仕様カスタム機であったと思われるが、詳細は不明。
ラフトクランズ(エ=セルダ機)
「J」に於いて設定上存在する機体。紫雲統夜の父エ=セルダ・シューンの駆っていた機体であり、彼がフューリーから脱走した際にアル=ヴァンと対峙して破壊されている。
「OGMD」ではエ=セルダはグランティードに乗っている為、登場しない。ただし、グランティードは皇族のための機体である事、彼自身が士長クラスである事から専用のラフトクランズがあった可能性は低くないと見られる。
ラフトクランズ(主人公機)
「J」に於いて登場する、主人公機仕様の青いラフトクランズ。ベルゼルート、クストウェル、グランティードすべての主人公機を選択する事で解禁されるヴォルレントの後継機として登場。
アシュアリー・クロイツェル社が開発し、その後モルゲンレーテ社に開発が引き継がれ完成したレプリカ機。その経緯故、唯一「騎士機」の名を冠さない。
ラースエイレムの代わりにヴォルレントから移植したラースエイレムキャンセラーが搭載されている。
武装は各騎士機の動きを一つに纏めており(ソード関係はアウルン、ライフル関係はファウネア、クロー関係はジュア=ム機)、非常にスタイリッシュ。