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リカルド・マーセナス

りかるどませーなす

リカルド・マーセナスとは、OVA『機動戦士ガンダムUC』で語られる、歴史上の人物である。地球連邦政府の初代首相を任じられたが、悲劇の道を辿る事となった。

CV:有本欽隆

人物像編集

地球連邦政府の初代首相。リディ・マーセナスの祖先にあたる。

アメリカ生まれだが、ドイツ、フランス、アジアなど様々な国を転々として育ち、30以上の国の血が交じり合っているというその普遍的な出自から連邦の初代首相に選出された。

自由主義を掲げるリベラリストであり、常々連邦議会右派から好意を持たれていなかった。


宇宙ステーション「ラプラス」に地球連邦政府首相官邸を設置するが、改暦式典の演説中に連邦議会極右派が雇ったサイアム・ビストらテロリストによる工作によりミラーを細工された事でラプラスおよび政府首相官邸は崩壊。地球連邦政府首脳および、連邦首相のリカルドも死亡した。

この一件は「ラプラス事件」として連邦政府並びに宇宙世紀を生きる人間達に深い心の傷を負わせ、同時に彼が式典で公にしようとしたある物が後に「ラプラスの箱」として連邦政府に対する呪いとしてビスト財団に受け継がれていく事になる。


関連項目編集

機動戦士ガンダムUC

サイアム・ビスト

ローナン・マーセナス リディ・マーセナス




























以下の内容には重大なネタバレが含まれるので閲覧の際には十分注意して下さい。














実はリカルドや多くの人を死に追いやったラプラス事件と言う爆破テロの首謀者である連邦政府内部の極右派のリーダーはリカルドの息子であるジョルジュ・マーセナス副首相だった。

リカルド首相のリベラルなやり方を嫌っていたジョルジュ達極右派は改暦セレモニーでラプラスごと彼を暗殺する計画をかねてから立てており、分離主義組織を裏から煽動して実行に移した。

それはラプラスを爆破して官邸ごとリカルドと彼寄りだった連邦構成国の代表達を一掃し、テロ撲滅を口実に世論を味方につけ、なおかつ連邦に反対的だった分離主義者達も潰して地球連邦政府の支配体制を強化すると言う一石二鳥にして三鳥な作戦だったのだ。

事実、事件後に連邦政府はすぐさまジョルジュを首相とする新内閣を発足し、テロ関係者を一斉に摘発、その後「リメンバー・ラプラス」をスローガンにテロ対策の強化に大々的に乗り出し、地球連邦軍を使って世界各地の分離主義組織を徹底的に排除し、それは宇宙世紀0022年に地球連邦が「地球上の紛争のすべての消滅」を宣言するまで続き、そして結果的に地球連邦政府の国家基盤を強固に確立するのだった。



ところで良く突っ込まれるが、彼が公表しようとした「特定の存在に、民主的手法を無視して特権的立場を与える」と言う条文は、リベラルとは大きくかけ離れたむしろ極右的な思想であり、大いに問題がある。

どうしてそんな設定になったのかは不明だが、これが作者の意図した物であるとすれば「全てにおいて善良な政治家などいない」と言う皮肉だろうか。

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