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斬艦刀

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ざんかんとう

『スーパーロボット大戦』シリーズのオリジナルキャラクター「ゼンガー・ゾンボルト」とその乗機が使う巨大な実体剣。

斬艦刀とは、ゲームに登場する架空の巨大武器の一種である。

概説

スーパーロボット大戦』のオリジナル設定であり、機動兵器類の武装のひとつである。

もともとスレードゲルミルをデザインした漫画家の富士原昌幸氏が閃いた名前で、斬るのは戦艦じゃなくてロボットだろという突っ込みに備えて「斬機人刀」という名称も用意されたが「斬艦刀」が採用された。

直接の由来といえるのは形状的に考えれば『るろうに剣心』に登場する斬馬刀が近い。しかし『闘神伝』にも登場しており時系列的にはこちらの方が早い。

初登場時には戦艦どころではない長さまで伸びる。

正直、スパロボユーザーには13kmは何のインパクトも無かった。

スレードゲルミルの肩から出来る斬艦刀、グルンガスト零式が持っている零式斬艦刀(通称・出刃包丁)、グルンガスト参式が持っている参式斬艦刀の三つが存在する。

ダイゼンガーが使うのは参式から受け継いだ参式斬艦刀である(ちなみにスレードゲルミルの斬艦刀は原型機の参式斬艦刀が変質、融合したもの)。

零式斬艦刀以外は液体金属で出来ており伸びる、伸びる、とにかく伸びる。

初登場時の『スーパーロボット大戦α外伝』ではマジンカイザーですら一撃で叩き落す威力と格闘武器にあるまじき射程、そして雄叫びをあげるスレードゲルミルの戦闘アニメーションでプレイヤーに衝撃を与えた。

さらに『スーパーロボット大戦OG2』でスレードゲルミルがウォーダン・ユミルの乗機として登場すると、マシンセルを固着させずにプラズマ化させて振るう究極奥義「一閃・星薙の太刀」が登場。

冗談抜きで周囲13kmぐらいは更地にできる代物と化している(元ネタはアンソロジーコミック「鋼の救世主」にてゼンガーが使用した技)。

なお、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場するデカい剣は「対艦刀」である。

弱点

なんでもダダーンッ!と一刀両断の印象が強い斬艦刀であるが、実は弱点がそれぞれ存在する。

まず、零式斬艦刀は取り廻しに難がありコンパクトに収納というのが困難であり、巨大な盾の異名を持つジガンスクードと一騎討ちの際に刃こぼれを起こした。

初めて斬艦刀には一刀両断できないものが現れた事例となる。

次にスレードゲルミルの斬艦刀であるが、こちらは改修・防御力が増加されたジガンスクード・ドゥロに斬撃を受け止められてしまう。おそらく参式斬艦刀でも同じと思われる。

そしてその参式斬艦刀であるが、刀身を破壊されてしまうと液体金属を新たに補充する必要がある。

パロディ

自社のオリジナル設定であるためか、以降にも斬艦刀を意識した武装が存在している。

スーパーロボット大戦J』のオリジナルメカである、ラフトクランズの必殺武器「オルゴンソード・Fモード」の形状が

斬艦刀を意識した形となっており、戦闘演出もどことなく斬艦刀を意識している演出である。

また、『無限のフロンティア』の登場キャラ楠舞神夜には「護式・斬冠刀」と呼ばれる巨大な剣を装備。

本人も「悪を断つ剣」等、ゼンガーを意識した台詞を言う。

プロジェクトクロスゾーン』ではゼンガー・ゾンボルトと共演、ゼンガーが護身用に携行している刀を「霊式斬艦刀」に変化させている。

何にしろ、超巨大な剣で敵を両断するというこのインパクトは以降大きな影響を与え、

ゲームやアニメなどで巨大な剣が出てくると「斬艦刀」と俗称されることが多かった。

流石に戦艦を切るような演出とまではいかないにしろ、やはり絵的に受けるといえよう。

武器娘を書くときにも巨大な剣を持たせることが多い。やはり華奢なイメージからは想像できないダイナミックさのギャップが萌えるのであろう。

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