CV:富沢美智恵
概要
新地球連邦軍の准将を務める女性軍人。
思慮深い人格者で、戦争の犠牲や内部の腐敗を憂い一人立ち向かう女性。常に頬笑みを絶やさず、愁いを秘めた表情で和平のために尽力する姿は多くの信奉者を持つほど。
一方で、連邦軍の腐敗の象徴たるバスク・オムやロード・ジブリールを止めることが出来ず、内側のみからの改革は困難と判断し、エゥーゴやザフトと密かに協力を取り付けるなど、柔軟な考えの持ち主でもある。
過去に恋人を失った悲しみから真摯に和平を望むようになり、ZEUTHからも、その姿勢を評価され直接対面した際には「私利私欲は一切無く純粋に和平を望んでいる」と評された。
政治活動の傍ら、必要とあらばレムレースのパイロットとして自ら戦場に赴く事もある。
好みの男性のタイプはワイルドでマッチョな人。そのため、男性主人公のランド・トラビスにときめいてしまうこともあったが、死んだ恋人のことが今でも忘れられないようで、そこまで深い仲にはならなかった。
中盤ではギルバート・デュランダルと結託して「オペレーション・クルセイド」を決行。
バスクやジブリール、そして背後にいる賢人会議を摘発し腐敗の源を新連邦から排除して改革を為し遂げたが……。
本性
表向きは聖母に喩えられる人格者を演じているが、その本性は凄まじいほどヒステリックで自分に反逆する者には一切の慈悲も見せず、一方的に蹂躙する聖母の皮を被った暴君。
守るべき民衆を「愚民」呼ばわりし、「自分以外に統治者に相応しい人間はいない」と豪語する支配欲の塊。はっきり言って、腐敗の源としたバスクやジブリールと五十歩百歩な人間性の持ち主であった。
デュランダルの提示したデスティニー・プランを「人類を意のままに操るプラン」とした偏向情報を流し、更にはそれを食い止めたのが自分達だと発表し、自分たちこそ絶対正義だと主張して地球圏支配体制を確立。この行いにイザーク・ジュールは彼女を「プラントと地球をひっかきまわした女狐」と評した。
更には今後の具体的な政策を問われても「法と秩序の下に」と答えるだけで軽くあしらう始末。
それで自らの器を疑われると本性を表し、ZEUTHにヒステリックな言葉の数々を浴びせ、レムレースでZEUTHを抹殺しようと行動する。
骨の髄まで利用し尽くされた哀れな道化の末路
実はエーデルは人間ではなく、本作のラスボスのジ・エーデル・ベルナルに作られた人造人間だった。
彼女本人はその事を知らず、過去すらもまたジ・エーデルに作られた偽りの記憶だったのだ。
造られた理由は「自分の造った人形に罵倒と暴力の限りを尽くされる快感を味わいたかったから」という実に下らないもので、世界の統治や和平に対する執着もジ・エーデルによって「面白そうだから」という理由で設定されただけのものであり、それこそ私利私欲の無い使命感によるものだった。
また「アイラビュ~」という言葉の後に続く言葉に逆らえないというプログラム…「バインド・スペル」を施されており、事ある毎にジ・エーデルによって意のままに操られていた。
(振り返って見てみると、ジ・エーデルがジエーに擬態していた頃にも「アイラビュ〜」と言われた際には全て指示通りに動いている)
最終的にはジ・エーデルによって「三回回ってワン」、「盆踊り」などの辱めを受けた末に自身の正体を明かされ発狂。ジ・エーデルに特攻するもカオス・レムレースのインサニティ・インヴィテイションを受けてレムレース諸共消し飛ばされた。
第2次スパロボZ破界篇では、ZEUTHのメンバーの会話で彼女の存在が語られており、代表者という点でエルガン・ローディックと比較されていた。
余談だがキャラクター辞典にはネタバレ防止のため本性を表す前と後で別表記となっており、声が付くのも本性発覚後になっている。
関連項目
類似人物
サイガス・エイロニー:『第3次スパロボZ時獄篇』で登場したスパロボオリジナルキャラ。こちらも肩書きが准将であるが、ある意味エーデルとは対照的な人物と言える。